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2016年1月

2016年1月31日 (日)

シューベルト219回目の生誕日

1531日、今日はシューベルトの219回目の生誕日を祝っての公演にオリジナルフォルテピアノで出動。元々シューベルトの作品と同時代のピアノだけに相性の良さは抜群、サロン風の会場の音響の良さも加わりフォルテピアノらしい魅力的な微音を堪能。

2しかしこちら古楽系には人気の会場ながら冬場の異常乾燥が酷いのが玉に疵・・・、今日は環境変化に敏感なオリジナル楽器の乾燥対策のため最近考案したという秘密兵器を投入。ちょっとワイルドなスタイルながら効果は抜群、いつもはメロメロになる調律も休憩中に手直しイラズという安定振りでありました。

7このオリジナルのフォルテピアノ、次回の登場は2月16日お馴染の池袋の重要文化財の洋館でのこちらの公演であります。今回は特に我々が初めて使うという音響素晴らしい空間での演奏でして、天井高く残響豊かなこの会場でオリジナルフォルテピアノがどんな音色を聴かせてくれるか楽しみであります。乞うご期待!

2016年1月30日 (土)

スイスのNaoki氏登場

230日、2月2日開催のチェンバロリサイタルのリハーサルのためスイスのNaoki氏がスタジオに登場。今回コンサートで演奏する楽器陣、初期フレンチは5年振り(震災直後の全国ツァー以来)、イタリアンはナント9年振り(あの伝説のリコーダーとの共演にチェンバロ3台持ち込んだ公演ですね)とどちらも久々ながらすぐに自分の音色に染めてしまう抜群の鍵盤コントロールに改めて感嘆!17世紀作品だけを1段鍵盤チェンバロ2台で弾き分けるというユニークなプログラム、まだ少しチケット残っておりますのでお聴き逃し無く!

2016年1月29日 (金)

日本人が最初に購入したチェンバロ

129日、まもなく開催の2台のチェンバロによるリサイタルで登場の楽器がスタジオにやっと結集。この2台が揃うのは今は亡きレオソハルトの5年前最後の来日リサイタル以来ですね。独仏の名工の楽器はそれぞれ全くキャラクター違うもののどちらも独特な音色で濃厚な世界を醸し出しており本番が楽しみであります。

2午後は都心郊外の個人サロンにある二百歳近いオリジナルのフォルテピアノを調律。地下にあるサロンなので一年を通じて環境が安定しているのか老ピアノも比較的御機嫌麗しく調律も余り手古摺らずホッ。オーナーに伺うとこのフォルテピアノ専門家には弾いて頂きたいですねとの事でありました。都心で演奏出来る貴重なフォルテピアノでありますね。

12最近昭和初期日本でのチェンバロ史を日独の研究家と共同で調べているのですが今日独逸から驚きの調査結果が届き大興奮。日本人が最初に購入したと思われるチェンバロの存在がついに判明したとの事、実はその所在がずっと行方不明だったのですが某所に保管されていたようですね。いや大発見でありました。






2016年1月28日 (木)

調律に拘る

228日、昨日に続き独逸の名工のチェンバロがお相手、今日は2月2日に開催の17世紀作品を2台の楽器で演奏するというチェンバロリサイタルで登場予定のイタリアンの御機嫌伺い。スイスからやって来るこの演奏家は毎度調律にも拘る方で今回も中々ユニークな響きの調律法をオーダーしてきてますのでお楽しみに。調律に拘るといえば2月中旬にお相手する伊太利オルガン界の重鎮のこの方も拘りが凄いですね。今回も全くオリジナルの興味深い調律法をオーダーしてきてますのでこちらも聴いてのお楽しみであります。(チェンバロとポジティフオルガンでこれまた違う調律なようです)

3昼は都心移動中に某ホール近くで評判の洋食屋でランチ。どうもカレーが一番人気のお店らしく定食の御飯にカレーのトッピングがお勧めとの事で早速注文。庶民的な盛り合わせながら揚げ物もカレーも中々ハイレベル、これでまたホールに行く楽しみが増えましたね。

