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2014年12月

2014年12月31日 (水)

大晦日

931日、大晦日。一年の最後は毎年恒例年の瀬で大賑わいの西のスタジオ御近所の魚市場散策。人出は多いもののやはり消費税アップの影響か今年はいつも程の活気が感じられないのが寂しい限り。(高額の魚結構売れ残っていましたし)

13しかしお正月名物・焼き鯛の有名店の大行列は相変わらずでしたね。ズラリと並ぶ鯛は壮観でありました。もうひとつの名物の蛸も美味しそう・・・。やはりこれを見てこそ年の瀬の気分味わえますね。

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16魚鑑賞の合間に今年最後の外食のため市場近くの大衆食堂を訪問し熱燗で一杯やりながら関西ならではのやわらか麺が香ばしい「かす汁うどん」。1年の〆は関西メシとなりました。

29存分に目の保養をしてから西のスタジオで最後の部屋の環境チェック。今年の年の瀬の関西は比較的暖かく湿度も高そうでひと安心。これならチェンバロも御機嫌で年を越せそうであります。お隣の古寺を覗くともう除夜の鐘の準備万端ながら流石に2時間半も寒空の下並ぶ勇気は無く早めに鐘を突かせて頂き除夜の気分を味わってまいりました。




31最後に、この1年の御愛読真にありがとうございました。皆様のお陰で今年1年充実した日々を過ごす事が出来ました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。

2014年12月30日 (火)

最後は兄弟楽器

2_230日、今年最後のお仕事は個人宅の独逸製1段チェンバロの御機嫌伺い。ウチの白フレンチと同じ年生まれ同じメーカーの兄弟楽器はやはりタフさも似た者同士で数年拝見していなかったもののいたって元気で一安心。冬場にあまり乾燥しないお部屋だったのも楽器への負担少なく幸いのようでしたね。実はこの1年各地で例年に無く大きなトラブル発生した楽器が結構あると伺い不思議だったのですがどこかの季節に激しい湿度変化あったのかもしれませんね。楽器管理が以前に比べると年々難しくなって来ているような気がします。皆さんもご注意あれ!

2014年12月29日 (月)

今年最後の大移動

129日、今年最後の東の仕事も終わり夜明け前にお江戸を出発し西へ移動。年の瀬の帰省ラッシュを心配するも案の定各地で事故多発で大渋滞、予定時間を大きく遅れて今日の最初の訪問地ナゴヤに到着。まずは腹ごしらえとナゴヤメシ「エビフリャ~」と「味噌カツ」が名物の庶民的な食堂へ。ナントモ巨大なエビフリャ~だと思っているとこれが中サイズと知りビックリ。大はもう伊勢海老のフライなのかも。流石ナゴヤ!

2最初の訪問地の近くとの事でわざわざ見に行ったのが今年惜しまれながら閉館した演芸場。いつか復活するのでしょうかね(一度は見てみたい小屋だったのですが)

3こちらも御近所のオーディオ街。デジタル時代なのに往年のアナログオーディオの銘器がズラリと並ぶ店内はまるで30年前にタイムスリップした様。真空管の豊富さにも仰天。今やここはアナログオーディオマニアは一度は参拝すべき聖地ですぞ。

9午後はさるお宅のチェンバロの御機嫌伺い。強力な加湿器を用意され湿度計とにらめっこで細心の注意で管理されている楽器は御機嫌麗しくひと安心。夜はさらに移動し久々の西のスタジオで2台のチェンバロを運び入れ。








2014年12月28日 (日)

湖畔でのBach録音終了

128日、湖畔の人気ホールで行っていたBach録音セッション今日やっと終了。流石冬場の録音だけに乾燥の影響がジワジワ楽器に出て来てしまい断弦を始め様々なトラブル発生するも演奏家の凄い集中力で乗り切り何とか時間内に収録完了。多分日本は元より世界でも画期的となるであろうSilbermannPianoによるBach作品の録音、演奏家が持つ「天才音楽家Bachなら新発明の鍵盤楽器Pianoを知ったなら作曲にその特徴を取り入れたはず」「天才製作家SilbermannならBachのピアノへの不満を理解したなら絶対大胆な改良をしたはず」との強い信念で自ら時間を掛けて丹念に調整されたという現代のSilbermannPiano、その楽器で演奏されたBach作品の表現力の豊かさには皆さん驚かれるはず・・・。CD完成が楽しみであります。


