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30日、さるお宅のチェンバロの御機嫌伺いに出動。部屋には除湿兼加湿器をいつも常備され湿温度計も沢山置いて1年を通じて楽器の環境維持は万全の様子(毎日湿度温度変化の記録を取られておられたそうな)、お陰で楽器の御機嫌麗しくひと安心。
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夕方にはいつもの音大ではなく珍しく美大に興味深い展覧会とコンサートを拝見(拝聴?)のため訪問。我々の世代には絶大な影響を与えた音楽評論家N氏の楽器・レコードコレクションはやはり素晴らしい!特にロック雑誌において世界各国の民族音楽や現代のポップス音楽のルーツたる20世紀初頭の音楽を積極的に紹介してきた功績は改めて評価すべきでしょうね。私もその影響を受けた1人でもあります。
今日の蓄音器コンサートは2台の銘器が登場。約百年前という最初期の蓄音器でもある蝋管式の音の良さに改めて感嘆(実は円盤式よりスピードが安定しているなど利点も多かったようですね)。今日は「ルーツオブアメリカンミュージック」が主なテーマとなり色々な貴重な音盤を聴けましたが一番の話題が「何故二十世紀初頭のアメリカでは東部と南部でレコード文化に大きな差が出来てしまったのか」というディープなもの。実はクラシックだけでなくこの辺りの音楽も大好きな私には堪らない蓄音器コンサートでありました。
28日、先日チェンバロ聴き比べをしたばかりのお馴染みの歴史的洋館で今度は蓄音器コンサートを明日開催予定。今回は3台の英国製蓄音器が勢揃いしての聴き比べという贅沢なラインナップ。デジタルオーディオ全盛期の現代人が聴いても驚愕間違い無し!という1930年頃の最先端アコースティックオーディオの生々しい再生音をお聴きいただけるはず。
今回のプログラムは往年のヴァイオリンの名手達の極めつけの名演をメインにジャズ、タンゴ、シャンソンなど幅広いジャンルを演奏の予定。特に録音とほぼ同じ時代の洋館で歴史的名演を聴けるのもここだけでしょうか。日頃繊細な生音で勝負している古楽関係者が蓄音器の魅力にハマるのも実際の音を聴いて頂ければ判っていただけるはず。乞うご期待!
25日、昼過ぎ久々にグラっと大きいのが来ましたね。大揺れの中慌ててチェンバロのフタ閉める羽目に・・・。少し棚の物が落下したりしましたし。皆さん大丈夫でしたでしょうか?明日開催の鳥の羽根とデルリンのチェンバロの弾き比べ試奏会で参加者に見て頂く鳥の羽根を準備。20年位前は色々な鳥の羽根が入手可能でしたのでバルチャーやイーグル、コンドルなど大振りな「使える」羽根があったのですが最近は入手出来るものが余り使えない小振りなサイズばかりですね(一時期はどんなサイズも入手困難でしたが最近は少し好転した様子)。簡単に自分のチェンバロで鳥の羽根を試してみましょうと言えないのが辛いところ。チェンバロを弾く方には是非一度は鳥の羽根のタッチと音色を是非味わって頂きたいものです。明日の試奏会まだ余裕ありますので飛び込み参加でもどうぞ!
24日、今日はまず珍しいMozart版Messiah公演のリハのためルイ・デュルケンのピアノを提供。この人気曲いつもはチェンバロやポジティフオルガンでの参加ばかりなのでフォルテピアノ入りのMessiahどんな演奏になるか楽しみであります(もしかしてフォルテピアノ入りは日本で初めて?)
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フォルテピアノでのリハの後は明後日開催の鳥の羽根とデルリン2種類の素材を使ったチェンバロの弾き比べ試奏会
のため2台のフレンチモデルを並べて準備。最近は鳥の羽根のチェンバロを弾く機会が殆んど無いようですので(鳥の羽根を使う製作家も殆んどいなくなりましたね・・・)バロック時代の素材によるチェンバロの本来の音色とタッチを知る貴重な機会となるはず。どなたでも参加出来ますので是非お越しください!