6午後は昨日独逸から受け取ったばかりのチェンバロを早速お届けへ。マンション5階階段上げを覚悟して行くも幸い結構長いチェンバロが楽々入る大きなエレベーターが備わっており苦労せずお届け完了。中々年季の入ったチェンバロながら約半世紀もの間タップリと音が染み込んだ響板の鳴りっぷりは流石でありました。

2016年1月27日 (水)

独逸からチェンバロ到着

227日、独逸から到着したばかりのさる高名な大御所製作家作のチェンバロの受け取りで出動。海外からの木箱は毎回凝った(?)梱包で楽しみなのですが今回はビニールとテープでチェンバロをしつこい位グルグル巻きという新手のスタイル、楽器は全く無傷ながら余りの厳重な梱包で中身を取り出すのにひと苦労でありました。

29受け取ったチェンバロはそのままスタジオにドッグ入りし早速長旅の影響出ていないか総分解して隅々までチェック。この楽器は大御所の初期の作品ながらもう円熟期を思わせる作風なのに感心。





2016年1月26日 (火)

燭台の灯りの中で蓄音器コンサート

126日、今日は出番待ちのフォルテピアノ2台の御機嫌伺いから。二百歳近い老ピアノ(1820年製)は復元楽器では出せないような魅力的な音色を持つのですが長時間弾き続けると疲労回復に時間が掛かるのが辛いところですね。総分解し各部の調整を再調整して何とか御機嫌回復。

6フォルテピアノのリハ2件の現場を抜け出し某演奏家の自宅サロンでたった5人の為という贅沢な蓄音器コンサート。独逸から持ち帰った名盤を多数お持ちとの事で燭台の灯りの中で珍しい古盤を色々聴かせて頂き至福のひとときでありました。独逸プレスの音質の良さにも驚嘆。




2016年1月25日 (月)

今年の運勢占えば・・・

125日、私は例年この1年の運勢は初詣のおみくじでは無く年賀状のお年玉くじの当選数で占うのですが、今年も当たりくじ好調で幸先良し(勿論3等ばかりですが・・・)、特に残り物に福有り(書き損じに当たり多し)という占い結果でありました。

2個人宅のチェンバロの御機嫌伺いに出動。楽器管理において湿度温度の安定が最も重要と申し上げた所、こちらでは加湿器除湿器エアコン皆フルタイムで自動運転にしてベストの環境を維持されておりチェンバロの御機嫌も上々でありました。イヤプロも顔負けの管理の徹底振りが素晴らしい!




2016年1月24日 (日)

ピッチが違う!

124日、御江戸東端の駅前区立ホールでの人気Ft奏者の公演に白フレンチで出動。今日はモダンPfも使うとの事で到着後すぐにPf調律師の方と打ち合わせするとお互いの指定されたピッチが違う事が判明しビックリ。バロック物と近代作品で奏法を変えるのでピッチが変わるのか?などど両者で首を傾げていると木管Ftと金管Ftを吹き分ける為と判りやっと納得。最近バロック作品で現代木管Ftを使う方増えてきましたね(数日前の公演でも拝見したばかりでした)。

2016年1月23日 (土)

85歳で今だ現役

123日、日頃余りお伺いする事が無い御屋敷街の御宅を訪問し欧州で代々家族で大切に弾いてきたという約百年前の舶来ピアノの状態チェック。最近海を渡って来てたそうで初めて遭遇した日本の夏の凄い湿気にピアノが仰天してしまった様子。

.。

30午後は所用で銀座へ。久々に歩行者天国を歩くももう海外に行かなくても存分に異国情緒が味わえる程銀座は外人多いですね。途中で戦前まだパイプオルガンが殆んど無かった時代から活躍している歴史的オルガンを拝見に某デパートに寄り道。85年経ってもまだ現役というのが凄いですね(残念ながら週末恒例の生演奏には時間が合わず)。最後は某プロデューサーと鬼が笑うトンデモ企画を密談。

2016年1月22日 (金)