2014年12月27日 (土)

湖畔でBach

127日、今年最後の舞台仕事は湖畔にある人気ホールでのCD録音セッション。半年以上に渡り何度かに分けて収録しているBachの大曲の収録も今回で最終回。この時期の録音は寒さや乾燥、果ては雪など調律師にとって難題多いのですが幸い今日は湿度温度も安定しておりセッションはスムーズに進行。最近入手したばかりの加湿の新兵器も出番無しでありました。

2014年12月26日 (金)

鬼が笑う話

126日、朝から八王子方面に出動。ランチに訪問先近くの評判の饂飩屋初訪問。住宅地の中の隠れ家的なお店ながらしっかりと打った腰ある麺と具沢山のダシ、多彩な薬味の組み合わせが素晴らしい。折角これから御贔屓にしようと思うも来年から週末のみの営業との事でちょっと残念(あまりに丁寧に作りすぎなのか?)

5お伺いした某演奏家のお宅では最初楽器やコンサートのお話をしていたのに気が付けば何故か蓄音器鑑賞会に・・・。これがまた「好きモン」にはタマラナイ世界なのですよ。美音に酔いしれるひと時でありました。

7午後はお江戸を西から南へ移動し自由が丘へ。こちらでもさる演奏家とお会いするも「ちょっとお茶でも」とお洒落なお店に入り注文したのがこれ。呑んだくれ親父には似合わない甘モノながら食べて見ると中々美味ですね(これでも子供時代はホットケーキ狂だったのですよ)。お会いするのは今年最後と言う事で二人で鬼が笑いそうなお話で大盛り上がり。


2014年12月25日 (木)

往年の銘器発掘?

1025日、先日某ホールで拝見した百年近く現役という驚異の独逸製フルコンピアノ。実は同じく御近所のホール(こちらは昔に閉館)で大正昭和と名演奏家の公演で活躍していた同じメーカーの兄弟楽器が今はどこかに眠っているとの噂を聞いていたのですが今朝偶然飛び込んできた情報から私の謎解きで現在の所在地がついに判明し大興奮。ティボーやハイフェッツなど世界的な大演奏家と数々共演していたという銘器がまだ現役で残っていたとは驚きでした。

2014年12月24日 (水)

Xmasイブ

124日、Xmasイブの朝はみちのくのホールの中にあるキッズ部屋での親子参加のオルガンコンサートから。楽器を取り囲んで床に座って皆さん聴かれるとの事で念の為小さなお子さんの耳の位置でオルガンを聴いてみると大人の位置とは全く違う音で聴こえるのにはビックリ。間近で聴く迫力あるオルガンに子供達も大喜びの様子。中にはオルガン弾きたくて大泣きする子まで現れ賑やかな一時。

10引き続き昼はヨーロッパの大聖堂のような残響豊かな素晴らしい音響のホールロビーでのコンサート。奏者がゴールドベルヒ變奏曲のオーソリティ(歴史的オルガンでのユニークな録音は話題になりましたね)との事でこの名曲のオルガンと現代ピアノでの弾き分けなどもあり多彩なプログラム(会津磐梯山なんて民謡まで即興で飛び出しまして大受けでした)。2種類の鍵盤楽器を続けてさらりと演奏してしまう卓越した鍵盤コントロールには感嘆!(相当難しいはずなのですが)

15終演後は噂のホール所有チェンバロを東京から遠路はるばる弾きにこられたチェンバロ奏者の試弾大会。ホール所有チェンバロとしては日本でここだけという豪快な16f付きチェンバロの音色を大変気に入っていただけた様子。段々此の楽器の噂が広まってきたのか今年は多くの演奏家がこのみちのくのホールに弾きに来られましたね。今後もここでしか聴けない音色だけに是非多くの演奏家に触れていただきたいと願っております(御希望あれば出来るだけ多くの方に弾いていただけるようにしますとホール側はおっしゃってます)。皆さんその重厚な低音の迫力に驚かれるのでは・・・。




2014年12月23日 (火)

