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2015年9月

2015年9月30日 (水)

ユニークな和風サロン

930日、まずチェンバロ奏者のレッスンスタジオの米国製チェンバロの御機嫌伺いへ。以前は余り弾かれなかったせいか地味な鳴りの楽器だったのが、管理された専用レッスン部屋に移され充分弾かれるようになると与えられた役割に奮起したのかいや驚くほど立派な鳴りに大変身。やはり楽器は生き物ですね。

6実はこちらのレッスン場が何ともユニーク。チェンバロ部屋は洋風ながら隣の部屋が畳にちゃぶ台和箪笥と昭和の茶の間そのまま(サザエさんの部屋みたいと言われるそうですが)。しかしそこは音響素晴らしく迫力あるチェンバロの音色が聴ける絶好の客席でも有る様子。日本でも稀な和風サロン会場でありました。

12午後はスタジオで遠方からお越しの演奏家によるオルガンのリハーサル。その後東北に向かいみちのく浜通りのお馴染みのホールで明日から登板のチェンバロの御機嫌伺い。東北はさぞかし涼しいだろうと期待するも半袖姿も多くまだ残暑続いており少々ガッカリ・・・。

14_4夜はホール御近所の漁港街(以前は雲丹漁で有名なところだったのですが)の食堂で海鮮丼。御存じのように地元の魚は出せないながら豪快な魚の盛りは相変わらずでお店も繁盛の様子。しかし震災前の名物取れたて雲丹を食べたかったものです。









2015年9月29日 (火)

またあの音色が聴ける・・・

1002_529日、ウチで一番の箱入り娘という初期フレンチ1段(フランスのAlain Anselm作)が久々に舞台に登場いたします。小型の1段鍵盤(音域はGG/HH - d3 の52鍵)、それも珍しい17世紀フレンチモデルとなればどんな曲が弾けるのか?それは是非生演奏でお確かめください。

10月20日(火)明日館 福間彩チェンバロコンサート  

詳しくはこちらをご覧ください。

74この初期フレンチはかの故レオソハルト氏が来日の度にリサイタルで愛用してくれた楽器でもありました(他にこの楽器を弾く人が殆んどいなかったのでまるで彼専用のチェンバロとなっておりましたが)。この楽器の音色が久々に聴ける絶好の機会、今度は重要文化財の洋館の部屋での演奏ですのでもう至近距離でその美しい音色が堪能出来るはず。

Photo_2もう1人この洋館で初期フレンチとイタリアンの2台の1段鍵盤チェンバロでのリサイタルを開催するのが久々の来日となる世界の第一線で大活躍中のスイス在住のチェンバロ奏者北谷直樹氏。

2016年2月2日(火) 明日館 北谷直樹チェンバロリサイタル

詳しくは公式HPをご覧ください。2台の1段鍵盤チェンバロを駆使してユニークなプログラムを披露の予定。

1段鍵盤チェンバロによる音響素晴らしい洋館での2つのコンサート、是非お聴き逃し無く!

Photo_3北谷直樹チェンバロリサイタル チラシです。

Photo














2015年9月28日 (月)

昭和初期の古楽ブームの検証資料

Photo28日、午前中は西で古いY社の現代ピアノの御機嫌伺い。まだ大量生産となる前の手工芸品的ピアノは鳴りも良く暖か味の有る音色で弾いていて本当に心地良いですね。何故こんなピアノが今作れないのでしょうかね?(作らないだけか?)。関西は今日も残暑厳しく真夏の服装でOK、午後東へ移動するも高速から見える三重の遊園地はまだプールも繁盛の様子、御江戸は寒いのでは・・・と心配するもこちらも残暑戻っていたようですね。東のスタジオに戻ると祭kん入手の昭和初期の貴重な音楽資料が到着しておりました。いきなり昭和8~9年頃に立て続けに4枚も発売されたオリジナルチェンバロのレコードのリストを発見し大興奮。いや昭和初期の古楽ブームは今では想像出来ない程盛んだったようですぞ。某大な資料の解読が楽しみであります。