人気の駅前ホール

222日、ハマの北端のまだ新しい駅前ホールでの室内アンサンブル公演に白フレンチで出動。こちらたった100席の小さな空間で音響素晴らしく正に古楽向けの会場ながら人気が凄く申込倍率40倍の時もあるとか・・・。また珍しく加湿装置が装備されており舞台の環境は実に快適、調律師にとってはアリガタイホールでありました。

1庶民的な街にあるホールだけに周辺には昭和の香りする食堂がまだ多数健在、その中で地元民に評判という大衆食堂で一番人気という「ハムカツ」定食でランチ。いやそのハムの分厚さと値段の安さに仰天でありました。


2016年1月21日 (木)

タフな独逸製でも連投は楽じゃない・・・

Photo21日、出動間近のチェンバロの御機嫌伺いとフォルテピアノのリハーサルの1日。前回異常乾燥の舞台での激務に携わりその後極寒の中3日も車中泊したチェンバロを久々に開けてみると、タフな独逸製だけあってトラブルは無かったものの案の定調律は原型を留めておらず凄い事に・・・。この時期御機嫌伺い無しでの舞台の連投はまず難しいですね。

2016年1月20日 (水)

バッハの好んだチェンバロの音色

120日、夜明け前に御江戸に帰還。一面銀世界を期待するも雪殆んど融けておりちょっと残念。昼はまもなくのPf協奏曲のソロ練習にお付き合い。奏者の弾き慣れない楽器への対応の早さに感嘆。先日ネットで落札したレコードが遂に到着し大興奮。実はこの盤長年蒐集したコレクションの中でもピカイチの貴重盤でありまして、何しろ演奏に使用されているチェンバロがかの大バッハが所有していたと伝わるBachCembalo!現在ベルリン楽器博物館の目玉楽器として展示されているものの弦は外され全く音が出ない状態なのですが80年前は演奏可能だったんですね。バッハの好んだチェンバロの音色の片鱗が味わえるかも?と興味津々であります(怖くてまだ聴けないのですが・・・)。いつか皆様にも聴いて頂ける機会作る予定ですのでご期待ください。

2016年1月19日 (火)

4カ国楽器御国巡り

919日、午前中西の某大学のチェンバロ、クラヴィコードの御機嫌伺いへ。毎日湿度温度管理をしっかりされている学校なので楽器陣も御機嫌良好で一安心。こちらはクラヴィコードを約40年前から持っっていたという日本でも相当早くに導入した意欲的な音大ながら、先日関係者から京の某音大はさらに約10年早く学生はクラヴィコードに触れていたと伺いビックリでありました。関西の音大の古楽器導入は東京よりも相当早かったのかも。

14午後は個人宅にある英国の名工作のチェンバロの御機嫌伺い。日本に来て数年経つもののしっかっりとした部屋の環境管理のお陰でまだヨーロッパ的な潤いある中高音と太くしなやかな低音を保っているのが素晴らしい!大概の海外の楽器は日本に来てしばらくすると本来の鳴りが影を潜め日本訛りの音色になってしまうものですが・・・。今日は1日で日・独・白耳義・英と4カ国楽器御国巡りの様相でありました。


2016年1月18日 (月)

大雪回避

118日、この冬暖冬なのにもう3回も大雪に遭遇し「雪男」という有り難くない称号まで頂きかけている身ながら今日の大雪は西に滞在しており高みの見物でありました(御江戸は大混乱だったようですね)。午前中浪速の某楽器博物館を訪問すると別の楽器博物館の館長がお越しになっておりビックリ。ここで保管されている国産現存最古と思われる貴重なクラヴィコードをご一緒に拝見。この楽器の素性の調査を近日中に行う予定なのですが・・・。

5午後は個人宅にあるゲブンデンの小型クラヴィコードの御機嫌伺い。しばらくお弾きになっていなかったとの事ながらダメージを心配するも夏場の湿気も冬場の乾燥も余り酷くないエリアだったお陰か予想以上に楽器の御機嫌良くひと安心。特に周辺自然が多く冬に湿気高目というのは楽器管理にはありがたいですね。




2016年1月17日 (日)