みちのくでXmasコンサート

223日、夜明け前に東京を脱出しみちのくでのポジティフオルガンでのXmasコンサートに出動。さすが北国だけに晴天でもお江戸よりも一段と厳しい寒さですね。会場はあの「フクイチ」すぐ傍の町役場の会議室・・・ながら町役場自体が遠方に避難しているので真新しい仮庁舎での公演(果たしていつ戻れるのでしょうか)。今日も舞台は激しい乾燥でオルガンも少々御機嫌斜め・・・。へそを曲げると鳴りっぱなしという他の楽器では起こらない厄介なトラブルにつながるのでヒヤヒヤのステージでした。

8_2終演後は恒例のみちのく海産物流通調査。どこで捕れたか判らぬもののまだ地元では捕獲禁止のはずの地元名産のメヒカリ美味し。

2014年12月22日 (月)

古楽復興運動の生き証人

Photo22日、今日はピアノとチェンバロの両方の音色が出せる(?)という不思議な楽器の御機嫌伺い。多分独逸で60年以上前に製造されたと思われるのですが(もっと古いかも?)コンパクトなボディながら複雑なメカニックを内蔵する構造は中々独創的。家庭で気楽にピアノを弾きたいという要望に応じて作られたモデルなのでしょうがチェンバロの音色も楽しめるというのが素晴らしい!20世紀中盤の独逸では早くも家庭でチェンバロを弾きたいという要望がかなりあったのでしょう。そういう意味でも此の楽器は古楽復興運動の貴重な生き証人と言えるのでは?

2014年12月21日 (日)

蕎麦?

Photo21日、所要であちこちお伺いするもどこもXmasと歳末で大賑わいですね。ここ数日お天気お湿り模様で酷い乾燥も小休止の様子、楽器の御機嫌伺うのも大分楽です(それでも東京は30%台まで下がっているようですが)。 ランチは訪問先近くで評判の蕎麦屋で肉南蛮。最近流行のジャンク系日本蕎麦のお店だけにどこぞのラーメン屋のような豪快な盛り(モヤシでは無くキャベツなのですが)が売りなのですが意外に健康的な味付けで(かすかな柚子の味付けもナイス)あっという間に完食、後味も良好。こんな蕎麦なら大歓迎ですね。しかし蕎麦屋もいよいよラーメン業界のようにインパクト勝負の時代になってくるのかも・・・。

2014年12月20日 (土)

オリジナル楽器が弾ける!

Photo20日、午前中所要で町を移動しているとさるお宅の軒先で大勢の方が何か美味しそうなモノをパクついておられる・・・、良く見るとお餅つきの真っ最中でした。年の瀬も後僅かとなりましたね。午後は墺太利にある世界有数のフォルテピアノコレクションを所有する楽器博物館のお城にお住まいというナントモ羨ましいフォルテピアノ奏者がスタジオに来訪。そのお城では貴重なオリジナル楽器を使っての講習会も開催されているとの事でフォルテピアノ関係者なら機会あれば是非訪問すべき穴場ですね(私もまだ未訪問なので次回の渡欧では是非お伺いする予定)。

2014年12月19日 (金)

耐久レース

Photo19日、まずは昨日出番を終えた1段チェンバロを保管をお願いしている某演奏家宅にお届け。製作時に「本番前に女性演奏家と一緒に階段上げしても怒られない軽い楽器を作って!」とお願いしたチェンバロだけに(たった35kg!)運搬実に楽ですね。スタジオに戻り今度は楽器総入れ替えで出番間近のフォルテピアノ陣を勢揃いさせ順次御機嫌伺い。乾燥厳しい舞台での登板続くと結構楽器のあちこちから悲鳴上がっている様子。冬場の舞台は正しく耐久レースの様相ですね。

2014年12月18日 (木)

洋館でチェンバロ弾き比べ

218日、今日は大正10年建築の洋館に2台のチェンバロを持ち込んでの試奏会。会場は小さな部屋ながら天井高く木の床と漆喰壁のお陰で残響豊か、至近距離で芳醇なチェンバロの音を浴びる事が出来る贅沢な空間ですね。やはりチェンバロはこのようなヨーロッパ的な音響の空間で聴かなければ本当の魅力は味わえないのでは・・・。

14今日は17世紀のフレンチとイタリアン両タイプが登場。特に17世紀フレンチは日頃中々接する機会がないモデルだけに皆さん興味深く弾かれていた様子。沢山の奏者が入れ替わりで弾かれたのですが皆さん待ち時間にそれぞれの音色の違いも聴きとる事が出来たもの収穫だったのでは。洋館でのチェンバロ試奏会、出来ればシリーズ化していきたいと思っておりますので乞うご期待!