2015年9月27日 (日)

だんじり試し曳き

227日、朝から西のスタジオ周辺を散策。関西はまだ真夏のような暑さながら(関東とは大分気候違うようですね)海水浴で賑わっていたビーチの海の家がすべて姿を消しておりちょっと寂しい気分であります。

6明日東へ移動の予定なのでランチは久々となる地元の老舗ベトナム料理店で海鮮ビーフン。路地裏の長屋のような店舗も昔より綺麗になっており中々繁盛の様子。一緒に頼んだベトナム風生春巻も美味でありました。人気店と言いながら少し早く行くと待たずに座れるのが関西のありがたいところであります(東京なら行列必至か?)。

12午後は今日の公演のため泉州北端の街を訪問。早めに到着したので夕飯は創業1695年という(バッハ十歳の頃ですね)現地で超有名老舗蕎麦屋へ。ここの名物蕎麦は蒸した熱々のせいろ蕎麦を溶き卵ダシで食べるという独特のスタイル。蒸されてもうフニャフニャの蕎麦の食感は御江戸の蕎麦の常識からすると正に外道の極みなのでしょうが何故かクセになる味ですね。

19ホールに到着してみると目の前で秋のだんじり祭りのだんじりの試し曳きで大賑わい。泉州らしい威勢の良いお囃子で曳き回されるだんじりがすれ違う度に大きく傾け威嚇し合う(?)儀式が面白い!

25今日は泉州北端の駅前小ホールで日米混成古楽アンサンブルのツァー千秋楽。今日も開演一時間前に楽器搬入というタイトなスケジュールながら本番前のリハはたった十五分だけでOKという余裕の態勢で本番に突入。日本人だけのアンサンブルだとリハ15分だけだと怒り狂うでしょうね。亜米利加人タフだなあ。

26本番中もホール周辺ではだんじりの曳き回しの練習ばかり。中にはサイケ調に点滅する提灯の中だんじりを大きく持ち上げる練習(?)に励む姿もあり。有名な岸和田にも負けぬ中々勇壮な祭りのようですね。











2015年9月26日 (土)

関西の古楽史を探る

126日、昨日に続き朝から某音大の博物館の日本有数の棒大な資料を相手に関西洋楽史の発掘調査。今日も興味深い新事実を多数発見する事が出来上々の収穫でありました。戦前の関西でのチェンバロ演奏の歴史をほぼ網羅出来たので大満足。

3西のスタジオに戻ると道端で散歩する亀君に遭遇。池の端ならではの隣人か。ノンビリ歩いているようでいざとなると意外に早足で移動するのですね。

6夜はご近所で瀬戸内の魚三昧の夕飯。ほっこりした身が付いている小鯛の煮物の美味い事!


2015年9月25日 (金)

戦前浪速のピアノ事情

525日、連日の日米混成古楽アンサンブルの公演、今日は夕方楽器搬入との事で朝から某音大の博物館を訪問し戦前の貴重な資料を特別に閲覧させて頂き調査を敢行。現在調査中のテーマは昭和初期浪速のさる有名ホールでどんなピアノを使っていたか・・・。意外にも当時は今や忘れられてしまった独逸製銘器が大活躍だったと判り大興奮。今日だけでもいくつか新発見あり収穫多し。いつかこの調査結果を発表出来ると思うのですが・・・。

4夜は自宅に一番近いホールにデカイタリアンで出動。本番前はそれ程リハーサルしなくても大丈夫という米国組の意向で開場1時間前に楽器搬入というタイトなスケジュール、当然チェンバロは調律無しでリハ突入となるも幸い楽器の御機嫌良く安定しておりヤレヤレ。ホンの僅かなリハでもメンバーは余裕の様子。中々タフな連中であります。




2015年9月24日 (木)