またもや異常乾燥が・・・

Photo17日、毎年恒例の「ハレルヤ」公演に白フレンチで出動。この会場いつも凄い乾燥でタフな独逸製楽器でも調律不安定どころか本番中に楽器が曲がって(!)タッチ激変するなど悩み多い現場、今回はウチの最新秘密兵器を投入し何とか異常乾燥を克服し無事任務完了。今まで暖冬で厳しい現場少なかったものの今日からの寒さでまたハードル上がりそうですね。

21年目の1.17に思う

Photo17日、早くも阪神淡路大震災から21年目が経ちました。もう震災といえば東日本の事となる時代となってしまいましたし、地元神戸は完全に復興したように言われていますが街のあちこちにまだ21年も沈黙を守る傷跡が残っております。まだまだ震災の記憶を忘れてしまってはいけない、後世に語り継がなければいけないと強く思います。当時工房が全壊しながらかろじて瓦礫の中からチェンバロなどを救出出来た幸運を改めて思い出しました。あの時の多くの方の支援のお陰で現在の私があるのだとも思っております。皆様に感謝、そしてこの震災による多くの犠牲者の御冥福をお祈りいたします。

2016年1月16日 (土)

日本人は90年前からチェンバロが大好きだった?

216日、某チェンバロ奏者のユニークな和風スタジオ(意外に音響素晴らしい!)での蓄音器コンサート本番。昭和初期の日本でのチェンバロブームや世界的なオリジナル楽器の復興運動などをSPレコードを聴きながら解説するという凝った内容ながら蓄音器初体験という初々しい方多数を含む満員の御客様にお越し頂き有り難し(中には新潟からわざわざお越しの方まで・・・)。特に日本で数少ないエタ・ハーリッヒ=シュナイダー研究家3人が一堂に集まったのは画期的でありました。しかし最近はモダンチェンバロをご存じない方が多くなってきているのにはビックリ、今や皆さんヒストリカル楽器しか知らないようでランドフスカのダイナミックなモダンチェンバロの演奏に逆に驚かれてました(ランドフスカを知らない方が多いのにもビックリでしたが)。昭和は遠くになりにけり・・・。

2016年1月15日 (金)

2月洋館コンサート

215日、まもなくPf協奏曲で出番のフォルテピアノのスタジオリハーサル。しばらく梱包して仕舞っていた楽器を久々に引っ張り出すも調律殆んど狂っておらずホッ。どうも暖冬のお陰で東京は例年程酷い乾燥まだ来ていないようですね。

7リハの合間を縫ってご近所のお馴染みの重要文化財の洋館に立ち寄り楽器搬入の下見。2月2日のチェンバロリサイタルは素晴らしい内装の2階の広間が会場。今回2台のチェンバロを使用予定で1台は大型イタリアンチェンバロ(長さ250cm!)なので搬入経路を確認(階段狭い!)。日頃この空間でのコンサートはNGなのでここでの演奏聴けるのは貴重な機会、今年はこの1回のみかもしれませんので是非お聴き逃し無く!

7_2実は同じ建物には少し狭いながら音響素晴らしい空間がもうひとつあり2月16日にフォルテピアノ公演の開催が決定(実は10年以上もこちらを使っているのにこの空間は初体験なのですよ)。1820年製のオリジナルウィーン式フォルテピアノの音色がこの空間でどのように響くか楽しみであります。こちらも是非お越しください!




2016年1月14日 (木)

歴史的遺産に触れる

514日、昨夜のエキサイティングなゴールドベルグ変奏曲公演の余韻醒めやらぬまま早朝みちのくを出発し帰路に付くもつくばで途中下車し某所に秘蔵されている(?)18世紀オリジナルイタリアンオルガンを拝見(拝観というべきかも)。まだ正式に披露されていない国宝級の歴史的価値有る楽器、いつかは是非その素晴らしい音色をコンサートで聴いてみたいものであります。スタジオに戻り出番近い楽器の出陣準備の後、まもなく開催の蓄音器コンサートで掛けるレコードの用意をしていると主役級の盤が割れているのを発見し真っ青に・・・。慌てて古書街神保町にある古盤専門店に掛け込み代わりの盤を調達出来てホッ。冷やしのつもりがいつのまにか大散財してしまう危険地帯なので滅多に近付かぬエリアながら今日は目指す盤の他にも昭和初期にオリジナルチェンバロで録音した仏蘭西人奏者の稀少盤(日本盤なのですよ)や日本で最初にチェンバロを調律した技術者の本などを見つける事が出来新年早々収穫多く幸先良しでありました。