7実は昨日はいつもの部屋が使えず初めて使う部屋だったのですが壁にかの大指揮者・齋藤秀雄氏の大きな写真が掲げられておりビックリ(まるでサイトウメモリアルルームの様相)。こちらの学校の音楽指導者だったとの事でこの洋館でもレッスンされており現在著名な指揮者達も出入りしていたようですね。ここがかつて日本洋楽史の重要な拠点だった事は間違いないでしょう。


2014年12月17日 (水)

ヴェルサイユピッチ&ミーントーンの響き

Photo17日、明日のこのイベントで登板予定の2台のチビチェンバロが久々にスタジオで揃い踏み。皆さんより一足先に個性豊かな2台を弾き比べて楽しんでおります。初期イタリアン(ドイツ MARTIN SKOWRONECK 1958年作 モデル無し)はA=415 1/4Meantone調律、初期フレンチ(フランス Alain Anselm 1997年作 PhillipeDennisモデル)はヴェルサイユピッチ A=392 1/6Meantone調律 で弾いて頂く予定。日頃滅多に弾く機会が無い珍しいタイプのチェンバロと初期物向けの調律に触れていただける機会です。音響素晴らしい重要文化財の洋館での饒舌なチェンバロの響きも味わえます。まだ少し余裕あり。試奏希望の方是非お越しくださいませ!

2014年12月16日 (火)

駅前ホール2日目

116日、昨日に続き新しい駅前ホールでの録音セッションに参加。ピアノも登場との事で2台で調律時間分け合うもオルガンは2日目となるともう安定しており御利口さん。外は雪なのに(すぐに雨になりましたが)舞台は30%と凄い乾燥で現代ピアノの方が御機嫌取りに苦労されてましたね。オルガンは乾燥の影響少ないので助かります(チェンバロだと相当に厄介な環境でしたね)。今回の録音の主役の歌手の方がオルガンの音色を気に入り急遽予定外の曲も追加して頂き嬉しい限り。

2ピアノ調律の間にホールを抜け出し御贔屓でもある御近所の大衆饂飩店で昼飯(長年通う鍼灸院の近くでもあるのですよ)。開店直前に店を覗くともう何人ものお客の姿が・・・。開店時間にはもうほぼ満席という人気振り。営業中大将がずっと麺を打っているだけに讃岐風の打ち立て麺が素晴らしい!注文時に名前を訊かれ出来上がりで「○○さ~ん」と呼ばれるシステムもユニーク。人気のカレーうどんは麺が見えない程のカレーの盛りが凄い!


2014年12月15日 (月)

危険なホール?

615日、御江戸の西端にある駅前ホールでの録音セッションにオルガンで出動。このホール、震災直後の完成でかねがね評判は伺っていたのですが今回初参上、いや中々豪華な空間ですね。大ターミナル駅前だけに大型電気店や本屋、レストラン、スーパーとご近所に何でもあり便利ながら空き時間あると散財しそうな「危険な」ホールかも・・・。早朝に搬入との事で前夜からオルガン車中泊だったのですがまさかの雪降る極寒夜となり舞台に運び入れてすぐにチェックするとピッチ約10Hzも低下しており仰天。幸い調律までたっぷり時間あったのでゆっくり楽器を暖めると調律の頃にはピッチも調律も無事元に戻っており殆んど調律イラズで済みホッ(読みがピタリと当たりましたね)。

2014年12月14日 (日)

金襴豪華

21_214日、御江戸南の門前町にある古寺本堂でのVn&Cemのコンサートにジャーマンで出動。金・朱・黒の配色のチェンバロが金襴豪華な仏式装飾に実にマッチしてお客様にも大好評。畳敷きながら音響も思いの外良くお寺での和風サロンコンサートも中々見応え聴き応えありますね。蝋燭の灯りを使えるのもお寺ならではか。帰り雨が降って来たと思いきやこの冬初めての雪(ヒョウ?)に遭遇。いよいよ寒さ本番であります。