日米混成古楽アンサンブル

224日、日米混成古楽アンサンブルのツァー初日にデカイタリアンで出動。今日のホールはもう30年近くお伺いしているお馴染みのホールながらロビーコンサートは初体験。ここが意外にも音響素晴らしく古楽器向きだったのにはビックリでありました(こんな近くに穴場の会場があったなんて・・・)。

8日本勢のCem・Vgと米国勢のVn・Obそしてバリトン歌手の若手5人組の日米混成のグループ中々活きの良い演奏を披露。ツァーは25日神戸、27日大阪堺の公演が予定されてます。プログラムには18世紀アメリカの作品という珍しい曲の日本初演もあるとか。関西で貴重な演奏が聴ける貴重な機会でもあります。乞うご期待!

18今日は昼夜2公演だったので合間の空き時間にご近所を散策。噂で信じられない程レトロな食堂があると知り訪問してみるとこれがレトロを通り越して失礼ながら廃墟寸前?イヤ凄いお店がまだあるもんです。昼時の訪問ながら貸切状態というのにも驚きましたが・・・。

17今時中華ソバがまた370円というのにもビックリ。店内はどこを見渡してももう歴史博物館状態で懐かしの黒電話まだ現役でしたね。味はどうかと言われても他が余りにもインパクト強く忘れてしまいました・・・(笑)。マニアには堪らないお店まだ路地裏に残っているもんです。


2015年9月23日 (水)

千秋楽

323日、英国老舗歌劇場来日ツァーは今日の兵庫でのMozartオペラ公演で千秋楽。今回はホール開館10周年記念公演でもあったそうな・・・、今や古楽公演では日本で一番動員力を誇る(?)人気ホールも10年目とは早いものです。今回のオペラ、世界の第一線で金看板を掲げる人気歌手達の力量の凄さを改めて思い知った次第。Mozartオペラとフォルテピアノの相性の良さも再確認、今後はますますチェンバロでは無くフォルテピアノでの演奏増えるでしょうね。

1出来るホールの近くには出来る食堂あり!今日もご近所の地元民に大評判の大衆食堂でカツカレー蕎麦でランチ。一番人気はカツ丼というお店、カリッと揚げたカツが何しろ旨い!




2015年9月22日 (火)

北摂の秋を満喫

322日、西で数カ所渡り歩く1日。まずはまもなく関西ツァー始まる日米混成古楽アンサンブルの公演のリハにデカイタリアンで出動。日米の若手がどんな演奏か楽しみにしていたのに「駅で迷った」という米組の到着遅れで生の音を聴けず残念。

13午後は北摂の御宅で夏の湿気の影響でトラブル発生のチェンバロの御機嫌伺い。自然に囲まれた新興住宅地の日本家屋で除湿器無しで夏を越すのは中々難しいですね。エアコン除湿器付けっ放しにすると御機嫌は上々なはずなのですが・・・(電気代それ程では無いはずですよ)

4訪問先の途中にある御贔屓の隠れ家蕎麦屋(某ホールの御近所なのですが)を久々に訪問。豪華な天婦羅と拘りの蕎麦のレベルの高さは相変わらずで繁盛の様子(幸い待たずに座れてラッキー)。今日も御約束の(?)店主の客席乱入のパフォーマンス付き、塩だけで食べる蕎麦の美味さと山葵の本当の付け方をご教授頂きました。評判のトロトロの蕎麦湯も素晴らしい!

12北摂山間の田園地帯を走っていると今日もあちこちで曼珠沙華花盛りありました。秋の香り満喫し最後の現場へ。

17東京で大好評だった英国老舗歌劇場引越公演は明日兵庫の人気ホールで千秋楽(開館10周年の記念公演だとか)。東京から運ばれて来た大掛かりなセットも完成しフォルテピアノもオケピットに無事搬入完了。豪華メンバーが競い合う明日の公演楽しみであります。













2015年9月21日 (月)