2016年1月13日 (水)

みちのくでゴールドベルグ変奏曲リサイタル

113日、早朝この冬一番の冷え込みの御江戸を出発し暖かな(?)東北みちのくのホールへ。今日はこのホール御自慢の16f付きチェンバロで録音したゴールドベルグ変奏曲のCDの発売記念コンサート。普通ならチェンバロ1台で済むはずのこの曲で何故か舞台にはチェンバロ2台とポジティフオルガンが並ぶという異例の光景(調律師にとっては鍵盤4段、10ストップも調律する羽目になり大変でしたが)。演奏も異例尽くめで途中でお話や休憩が入るし最後は切れ目なく次の曲に移るし奏者が2台の楽器を同時に弾くし、果ては演奏中に突然ヴァイオリン奏者が弾きながら舞台に乱入・・・。イヤハヤ最後まで実に刺激的なコンサートでありました。16f付きチェンバロによるゴールドベルグ変奏曲の演奏はチェンバロとは思えない16fのパイプオルガンのような重厚な低音から4ストップの多彩な組み合わせによる万華鏡のような音色変化まで実に鮮烈なバッハの音楽に仕上がっておりますね。他では絶対聴けないようなゴールドベルグ変奏曲、是非CDでお聴きください!(コジマ録音からまもなく発売予定) みちのくから世界に発信する貴重な文化メッセージでもあります。

2016年1月12日 (火)

これは何?

112日、久々に東のスタジオに戻り次の出番待ちのチェンバロ陣の御機嫌伺い。最近は天候が中々例年通りになってくれず楽器の現場での変化読み難くいですね。今日も寒さ平年並みに戻ってくるも外の湿度意外に高し。こんな日は部屋での加湿のし過ぎにご用心。

2楽器の調整を終えた後はこんな不思議な物の修理(ナニか判りますか)。 百年近く前の英国製だとか。今度の蓄音器コンサートでお披露目の予定。




2016年1月11日 (月)

雪を呼ぶ男?

211日、北陸でのBach公演本番。前夜から車中泊で冷え切ったオルガンを暖める間も無くリハに提供というハードなスケジュールながら色々な秘術を使い何とか調律間に合いホッ。終演後信州の山越えで御江戸に戻るも途中でまたもや雪に遭遇。この冬は何故か「雪を呼ぶ男」になってしまってますね。

2016年1月10日 (日)

大火災?

610日、北陸でのBach公演のリハにポジティフオルガンで出動。リハ前に明日の本番会場の搬入下見に向かうと建物周辺消防車が取り囲こんでおり仰天。すわ大火災かと身構えるもナント消防出初式でした・・・(道理で消防隊員の皆さん緊張感無いご様子でした)。

8今日のリハ会場中々広い空間で演奏し易かったものの暖房効き過ぎで事前調律の部屋と温度が10℃も違ってしまい四苦八苦。オルガン最後はもうウィーンフィル顔負けのハイピッチ・・・、皆さんにご迷惑をお掛けしてしまいました。

11リハの空き時間にご近所の某楽器コレクションを訪問し燭台付きという年代物の国産足踏みオルガンと米国製フォルテピアノ(Grafのコピー)を拝見(実はもっと沢山の楽器お持ちなのですが時間切れで見れず残念)。しかしまだ日本では数台しかないGrafタイプをお持ちだとは羨ましい限り。







2016年1月 9日 (土)

えべっさん&ヴィヴァルディ

129日、生まれ故郷が1年で一番盛り上がる3日間が始まり私も初日早朝からえべっさん参り。流石に時間早かったのか参拝客少なく落ち着いて境内を進む事が出来たのですが子供の頃の周辺の道を埋め尽くしていた露店がかなり減って来ており昔のような大賑わいが味わえないのがちょっと残念・・・。

14本家のえべっさんも今やこのコインだらけの巨大マグロと福男選びの掛けっこが全国的に有名になってしまい地元民としてはちょっと不思議な感じなのですが(昔は本家と言いながらもっとローカルなお祭りでしたし)商売繁盛の総本家は景気悪いご時世こそ多くの方に頼られる神様のようですね。

20厳しいスケジュールの中無理やりやりくりして参拝したのも実はこのアリガタイ福笹を頂くためでありました。えべっさん今年も頼のんまっせ!