2014年12月13日 (土)

山椒は小粒でもピリリと辛い

Photo13日、ウチのチェンバロ陣の中で一番小粒なイタリアン(たった170cm!)がまもなく出番との事で久々の御機嫌伺い。最後の出番が真夏だったので季節またぎのコンディション変化を心配するも御機嫌麗しくひと安心(やはり湿温度が安定している所での保管が重要ですぞ)。サイズはウチで一番小さな楽器ながら音量はピカイチ。1958年製という老楽器(現役コンサートレンタル楽器としては世界でも最長老なのでは?)のパワフルな音色是非味わって頂きたいものです。

2014年12月12日 (金)

冬はタフな楽器に限る・・・

112日、朝からスタジオは5台もの楽器出入りで大賑わい。その後リハーサル会場にジャーマンをお届け。いつものように事前の賞味期限長い調律が結構保っているのでは?と期待するもやはり運送中に冷えたせいか現場で一から調律する羽目に・・・。こういう時は湿度10%台でもビクともしなかった独逸製フレンチのタフさが羨ましいですね。

2014年12月11日 (木)

贅沢なオルガン事情

711日、会堂が大正時代の建築という歴史ある教会でのXmasコンサートにポジティフオルガンで出動。こちらでは百年前の日本製(今だ現役とは凄い!)とまだ新しい伊国製の2台の足踏みオルガンを交互に礼拝でお使いという贅沢なオルガン事情。今日も讃美歌伴奏で百歳のオルガンの音色拝聴いたしましたがその滋味溢れる音色は今の楽器よりも心に強く訴える力を持ってますね。若かりし頃リードオルガン修復家になろうかと思っていた身としては久々に血が騒いだ一日。

2014年12月10日 (水)

激戦地からの生還

210日、異常乾燥の舞台での出番を終えたチェンバロ陣が生還してきたのでスタジオでダメージチェックと御機嫌伺いの1日。湿度10%台という超危険な舞台に出動していたチェンバロは響板や底板の割れ、鍵盤の反り、そして調律などを念入りに点検(過去何度も痛い目に遭っているのですよ)、幸いトラブルは発生しておらずまずはヤレヤレ(調律は結構動いておりましたが)。最近見つけた新兵器での舞台上での加湿対策が功を奏したのでしょうかね。しかしこの乾燥まだ3カ月以上続くのでご用心!

2014年12月 9日 (火)

百歳で現役

299日、昨日の華麗なる舞踏会の会場で演奏の合間に特別にお願いして拝見したのがこのピアノ。楽器庫の片隅で殆んど使われずに眠っているという約百年前当時人気だった独逸のメーカー製のフルコン、出番は少ないものの今だ現役というのが凄い!やはり現代ピアノとは全く違う二十世紀初頭のピアノ製造黄金期の色彩感溢れる魅力的な音色が素晴らしい!




2014年12月 8日 (月)

舞踏会

368日、密かに日本を脱出し某國での舞踏会にチェンバロの調律で参加。無機質な現代建築のホールとは違い本格的な歴史的建造物(それでも比較的新しいそうで築約100年だとか)で聴くチェンバロ演奏はまた格別の味わいがありますね。

10_2しかし歴史的建造物だけに音響雰囲気素晴らしいものの暖房も旧式のためか先日の公演同様乾燥厳しく(それでも数字が出るだけましかも・・・。先日はずっと測定不能で推測で湿度10%台でしたし)チェンバロも結構影響受けてしまい(すぐに3Hz程ピッチ下がってしまいましたが)調律師は四苦八苦・・・。

24古い建物との事でチェンバロ搬出入でも一苦労。昔使っていたリフトには残念ながらチェンバロ入らず狭いエレベーターに無理やりチェンバロを押し込んでギリギリ搬入成功!

2014年12月 7日 (日)

初雪?