渋滞避けて深夜ドライブ

121日、本来は昼に東京を出発し西へ向かう予定が大型連休の高速の大渋滞のニュースを見て急遽予定変更、昨夜の仕事終了後すぐに東京を飛び出し久々の深夜ドライブで朝西のスタジオに到着。流石真夜中に渋滞は無かったものの(それでも明け方には渋滞に遭遇)サービスエリアはどこも満杯で駐車するだけでも一苦労、5月GW並みの大騒動でした。

16深夜ドライブのお陰でナントカ予定通りに楽器搬入完了。西のスタジオ周辺も曼珠沙華花盛りでありました。買物で立ち寄った市場でも秋の便りが・・・。



2015年9月20日 (日)

チェンバロよりもフォルテピアノ?

120日、都心は各地秋祭り真っ盛りですね。今日は英国老舗歌劇場のMozartオペラ公演の東京千秋楽(関西でまだ1公演あるのですが)。 今回演奏した指揮者が鍵盤奏者として卓越した技量をお持ちだったお陰もありますが、フォルテピアノでのレシタティーヴォが本当に素晴らしい!チェンバロと違って音量や音色変化が存分に付けられるので実に表情豊か!最近の欧米のオペラでのフォルテピアノ人気も納得でありました。




2015年9月19日 (土)

豪華な歌の競演

119日、今日からGWならぬSWという大型連休がスタートするも幸いまだ都心はそれ程渋滞なくヤレヤレ。まず朝から某大学の定例コンサートのリハにチェンバロで出動。煉瓦壁で天井高く残響豊かな空間は中々古楽向きであります。もっと古楽系のコンサート増えれば嬉しいのですが。

2_2次は英国老舗歌劇場の特別公演へオルガンで出動。公演の前半はオペラの主役達による豪華なアリアの競演。熱心なファンの御贔屓筋への応援もあるのかどの歌も大盛り上がり、後半はその主役達がソリストを務めるこれまた贅沢な「モツレク」。2時間半を超える長丁場のプログラムでしたが世界のトップクラスによる歌の競演を満員の御客様は存分に堪能された様子。


2015年9月18日 (金)

秘密の反響板?

318日、上野での英国老舗歌劇場モツレク特別公演のリハにオルガンで出動。お馴染みの舞台の合唱席に見慣れぬ黒い反響板が設置されておりビックリ。これは老舗ホールの地下深くに密かに隠されていた合唱用の特別な反響板なのかと期待するも良く見てみると張りぼて!どうやら同時に開催のオペラのセットをそのまま転用しているだけの様子。音響的には殆んど効果無い反響板ながら歌声が広い客席後ろまでしっかり通るとは流石老舗合唱団の力量凄い!

7移動中に見つけた秋の便り。ちょうど都心の曼珠沙華今が見頃ですね。今日見つけたのは紅白揃い踏みの曼珠沙華でした。




2015年9月17日 (木)

仏カウンターテナーの大御所来たる

Nhk_117日、今日はダブルヘッダー。まずは英国老舗歌劇場のMozartオペラ公演のフォルテピアノがお相手。開演8時間前に賞味期限の長~い調律を行い後は分身の術で現場を移動。ピアノの達人でもある指揮者のチェック厳しいもののナントカ難関潜り抜け本番に辿りつけたようでホッ。

Nhk_31次は神奈川県北端の人気ホールでの仏蘭西カウンターテナーの大御所の来日公演にジャーマンチェンバロで出動。私のような古楽界中堅(古株?)が昔から聴き惚れていた仏蘭西古楽界の重鎮でもあるカウンターテナーの大御所の4年振りの来日公演。あの脅威のハイトーンヴォイスが未だに健在なのは嬉しい限り。共演の邦人実力派Sopの歌や器楽組の味わい深いアンサンブルも聴き応え充分。個人的にはVc奏者の躍動感溢れる演奏に惚れ込んだ次第。

Nhk_21昔から爆発モジャモジャヘアーが売り物だったカウンターテナーの大御所、いつの間にか白髪丁髷ヘアーになっておりビックリ。しかし齢は取れど絶世の美声と共にそのコミカルなアクションは健在でありました。