27地元での室内オケの本番はオールヴィヴァルディプログラム。ソリストにはオケメンバーに混じって可愛らしい小学生の御嬢ちゃんが2人ヴァイオリンのソロを披露。小さな体で演奏するヴァイオリンの音色が実に堂々としておりビックリ、将来の大物になる予感漂う貫禄の演奏でありました。終演後楽器を積み替え今年初の雪国訪問。雪ではなかったのですがあられのつぶての手荒い歓迎を受けて深夜北陸に到着。




2016年1月 8日 (金)

鉄人がいる街

28日、室内オケ2日目は本番会場に移動してのリハーサル。相変わらずの異常乾燥に警戒するもチェンバロはもう昨日のハードな現場のお陰ですっかり真冬仕様に変身した様で厳しい乾燥の中でも余り調律も変化せず少し安心。やはりタフなチェンバロでないと真冬の現場は任せられないですね。

5リハの合間にホールご近所を散策するとこんな巨大な雄姿が・・・。半世紀も前の子供のアイドル(当然私も大好きでありましたが)が未だにこんな姿で人気を得ているのは嬉しい限り。

7この街は実はお好み焼激戦区、そしてそのお好み焼屋で人気なのがこちらが発祥の地という「そばめし」。焼きそばに御飯を混ぜた不思議なモノなのですが粉モンをオカズに御飯を食べるという炭水化物大好き人種が開発した(?)理想的な食べ物なんでしょうね。熱い鉄板でコテで食べるというのも関西風、最後は焼けて御飯がカリカリになるという独特な食感も中々面白いです。





2016年1月 7日 (木)

やはり乾燥の影響が・・・

27日、西で室内オケのリハにフレミッシュで出動。ここは暖房入ると異常乾燥する「アブナイ会場」、楽器搬入時は暖冬のお陰か充分な湿度あり安心するも暖房効き出すとあっと言う間に湿度30%も急降下、ウチで一番タフなチェンバロでも調律メロメロでメカトラブルも多発、果ては「バン!」と異音がすると思ったら案の定響板割れ・・・。冬の現場の厳しさを改めて思い知った次第。

7リハの合間にご近所(といっても少し離れてるのですが)の盛り場でランチ。昔は東の浅草と並ぶ一大歓楽街として栄えた商店街も今やすっかり寂れているものの美味しい食堂はまだ沢山残ってますね。今日は居酒屋も兼ねるお店で珍しい鯨南蛮丼(500円!)を注文。今時こんなメニューをこんな安価で出すお店は滅多に無いでしょうね。

6ご興味ある方はこのお店のメニューをご覧ください。どんな料理?と思わず注文したくなる曲者料理が満載、また居酒屋だけあって酒付き定食があるのも素晴らしい。周辺は昼にも関わらず大繁盛の呑み屋がひしめくのんべの天国エリア、仕事中で呑めなかったのが残念。

12食事の帰り周辺の商店街を冷やかすとこれまた地元民で賑わう美味しそうな鉄板焼きそばのお店を発見。丁寧に調理する焼きそばと共に皿代わりの鉄板をわざわざコンロで温めて出す拘りにも感動。これで値段はたった300円というのが素晴らしい!