23日、今日はまずウチの二百歳近い老ピアノでのリハーサルから。このピアノに一番合う作曲家Schubertのメデタイ誕生日にコンサートを企画中だとか。鍵盤コントロール抜群の奏者がどんなSchubertの演奏を聴かせてくれるか今から楽しみであります。
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夜は某音大での蓄音器コンサートへ(珍しくお客としてでした)。わざわざ九州から運んだという蓄音器で聴く二十世紀前半の名演どれも素晴らしい!しかし何と言っても独逸の名ヴァイオリニストKulenkampffが所有していたヴァイオリン(銘器ストラディ!)が現在この音大が所有との事で80年前のレコード演奏と生演奏で同じヴァイオリンの音色を聴き比べるという贅沢な一時に大興奮でした。間も無くの我々の蓄音器コンサート(5月29日池袋の洋館で開催)もVn特集なのでご興味ある方は是非お越しください!
19日、みちのくのホールでのロビーコンサート本番。この会場は5階吹き抜けの広大な空間なのでまるでヨーロッパの石造りの大聖堂のような豪華な響き。今日は18f付きチェンバロとジルバーマンピアノの2台を使ってクーナウとバッハというライプチヒの音楽家2人の作品を演奏。
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今回の2台の楽器はバッハとの関係が深いのではという論戦が今だに続いているのですが、今日のようなバッハが演奏した環境に非常に近い空間で改めて2台の音色を聴いてみると、どちらも非常に優れた表現力を持つ事が良く判りましたし、天才バッハがこれらの楽器を前にして興味を持たない訳は無いと強く確信した次第。この2台を連続して聴ける貴重な機会でありました。
昼公演が終わり先日行ったばかりの近所の漁港の食堂を再訪。実は先日お隣の方が食べていたあなご丼が余りに美味しそうだったので気になり今日再び訪れた次第。いや量と味値段共に大満足の一品でありました。お店は平日でも相変わらず繁盛の様子。
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漁港の売店で見かけた地元名産だった(過去形なのですが・・・)メヒカリの干物。多分地元の言葉がしゃべれない魚なのが残念ですね。酒のアテには最高なのですが。
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18日、みちのくのホールでのチェンバロの御機嫌伺い2日目。コンピューター管理の楽器庫で保管している楽器陣の御機嫌は非常に麗しくひと安心。午後には明日の無料コンサート、明後日の公開マスタークラスのため演奏家が会場入りし早速リハーサル開始。
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明日の無料コンサートで使用する16f付きチェンバロとジルバーマンピアノ、実はどちらもJ・S・バッハとの関係深い楽器ながらまだその重要性が余り認知されていない代表格の2台でもありますね。そんな2台が舞台で共演するのはもしかすると世界でも初かもしれません。この画期的なコンサート、みちのくまでわざわざ脚を運ぶ価値は充分あり、
バッハと鍵盤楽器との関わりに関心有る方には絶対聴き逃せない貴重な機会ですぞ!
17日、みちのくへ楽器運搬のため早朝車で走っていると早稲田通り環六近くで朝7時(!)に一斉飲酒検問に遭遇し仰天(こんな時間まで飲んで運転する方いるのでしょうかね)。朝からフォルテピアノを積込みみちのくFukusimaへ。楽器搬入前に久々に漁港小名浜へ寄り道し魚料理の人気食堂を訪問。震災で被害を受け長らく休業されてましたが営業再開すると再び繁盛している様子。人気の海鮮ちらし丼相変わらず豪華なネタで大満足。漁港周辺も観光客が沢山お越しのようで活気が戻ってきてますね。
今日はみちのくのホールのチェンバロ陣の御機嫌伺いの1日。今回はホール所有の日本ではここだけというヒストリカル16f付きチェンバロと持ち込んだジルバーマンピアノの2台を使ったコンサート(無料です!)と公開マスタークラスの2つのイベントに参加の予定。かのBachとの関係が深い16f付きチェンバロとジルバーマンピアノの2台が同じ舞台に並ぶのは日本で初めてとなるはず。みちのくながら東京から意外に近いホールだけにわざわざ聴きに来る価値は充分ありますぞ!Bachと鍵盤楽器の関係の謎に興味ある方は絶対聴き逃せない機会です。乞うご期待!