2015年9月16日 (水)

贅沢なモツレク

Nhk_216日、英国老舗歌劇場来日公演、今日はオペラの合間に開催の特別公演のリハにオルガンで出動。公演のメインの「モツレク」ではオペラの主役級がソリストに並びこの公演のためだけに合唱団が来日したという贅沢なプログラム。その貫禄溢れる演奏を聞けば高額チケットながら(S席は2万円を超えるとか)完売という人気振りが納得でありました。

Nhk_16リハ終了後はオペラ公演の別会場での仕込みへ。今回ホール内での移動が多くわざわざ大道具の方にフォルテピアノ用の専用移動台を製作して頂いたもののフタを開ければ結局手持ちで移動出来る事になり折角の力作(?)も使わず仕舞でした。




2015年9月15日 (火)

ウィーン式フォルテピアノでショパンを

1415日、お馴染みの池袋の重要文化財の洋館でのフォルテピアノコンサートに二百歳近いオリジナルピアノを携え出動。今まではフォルテピアノは広い講堂での公演が多かったのですが、現在工事中との事で本館の小さな部屋での演奏となるも築九十年という歴史的建造物の音響の素晴らしさに改めて感嘆!

10今日は若きショパンの作品をメインに関連する作曲家の珍しい作品を演奏。パリに出てからのショパンはプレイエルとエラールという仏蘭西ピアノを弾いていたのですが祖国ポーランドでは当然ウィーン式ピアノを弾いていた筈・・・との事で今回はすべて6オクターブのウィーン式ピアノで演奏するもプレイエルに負けない位の相性の良さにビックリでありました(奏者によるとウィーン式でショパンを弾く難しさは並大抵では無いとの事)。「ウィーン式ピアノで弾くショパン」は是非シリーズ化したいものであります。

4今日も紙の楽譜だけでなく最先端の電脳板楽譜も演奏で登場。いずれ電脳板楽譜がメインになるのでしょうがまだまだ試行錯誤の段階なのでしょうね。もう少し大きな電脳板があればよいのですがね。










2015年9月14日 (月)

曼珠沙華見つけた!

114日、まだまだ残暑感じる日々が続きますが(今日もまだ蝉の合唱煩かったですし)街の片隅では着実に秋の気配が漂ってますね。出先近くの公園を覗いてみると大好きな曼珠沙華が咲き始めているのを発見。今日はピッチと調律変更でチェンバロ・オルガン計3台がお相手。季節の変化に反応しているのか楽器によってはちょっと御機嫌斜めな様子。そろそろ湿度が下がり気味の日も出て来るでしょうし湿度計を見ながら除湿器の稼働に要注意ですぞ。

2015年9月13日 (日)

Mozartオペラ初日

313日、英国老舗歌劇場Mozart公演初日。今回の公演は中々大掛かりなセットながら昨日の地震の際は偶然別公演のためにセットを片付けていた所だったので全く被害無くホッ。オペラのセットは簡単に転換出来るように余り頑丈に作っていないので強い揺れに遭遇しなかったのは本当にラッキーでした。

20しかし今回フォルテピアノは指揮者弾き振りとの事で指揮台と同じ高さの台に乗せているのですが、これがまた不安定極まり無い乗せ方でしてグラっと来たら脚が台から落ちる可能性大でありました。昨日のような大きな揺れが来ても落ちないようにと特別にお願いして補強して頂きヤレヤレ。

12オペラ本番は普通のコンサートと違って直前のリハは無し、今日も朝に楽器の準備をしてしまうと後は本番まで長い待機時間となりご近所散策へ。ホール隣のイベントスペースに現在閉鎖中の愛宕山の博物館が一部引っ越して来ていると知り早速訪問。しかし小規模の仮展示の様相でガッカリ。

9昼はここしばらくのハードな日々で酷使している体を少しでも回復させなければとホールのお隣街まで出っ張り路地奥の老舗店の鰻弁当でランチ。店頭の御客の目の前で丁寧に炭火で焼く老舗の伝統の焼き具合中々香ばしく素晴らしい!