2016年1月 6日 (水)

湿度高し・・・

186日、午前中東のスタジオでコンサート出動の準備を終えすぐに西へ500km爆走し夜は西のスタジオでも出動準備(つい数日前までいたのですが・・・)。東西共に暖冬のお陰か例年のような異常乾燥が殆んど無く加湿器の稼働の加減が難しい・・・。いつもならフル回転でちょうど良いのですが今年はそうはいかないようです。また寒気が戻った時の楽器の狼狽振りが心配。

2016年1月 5日 (火)

昭和初期の雑誌を紐解けば

Photo5日、まもなく開催の蓄音器コンサートのため長年掛けて蒐集した膨大な量の昭和初期の音楽雑誌などを奥から引っ張り出してネタ探しの1日。実はまだすべての資料を隅々まで解読した訳では無く取りこぼしが多かったので今日も沢山の新発見が有り大興奮。昭和初期の日本人のチェンバロ界の女神たるランドフスカへの陶酔振りが物凄いのですが(特集記事の多さたるやトップクラスですね)、意外にもクラヴィコードのドルメッチ翁の話題が多いのにはビックリ。当時チェンバロと同等にクラヴィコードの存在が結構広く認識されていたという証拠でしょうか。また各雑誌にランドフスカの人気振りを示すように彼女のポートレイトが沢山掲載されているのですが、愛用のプレイエルのモダンチェンバロでは無くオリジナルのチェンバロ(17世紀イタリアン?)を弾く姿が多く使われていましたね。その他多くの興味深いネタを拾う事が出来収穫多い1日でありました。

2016年1月 4日 (月)

初期フレンチまもなく登場

34日、神戸から東のスタジオへ。当初昨日中に移動の予定が高速の余りの大渋滞のニュースに恐れをなし深夜出発に変更、お陰でほぼ渋滞無しで無事御江戸到着。都心は今日から仕事始め多いので渋滞かと思いきやまだ半分正月休みの様相で車意外に少なくスムーズでありました。スタジオに戻り早速出番待ちの楽器陣の御機嫌伺い。

5今日最後はご近所で保管中の仏蘭西の名工Alain Anselm作の初期フレンチのチェンバロ(Phillipe Denisモデル)の御機嫌伺い。この楽器は今度2月2日重要文化財の洋館でのチェンバロリサイタルで登場予定。同じフレンチモデルながら一般的な18世紀タイプとは全く違う明瞭でパンチの効いた鮮烈な音色はやはり17世紀ならではですね。スイスの達人がこの楽器をどのように料理するか今から楽しみであります。

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2016年1月 3日 (日)

除湿器の出番?

23日、仕事始めで西のスタジオに向かうと楽器部屋の湿度が異様に高し・・・。調べれば今日の神戸の最低湿度がナント60%、これでは加湿器どころか除湿器の出番でありました。季節外れの暖かさといいもう異常気象と言っていい程かも。例年と違って湿度変化激しいこの冬またいつもの異常乾燥が急に来るでしょうね。湿度管理には引き続きご用心を!

1まだ正月の賑わい残る地元中華街の外れにある普段はいつも満席にならない落ち着いた雰囲気の広東越南料理のお店に行くも流石に今日は行列出来る繁盛振り。久々に真っ当な神戸中華の上品な味付けを堪能出来大満足(地元民以外には「味薄すぎ!」と多分言われるでしょうね)。



2016年1月 2日 (土)

初詣で北摂へ

72日、初詣マニア今年は少し遠出して浪速の北端・北摂エリアの服飾の神様を祭るという由緒ある神社を訪問。参拝後神社周辺を散策するも江戸時代の古民家まで残るという古い街並みは風情満点。これまた江戸時代開業という超老舗饂飩屋(浪速で一番古い?)も訪問するもこちらは残念ながらまだ正月休みでした・・・。

30街外れの丘の上にある城跡公園を覗くとこちらには暖冬のためか早咲き(?)の桜の開花を発見。今年の冬は本当に暖かい。帰りに浪速のデパート覗こうとするも今日は初売りでしたね。余りの大混雑に恐れをなして退散。


2016年1月 1日 (金)

謹賀新年

192016年元旦。あけましておめでとうございます。今年1年もよろしくお願いいたします。

今年元旦は西のスタジオ近くのビーチで初日の出鑑賞。去年同じ場所で雲に阻まれ良く見えなかったのですが今年はお天気良く見事リベンジを果たし幸先良い年初めとなりました。

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