15日、今日はチェンバロでは無く蓄音器の運搬屋として出動。約90年前の英国製の蓄音器3台を積んで移転したばかりの(それでももう半年経つそうですが)某音大の新校舎を初訪問。旧校舎に比べるとエラク垢抜けたモダンな建物にビックリでした。しかしレッスン室がガラス張りというのも斬新ですね・・・(プロの演奏家を目指すならいつも人に見られていても平気になれと言う事でしょうかね)
今日の蓄音器コンサートは学生向けの研究会との事でチェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコードが並ぶ古楽器科の部屋が会場でして、19世紀の香り漂う20世紀初頭の名演奏家達の演奏を当時のオリジナルサウンドで聴くと言う事は古楽と相通じるモノがありますね。
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コンサートは3台の英国製蓄音器を交互に掛け聴き比べという贅沢なプログラム。3人の解説で様々な歴史的名演を次々に披露、最後は解説者同士が幅広いジャンルの珍盤名盤をアドリブで出し合う紅白歌合戦となり(笑)ヒートアップ。参加した殆んどの学生が蓄音器初体験との事でしたが皆さん20世紀初頭のオリジナルサウンドに興味深々、貴重な体験となった様子でナニヨリ。
13日、朝から都心を車で移動するも真夏のような暑さでしたね(湿度は異常乾燥一歩手前でしたが)。ランチは郊外の御贔屓店でピラミッド盛り蕎麦(と勝手に命名している大もりなのですが)。油断すると蕎麦の雪崩が起こるので用心して手繰る必要があるのですが・・・(笑)。
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今日新たに製作した運搬用台車、楽器用でもあるのですが実は蓄音器運搬のために作った物でした。この2週間だけで3回も運搬予定。皆様が参加出来る歴史的洋館でのコンサートには銘器3台が勢揃いする蓄音器コンサートを開催予定。是非お聴き逃し無く!次回はヴァイオリン特集です。
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午後久々に東のスタジオで楽器の御機嫌伺い。今日は先日の古楽コンクールで活躍したフォルテピアノを次の出番に合わせて再びモダンピッチへ変更のため何度も調律繰り返し。1/4音上げでも楽器の御機嫌変化無しというのが素晴らしい!
12日、午前中は長年お伺いしている個人宅で現代ピアノの御機嫌伺い。機密性の良い部屋でしっかり管理されている現代ピアノは本当に変化しませんね。19世紀末チェンバロ復興運動が起こった頃に何故復元楽器製作には行かず堅牢なモダンチェンバロに走ったのか?、それは当時の人はチェンバロ普及のためにはまずはピアノに負けない位の安定感が欲しかったのでしょうね。午後は西のスタジオでドッグ入りのチェンバロの修理の続き、ここ数日で相当手を入れるも長年放置されていた楽器は中々歌い方を思い出してくれず苦労しております。夜は東へ移動するも台風と同じコースを同じ時刻に走る羽目になり荒天の中のドライブ、幸い台風の勢いが弱まったようでふら付きながらも何とか無事帰京。深夜の東京凄い強風ですね。
11日、西のスタジオに連日籠ってのドッグ入りチェンバロの修理(実は西のスタジオには宿泊部屋がありちょっとした場末の温泉宿の風情なのです)。早朝仕事前にノンビリご近所を散策、まずは夏は海水浴場として有名な明石海峡の大橋が見えるビーチへ。
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こちら絶景のビーチながら歴史的な産業遺産も結構あるようでこれは現存する日本最古(1884年製)の洋式鉄製灯台。また明治時代から華族や大阪船場の豪商の別荘地があったという風光明媚で温暖な土地だったとの事。ウチのスタジオも別荘地のあったエリアにあるようですね。夏の風の通りの良さは素晴らしくエアコン無しでも大丈夫な程。
修理中の5オクターブの1段チェンバロ、約30年近く弾いていなかったというだけにもう「歌を忘れたカナリア」のようで各部とも本来の役目を憶えていないのでは?という状態でしたが丹念に調整する事で少しづつ記憶を取り戻して来た様子。実は部品は殆んど破損していないながら長年弾いていないだけでここまで楽器の御機嫌が悪くなるとは予想以上でした。
今日神戸は晴天で爽やかな天気でしたが東京は最低湿度12%と異常乾燥だった様子、皆さん楽器は大丈夫だったでしょうか?