23Mozartオペラ初日はヨーロッパ屈指の老舗歌劇場の実力を見せつけ無事終了。またもやセットや楽器を片付け(舞台の方は今日も徹夜だそうです)ホールを退散し別会場でのリハで使用していたチェンバロの引き取りへ。今日は雨も降らず簡単にチェンバロを搬出出来ました。スタジオに戻るとご近所の神社の秋祭りで周辺大賑わい!

40普段は静かな私鉄沿線駅前ながら祭りの日は周辺道路が屋台で埋め尽くされおり夏を終えた元気な若者で溢れ返っておりました。我が街が1年で一番活気ある日ですね。

2015年9月12日 (土)

秋の気配

112日、早朝の都心直下グラっと来た時私は300km離れた山奥におりましてTVのニュースを見て仰天。皆さん被害は無かったでしょうか(ウチの山積みの本やCD崩れていないか心配なのですが・・・)。今日は信州の山奥の村でのコンサートにフォルテピアノで出動。収穫直前の田圃の端で小さな秋の気配を発見。曼珠沙華マニアとしては見渡す限り真っ赤に咲き乱れる姿を期待していたのですがまだ時期が早かったのか僅かしか見れず至極残念。

22今日の公演はVgとFpという珍しい組み合わせ。昼夜違う会場を移動しての2公演。信州の山間は久々の晴れ間との事で心配していた湿度も上がらず快適(半袖で寒い位)。夜は窓を空けて涼しい風を通しながらの演奏鑑賞でありました。深夜250km走破して帰宅。案の定積み上がったモノ少し崩れ散乱。相当揺れたのですね。


2015年9月11日 (金)

東西で楽器拝見

111日、気が付けばいつも楽器満載のスタジオがガラガラであります(珍しく現在3台も外泊中)。こうやって見ればウチは結構広いスペースなのだと改めて実感。

16午前中はさるお宅でドイツ製スピネットを拝見。お馴染み日本のT社製よりも相当横幅短くコンパクトですね。限られた空間でも弾けるというスピネットの特徴は独逸製の方が軍配上がるのかも・・・。

30午後は350kmを移動しまもなくデビューというチェンバロの出番前最後の御機嫌伺いへ。季節の変わり目という事で日本の激しい気候変化を初めて体験する海外産の楽器のコンディションを心配するも温度湿度のチェックを欠かさない良好な環境で維持しているだけあって御機嫌麗しくひと安心。





2015年9月10日 (木)

晴れ男返上?

Nhk_110日、まずは使用会場に白フレンチを少し前倒しで搬入。私は晴れ男が自慢ながら今日は搬入時は雨激しく作業終わった頃に雨が上がるという不甲斐無さ・・・。そろそろ齢を取って神通力が効かなくなってきているのかしら。

Nhk_3午後から連日の英国老舗オペラのモーツァルト公演のリハに参加。今日初めて全幕を拝見しましたが流石伝統と先鋭的なセンスが上手くミックスした貫禄の舞台でありました。フォルテピアノも予想以上に大活躍の様子。ヨーロッパの第一線の演出を楽しめる絶好の機会でもあります。乞うご期待!




2015年9月 9日 (水)

フォルテピアノでMozartオペラ

Nhk_49日、今日からスタートの英国老舗オペラ劇場公演のリハに出動。今回2演目のオペラの中で私はMozart公演(東西で計4回上演)にフォルテピアノで参加。いよいよモーツァルトオペラはチェンバロでは無くフォルテピアノでという欧米の最近の流行が日本にも本格的に到来し始めてきましたね。フォルテピアノ関係者としては嬉しい限りであります。

Nhk_28しかし今回指揮者自らがフォルテピアノで弾き振りするというのは初体験。いやその達者な弾きっぷりに舌を巻きました・・・。まだリハ初日でオケは入っていない段階ながら最新テクノロジーを駆使した大胆な美術も見応え充分、歌手も演技歌唱共に実力派揃い、流石英国が誇る老舗劇場は凄いですぞ!