47日、チェンバロ調整で訪問先へ移動中見つけたのが今年の初雪。いくら寒さ厳しくても勿論雪が降った訳無くどこぞのトラック野郎が落としていったものでしょう。しかしもう近くまで真冬の便りが来ているのですね。ちょうど来年の今頃北国でのツァーの打ち合わせをしている最中、雪の影響無ければ良いのですが・・・(今年2月の大雪で三夜連続雪で車中泊したのが苦い思い出です)

2014年12月 6日 (土)

冬は現代ピアノに限る・・・

16日、昨日までの乾燥地獄から一転今日はリコーダー公演で使用のチェンバロならぬモダンピアノの調律で出動。日頃楽器庫に仕舞いこまれており最後の調律が2カ月前という少々悪条件のピアノながらピッチはそれ程変化しておらず苦労せずに作業完了。湿温度計と睨めっこしながら霧吹きを握りしめていた数日間が嘘の様な平穏さで現代楽器の堅牢さを改めて実感した次第。冬は現代ピアノに限る・・・かも?(笑)

2014年12月 5日 (金)

測定不能・・・

45日、室内オケの公演本番。今日の会場は過去お伺いしたホールの中でも指折りの舞台の乾燥激しい所。案の定リハ前から湿度計が測定不能となり湿度10%台に突入・・・。私はもう調律などほったらかしでひたすら新兵器の加湿器(早い話が霧吹きですね)で舞台を湿らし続けたのですが最後まで湿度は計測不能のまま。いつ何が起こっても不思議で無い極限状態ながら(過去ここでチェンバロの響板割れた事あり)タフさで鳴らす我がフレンチ、調律も殆んど狂わず涼しい顔でありました。

13今日御一緒した録音屋がまた凝り性の方でビックリ。デジタル機器とは別に懐かしの(失礼!)オープンリールデッキで録音されておられました。




2014年12月 4日 (木)

雨降れど・・・

14日、昨日に続き室内オケのリハーサル。昨日から一転雨振りで舞台上の湿度上昇を期待するも相変わらずの危険ゾーンギリギリの乾燥となり今日も新兵器で楽器回りを必死に加湿して何とか調律が安定。昨日は演奏中にチェロの弓が突然折れたそうでやはり加湿対策しなければ相当ヤバイ環境に晒されているのかも・・・。

6今回の公演では珍しくもう1人調律師の方とご一緒。竪琴マークの某ピアノメーカーのエプロン姿で傍に立たれると結構緊張しますね。




2014年12月 3日 (水)

乾燥対策

13日、室内オケのリハーサルに白フレンチで出動。いよいよ本格的な寒さ到来で早速ホール舞台の乾燥も危険ゾーンに突入へ。温度はコントロール出来ても乾燥時に湿度を上げる事が出来るホールは殆んど無く(全国でも本当に数える位でしょうか)この時期舞台でのチェンバロの御機嫌取りは中々大変。

9困難な条件の中で今日活躍したのが昨日偶然ホームセンターで見つけたスグレモノのこれ!蓄圧式で連続噴霧出来るので広い舞台でも素早く加湿出来大助かり。早速演奏家からも「同じモノ欲しい!」との要望あり再び店に走り2つ目を購入。冬場のコンサートには欠かせない秘密兵器であります。




2014年12月 2日 (火)

現代ピアノと格闘?

52日、いよいよ本格的な冬到来で温度湿度も急降下(東京は湿度10%台突入だったようですね)。今日は連日の古楽器漬けから一転巨大な現代ピアノを相手に格闘の1日。いくら堅牢な構造の現代ピアノでもこの寒さによる乾燥と暖房の前では結構調律メロメロになってしまい安定させるのに四苦八苦。ピッチ上げでもチェンバロと違い断弦するとすぐには張り直せないので(切れた巻線は新たに作ってもらわないといけないのですよ)ピン回しエラク神経使い疲れました・・・。

2014年12月 1日 (月)

洋館で弾く1段チェンバロ

1002_141日、今日からいよいよ師走ですね。この慌ただしい時期に洋館でのチェンバロ試奏会を企画しましたのでご興味ある方はこちらをご覧になってください(試奏時間要予約)。個性豊かな1段鍵盤2台登場の予定。ここしばらくお天気不順ですが古楽器的には「恵みの雨」、暖房で異常乾燥するはずが結構湿度高目で助かってます(今日も運送面倒ながら調律安定してましたし)。しかし師走ともなれば晴れるとまた凄い乾燥になる事間違い無し、加湿器の準備は必須ですぞ。

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