10日、今日こそGW最終日? 珍しく所用の為電車で大阪へ。久々に浪速の味を食したいとカレーの超人気店を開店直後に訪問(昼前は大行列必至のお店ですね)。一口目は甘く感じるもののジワジワと深みある辛さが沁み出て来るという味は流石ですね。電車での帰路ちょうど甲子園に向かうトラ狂集団と鉢合わせ(実は同じ路線で近いのです)、連敗中なので皆さん少々不機嫌なご様子、今日も負けたそうなので帰りは相当荒れ模様だったのでは・・・。
午後は西のスタジオでドッグ入りのチェンバロの修理。30年以上経つ楽器だけに内部に凄い埃が溜まっているはずと恐る恐る鍵盤を総分解するも中は新品のような綺麗さにビックリ。そう言えば元の持ち主の方は購入直後に少し弾いただけで長年殆んどフタを開けてなかったとおっしゃってましたのでそのお陰なのでしょうね。
8日、今日はまず浪速の某所にチェンバロお届け。そこにお伺いする密かな楽しみはショパン時代のErard(第2響板が現存している貴重なピアノですね)を弾かせて頂く事。仏蘭西風の艶っぽさが魅力ながら第2響板のまろやかな音色も素晴らしいですね。中々健全な状態を保っている様子なので是非一度コンサートで聴いてみたいものです。
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西のスタジオに戻る途中久々に地元で御贔屓の大衆蕎麦屋でランチ。地元民御用達の繁盛店なのでランチタイムは来客は途切れないものの行列出来る程でも無く程良い混雑さがアリガタイ!毎度ながら名物「冷ぶっそ大」を注文、ざっかけ無い蕎麦を腹一杯食べれ満足。
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スタジオに戻り出番間も無くという鳥の羽根フレンチの仕上げの御機嫌伺い。湿度変化に弱い鳥の羽根のクイルを点検するも何とか厳しい冬を無事乗り越えた様子で一安心。1年通じて湿度温度を上手くコントロール出来るとデリケートと言われる鳥の羽根のツメも何年でも使う事出来ますね。
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鳥の羽根のチェンバロの魅力はナント言ってもその立ち上がりの鋭い音色と反応早いタッチですね。一度その味を知ってしまうとハマってしまう方も多いのでは?その鳥の羽根のチェンバロを実際に弾ける上に、デルリンのチェンバロと弾き比べが出来るという試奏会がこちら。洋館の素晴らしい響きの中で是非鳥の羽根とデルリンの違いを自ら確かめてください!