2015年9月 8日 (火)

英国から来たクラヴィコード

98日、まずは昨日からドッグ入り中の英国製クラヴィコードの御機嫌伺いの続きから。英国から日本に来ていきなりこの夏の記録的な猛暑と湿気に遭遇しヘソを曲げた様子、2日間ヨーロッパ並みの湿度温度の部屋で過ごして頂き各所を丁寧に調整する事で何とか御機嫌は直ったようでホッ。

10次は出動前の楽器陣の最後の仕上げ調整調律、この一週間で6台もの楽器が出動予定でてんてこ舞いであります。

2015年9月 7日 (月)

東での活動再開

17日、今日から東での活動再開です。まずはドッグ入りのクラヴィコードを受け取りにハマへ出動。首都高山手トンネルが出来てからハマへの移動が本当に楽になりましたね。今日も渋滞を見込んで早く出るもたった30分で到着。時間調整のため仕方無く(確信犯?)ご近所の卸売市場の場内食堂で朝飯。新鮮な刺身テンコ盛りの丼が千円でおつりが来るのが素晴らしい。

3楽器を受け取りスタジオに戻ると今度は山中でタップリ水を吸い込んだ楽器陣の水抜きと出動前の楽器陣の御機嫌伺い、それにドッグ入りのクラヴィコードの調整が同時進行となりスタジオ内大騒動・・・。水分が抜けていく毎にピッチが変動する楽器は調律を繰り返して状態を安定させるも落ち着くまで時間掛かりますね。

14夏の間スタジオ内で冬眠ならぬ夏眠していた楽器陣も久々にフタを開いて内部をチェック。猛暑の中でも24時間体制で環境管理しているお陰でどの楽器も調律ピッチ共に殆んど変化無しで一安心でありました。日本の厳しい夏を越すにはエアコン除湿器24時間運転が一番頼りになりますぞ!





2015年9月 6日 (日)

大渋滞

506日、午前中西のスタジオでドッグ入りしていたスピネットの引き渡し。今回は御客様の車に積込むとの事で段ボールとクッション材で厳重に梱包。生憎の雨中での積込みながら楽器濡れる事無く積込み出来てホッ。引き渡し後すぐに東へ移動するも週末の高速は大渋滞。雨で行楽客少ないのではと期待したのですが甘かった!

2015年9月 5日 (土)

湖西を往く

315日、琵琶湖畔の個人宅の現代ピアノの御機嫌伺いに出動。秋に入り(まだ残暑厳しいですが)最初の週末とあって海(湖?)水浴、キャンプ、水上スポーツ、釣り、サイクリング、ツーリングなど様々な行楽客が湖畔に押し寄せ大賑わいでした。

17それでも予想程の道路渋滞無く時間調整で訪問先ご近所にある中国風の庭園を訪問。イヤ日本でもこんな風景があるんですね。他にも洋館建築の大御所ヴォーリスの建物も本拠地近くだけあって結構有る様子。

29今日のお相手は百歳近い独逸の老舗メーカー製ピアノ。少々年季の入ったメカニックの割には風格ある音色を醸し出しており流石。調律の難易度は高いものの心地よい音を聴き続けられるだけに長時間の作業も非情に楽しい一時でありました。

4湖西の少し山間に入ると日本海に通じる鯖街道が有名ですね。折角近くまできたのならと街道沿いのお店で名物の鯖寿司と蕎麦でランチ。本場の鯖寿司意外に癖も無く食べ易い素直な味で堪能。ご近所ながらちょっとした小旅行でありました。







2015年9月 4日 (金)

