1段鍵盤の魅力を至近距離で味わえる!
6日、昨日某楽器工房で沢山のチェンバロを試奏させて頂いた中で若い学生の方達に一番評判良かったのが小さな1段鍵盤イタリアン。単弦で音域狭く弾ける曲も限定されるタイプながらその強烈なキャラクターの面白さは格別だった様子。間も無く10月20日(火)池袋の重要文化財の洋館で開催予定のチェンバロリサイタル(限定40名)で登場するのも同じく小さな1段鍵盤チェンバロ。こちらは日本でも数少なく貴重な17世紀フレンチモデル,17世紀フランス・パリでかの有名なルッカース一族のように繁栄していたDennis一族のPhillipe Dennisの楽器のコピー。(8+8f 音域GG/HH-d3)
この楽器はフランスではオリジナルチェンバロの研究家としても有名なチェンバロ製作家Alain Anselm氏の製作。その拘り溢れる作風には第一線の演奏家のファンも多くコンサート等で活躍しているのですが何しろ遅作の製作家としてもヨーロッパ随一という名声(悪名)高き方だけに(私も3年も完成が遅れヤキモキした記憶あり)製作台数が少ないのでも有名で、彼の楽器は日本ではたったこれ1台だけであります。一時期阿蘭陀のさる演奏家が来日の度にリサイタルで愛用してくれていたのですが最近は余り出番なく久々のリサイタルでの登場となった次第。音響素晴らしい小さな洋館の部屋での演奏ですので17世紀フランスらしいその芳醇な音色を是非至近距離で味わってください!乞うご期待!(写真は阿蘭陀の某演奏家のツァーに同行していた専属の調律師さんの作業風景ですね・・・。イヤ懐かしい!)
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