6日、北陸での熱狂音楽祭も閉幕し帰京の旅路、普段なら信州の雪山眺めながらノンビリ走る御機嫌なドライブのはずが今日はGW最終日、恒例の大渋滞恐れて夜明け前に北陸を出発し早めに信州から関越道を抜けれたお陰で幸い渋滞に合わずに御江戸に帰還。そう言えばGWの期間中東西南北3000km近く走りましたが一度も渋滞に合わず仕舞いでしたね。
スタジオに戻る前に寄り道して所用で某チェンバロ工房を久々に訪問。人気工房だけに連休中も休まず製作されていたとの事。
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スタジオに戻り楽器を降ろすと今度はまもなく開催の洋館での蓄音器コンサート(是非お越しください!次回はヴァイオリン特集の予定)で使用するMy蓄音器の調整のため某所を訪問。そこで完璧に調整された蓄音器のサウンドをじっくり拝聴させて頂きましたがもうオリジナルチェンバロの如く極上の音色でありました。至福の蓄音器の音色に酔いしれた一時。ウチの蓄音器まだまだ発展途上なのですね。
が5日、各地で開催の熱狂音楽祭、私は今日の加賀千秋楽が最後の御奉公、昨夜御江戸公演終了後再び北陸に向かうもハードな移動の連続でもう我が身もガス欠寸前(汗)、得意の深夜長距離ドライブもいつものようなスピードが出ず結局ホテルチェックインが29時でした・・・(笑)。最後の担当は以前から音響が良いとの評判を聞いていたホールでの仏蘭西系古楽グループの公演。噂に違わぬ古楽向けの素晴らしい音響でした(演奏も素晴らしい!)。しかしほぼ無名の古楽グループの300席のホール公演が満杯になるとは流石熱狂音楽祭ですね。他にも多数古楽グループ来日していた様子。
約一週間の熱狂音楽祭への参加も終え海の幸の宝庫加賀でやっとフリータイム。思う存分美味しい物を頂こうと勇んでお店に向かうも新幹線開通で賑わう大観光地の人気店はどこも大行列で入店出来ず・・・(涙)。
4日、北陸から戻り御江戸の熱狂音楽祭千秋楽に出動。今日は朝からBaselの若手古楽グループと夕方のベルギーのベテラングループの2公演に楽器を提供。今年はバロックがメインだけに相変わらず会場内をチェンバロ、ポジティフオルガンのお仲間が慌ただしく走り回っておられました。今年は期間中大きなトラブルが無いなあと安心していると最後にドカンと大問題が発生。古い建物内7階の会場からチェンバロを搬出しようとしていると「大型EV突然壊れて動きません、復旧の目処も立ってません・・・」という連絡があり大慌て。分単位のタイトなスケジュールで皆動いているだけに復旧をノンビリ待つ訳にもいかず急遽人用EVにチェンバロを無理やりねじ込み人混みの中掻き別け何とか楽器を持ち出す事に成功。イヤハヤ最後に冷や汗かきました。音楽祭は3日間のプログラムが終了し無事(?)閉幕。私は北陸の音楽祭へまたもやUターン。
2015年5月3日甲府で行われた第28回国際古楽コンクール<山梨>の本選の結果です。
★ 旋律部門
一位 斉藤夕輝 リコーダー、 (伴奏 石川友香理)
三位 野崎真弥 フルート、 (伴奏 福田元子)
三位 宮崎桃子 ヴァイオリン (伴奏 平野智美)
本選出場者 5名
永野怜実 (Ft) 宮崎桃子(Vn) 斎藤夕輝(R) 浅野祐里香(Vn) 野崎真弥(Ft)
★ 声楽部門
一位 佐藤裕希恵 ソプラノ (伴奏 野澤知子)
二位 緒方麻紀 ソプラノ (伴奏 木村聡子)
村上惇(T) 酒井雄一(B) 佐藤裕希恵(S) 緒方麻紀(S) 金成佳枝(S)
皆さん、おめでとうございます。
3日、御江戸に続き今日は加賀での熱狂音楽祭開幕に参加。新幹線開通で盛り上がる街の駅前という好ロケーションの会場は朝から大賑わいの様子。まだ出来たてという印象だったこのホールももう14年目だとか。早い物です。
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私は実はこちらの音楽祭は初参加、今年はバロック特集との事でチェンバロが7台も用意されているのにはビックリ(御江戸よりも多いのでは?)。チェンバロ調律師だけでも5人も一堂に集まってました。いや北陸のチェンバロ業界中々賑やかな様子ですね。独逸製の楽器(それも大手N社)が多数を占めているのも面白い傾向でした。