まだまだ残暑

24日、連日の雨続きがやっと一段落、今日の西のスタジオ周辺は久々の晴れ間ながら今だに厳しい残暑(東は荒天だったようですね)。作業の合間にご近所の古寺を散策。少し前より見慣れぬ木の鳥居が組まれており秋祭りの準備かな?と思ってましたが何と和風ミストシャワー!イヤ粋な事をなさるお寺でした。

5仕事帰りにはこれまた恒例行事、ご近所の霊泉の名水(流石湧き水は冷たくて気持ち良い・・・)を沢山汲んで帰宅。住宅地の中で湧いている水だけに年々の水質悪化を心配するも(当然生の飲水禁止なのです)何故か最近水質検査での結果が改善しているようで一安心。


2015年9月 3日 (木)

洋館で聴くオリジナルフォルテピアノ!

173日、秋に入りコンサートシーズン到来!との事で私が関わる重要文化財の池袋の洋館での企画のご紹介を。まずは9月15日(火)1820年に作られたウィーン式のオリジナルフォルテピアノのコンサート。今回のテーマは「プレイエル以前のショパン」、ショパンと言えば英国式ピアノの「プレイエル」「エラール」との関係が有名ですが、若きショパンはポーランドではウィーン式で演奏していたはず・・・。ウィーン式で演奏するショパンは一体どんな風に聴こえるのか?滅多に無い組み合わせの演奏ですので是非お聴き逃し無く!

442次は10月20日(火)日本では珍しい17世紀フレンチモデル(Phillipe Dennis model フランスの名工A.Anselm作)のチェンバロのみで初期作品ばかり演奏するという意欲的なプログラムのコンサート。この楽器は今は亡き某阿蘭陀人演奏家の公演で良く登場しておりましたのでその鮮烈な音色をお聴きになった方は多いのでは・・・。久々のソロリサイタルへの登板です。乞うご期待!(写真は某阿蘭陀人演奏家の公演に同行していた調律師の作業風景ですね・・・(笑) 懐かしい!)

8年が明けて2月2日(火)には洋館の中でも日頃使用出来ない特別な部屋でのチェンバロリサイタルの開催が急遽決定。イタリアン(M・SKOWRONECK作)と17世紀フレンチ(A・ANSELM作)という2台の1段鍵盤のチェンバロが登場予定(この2台は阿蘭陀の爺様が得意としていた組合せですね)。

27出演は東京でのソロリサイタルは久々となる世界を駆け巡り大活躍のスイス在住の北谷直樹氏。果たしてこの個性的な2台のチェンバロを相手に今回彼がどのような演奏を繰り広げてくれるか楽しみであります。公演の明細は近日中に発表の予定。「Naokiファン」の方是非スケジュールを空けて待っていてください。







2015年9月 2日 (水)

宅配便でやってきたチェンバロ

22日、遠方よりご依頼頂いた調整予定のスピネットチェンバロが宅配便で到着。結構重いはずの某社のスピネットがどのように運ばれて来るのか内心楽しみだったのですが一人で肩に担いでくるのでは無く二人掛かりの手持ちで慎重に運ばれて来ましたね。さすが運送のプロ!しかし厳重に梱包されたスピネット2人でも結構運び難そうでした・・・。

7楽器到着後早速メカニックを総分解し各部をチェック。我国最大のロングセラーのチェンバロながら時代と共に結構細部が変わっているのですね・・・。


2015年9月 1日 (火)

湿気との戦いは続く

41日、連日の湿気との戦い、今日は水トラブルで湿気を盛大に吸い込んだ現代ピアノがお相手の1日。内部までカビが進行する程ダメージ大きかったものの総分解し丹念に湿気を取り除く事で少しづつタッチも音色も蘇りはじめ、各部調整を繰り返す事で最後は完全復活まであと一歩と言う所まで回復しヤレヤレ。アクション調整中に平行して艶を失っていた外装を新品同様になるまで丹念に磨き倒したのも御機嫌が直った一因かも・・・。やはり現代ピアノも生き物のように反応するもんですね。

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