何よりも驚いたのは同じ音楽祭でも他よりも古楽色が強く国内外の古楽グループ・演奏家が多数登場していた事。中でもトラヴェルソの大御所のリサイタルがここだけとの事で遥々御江戸から聴きに来られた方もいたそうな・・・。
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私は今日1日で2つのホールでの4つの公演の調律を担当、タイトなスケジュールながら幸い2つのホールが背中合わせにあり走れば10秒で移動出来るという好条件だったので2つの会場を終日慌ただしく走り回り無事4連続公演の任務を完了。イヤハードな1日でありました。
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こちらに来てみるとお馴染みのスタッフ、演奏家が加賀に来ておりこれまたビックリでありました。会場周辺でもミニコンサートが多数開催されておりここでもチェンバロが活躍していた様子。北陸の皆さんのチェンバロ好きを改めて再確認した次第。深夜またもや御江戸の音楽祭に参加のため大移動。幸いGW中まだ一度も渋滞に合ってませんね。
2日、いよいよGW恒例の有楽町熱狂音楽祭が開幕。私の担当のベルギーの古楽グループは栄えあるトップバッターとして大ホールに登場、朝から千人近い御客様が古楽の公演にお越しになるとは流石この音楽祭の動員力のお陰ですね。噂のCT歌手を始め名手揃いの艶やかな演奏にお客様大満足の様子。ベルギー組は日欧の有力古楽グループに挟まれ2公演のフル回転。私は公演後急いで楽器積込み明日の公演地の北陸に移動の途中で甲府のコンクール会場へ。
今年の古楽コンクールは旋律楽器と声楽の2部門。今日までの2日間で予選が終了。今年はチェンバロ3台とフォルテピアノが伴奏楽器として準備されるも声楽で古典派の課題曲が出るとの事で全員フォルテピアノ伴奏で歌う事になったとの事。やはり時代の移り変わりを感じますね。
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今年はコンクールと共に楽器や楽譜CD等の展示も充実しておりました。
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去年の入賞者コンサート、今回も雰囲気あるJazzクラブでの演奏。今日はフォルテピアノソロリサイタル。
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最後に立ち寄った楽器の展示会場、今年は参加製作家が多く弦楽器、管楽器共に充実した楽器展示となり熱気溢れてましたね。私はコンクール、入賞コンサート、展示の各会場を掛け足で見て回り(勿論提供した私の楽器の運送もいたしましたが)熱狂音楽祭次の公演地の北陸へ移動。
1日、いよいよ明日から有楽町熱狂音楽祭開催です。国際色豊かなイベントだけに国内外の様々な人が集まっており演奏家、舞台スタッフ、楽器技術者入り乱れての大賑わい。私も有楽町と甲府のの2日間で日本の主なチェンバロ・ポジティフオルガンのコンサート技術者にお会いする事が出来ました(この時期にしかお会い出来ない方も多いのですが・・・)。
多数の演奏家が登場するビッグイベントだけに色々な騒動も起きるのですが・・・。今日はまず毎回遅刻王のベルギーのVg&指揮者が定刻に舞台に現れるというアクシデント(笑)に一堂ビックリ。これは幸先が良いぞと思っていると他のメンバーが大遅刻・・・。中々上手くは行かないものです。
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しかし会場各所で人気古楽グループのリハが次々行われているので右耳でBCJのMatthäus(指揮者が話題ですね)、左耳で古楽名門3兄弟の1人、M反対氏のBachを聴くなんていう信じられない贅沢も出来ましたね。今年のバロック特集中々充実したラインナップの様ですぞ。GWは有楽町での古楽漬けの3日間がお勧めです!
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