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28日、日比谷でのMozart展千秋楽。早朝より仕込みで現場に入るもすぐに作業終了。それではとご近所の築地市場場内の蕎麦屋で朝食。プリップリの新鮮な大粒牡蠣がふんだんに入っている牡蠣南蛮を注文、私はこれを食べないと冬を迎えた気分出ませんね。しかし朝から大賑わいの場内の寿司屋今や外人の方が多い位かも。
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仕込みの後は1月開催予定のこちらのコンサートで使うチェンバロを会場にお届け。まもなく発売のCDにも使って頂いたイタリアンを使いリコーダーとの共演でフレスコバルディからバッハ、スカルラッティまで幅広いプログラムを演奏との事。
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Mozart展最終日も多くの方にお越し頂きコンサート会場は大盛況。複数のカメラで映像収録してましたのでいつかはMozart愛用のVnとフォルテピアノの共演の演奏風景を見て頂けるかも・・・。今日は鍵盤上の手の動きも小型カメラでアップで撮ってましたね。
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今回のイベント、8日間フォルテピアノをビルの吹き抜けのロビーに置きっ放しとの事で冬の乾燥によるトラブルを心配したのですが幸い雨続きであまり酷い乾燥にならず楽器は御機嫌のままでホッ。しかし何故か今日になって椅子が軋み出しドッキリ。
27日、朝から某音大へ楽器届け。校舎裏の「閉まらずの踏切」(開かずの反対なのですよ)で初めて電車通過待ちに遭遇。何しろ道路だけでなく電車の方にも遮断機があるという不思議な踏切なのですよ。
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現在開催中のモーツァルト愛用ヴァイオリンの展示会&コンサートも残す所あと2日。無料で国宝級のVnの音色が聴けるとあって連日多くの方が来場、今日などは開演4時間前から良い席を取ろうと並ばれたお客様もおられその人気振りにビックリ。終演後のヴァイオリン撮影会(サービス満点ですぐ手が届くところで写真撮らせてもらえますよ)も押すな押すなの大混雑。明日がいよいよ最終日、まだモーツァルト所縁のヴァイオリンの音色を聴いてみたいという方是非明日お越しください!
26日、今日も午前はMozart公演、午後からVivardi公演と2カ所掛け持ち。まずは5日目を迎えたMozartヴァイオリン公演、普通のオフィスビルのロビーが会場との事でこの時期の乾燥心配するも2日連続の雨でフォルテピアノの御機嫌良好で大助かり。今回の国宝級のヴァイオリンを提供したザルツブルグからMozart研究のトップが楽器と一緒に来日中との事でかのMozartWalterの事など質問するも(1810年頃の改造歴について是非見解を知りたかったのですが)まあ優等生的な回答で少々残念・・・。
午後からは御近所の人気ホールで仏蘭西人気Vn奏者率いる古楽アンサンブルの千秋楽公演に出動。最初チェンバロのみのはずが前日の公演で弾いたオルガンを大変気に入って頂いたようで「明日も是非このオルガン使わせて❤」との奏者の強い要望で急遽チェンバロオルガンの2台使用に。その上リハ前に突然「2段積みしたいの❤」と言われ大慌て(2段積みの道具持って来てなかったのですよ)。舞台裏の様々な物を無理やり使い何とか2段積みする事に成功(お見せ出来ないヤバイ物使ったりしましたが)。イヤ美女のお願いには弱いなあ・・・。お陰でプログラム全編でチェンバロとオルガンが大活躍!特に「Viva四季」で2段積みでの演奏は私も多分初めて、耳タコのはずの四季がこれほどカラフルで刺激的な曲に変身するとはビックリでした。しかし今回の鍵盤奏者、その卓越した演奏能力と楽器を鳴らす技には驚嘆、こんな逸材がまだ無名とは驚きでした。
25日、昨日の西での公演から慌ただしく帰京し(連休最後の大渋滞には参りましたが・・・)朝はまずMozart展に出動中のフォルテピアノの御機嫌伺い。ビルのロビーに8日間も置きっ放しとの事でこの時期乾燥との戦いになると覚悟していたのですが今日は恵みの雨、程良い湿度で楽器も御機嫌麗しくホッ。夜の公演のために賞味期限の長い調律を施してから(本番は10時間後なのですよ)夜公演の会場に移動。
仏蘭西のVn奏者率いるグループの公演2日目は千駄ヶ谷駅前のホールにジャーマンチェンバロとオルガンで出動。この3月に30年近い歴史ある名ホールが閉館との事、駅前とアクセス便利で古楽向けの音響だっただけにナントモ残念。プログラムは今日だけというヴィヴァルディ+バッハという組み合わせ。仏蘭西人率いるラテン系混成部隊の演奏は伊太利物だけでなくBachでも実に躍動感溢れ素晴らしい!
引き締まったアンサンブル演奏の中で艶やかな絃の音は見事でしたが通奏低音部隊のシャープさにも感心した次第。特にコンチェルトでチェンバロとオルガンのソロを披露したイタリアン人鍵盤奏者の卓越した演奏能力には感嘆(事前に殆んど楽器に触らなくてサラッとリハするだけであの演奏だったのですよ)!いや伊太利古楽界の層の厚さと最前線の演奏家の演奏能力の高さには毎回驚かされてしまいますね。明日の千秋楽公演はソールドアウトながらラヂオ収録あるとの事、聴き逃した方も是非演奏お聴きあれ!
24日、仏蘭西の人気Vn奏者率いるグループの初来日ツァーが西からスタート。ヴィヴァ四季プロとの事で私はデカイタリアンで参加。メンバーの中に伊太利人が多くシャープな伊国テイストと艶やかな仏国テイストが見事にミックスした魅力的な演奏に皆さん驚いておられましたね。リーダーも初来日だと思ってましたが実は以前1回来日していたとの事。「へ~知らなかったなあ」と言っているとナント私の楽器での公演でした・・・。ウチのスタジオでリハーサルまでしていたのに忘れていたとは情けない・・・。
来日ツァーは後東京での2公演ありますが千秋楽の銀座の人気ホール公演はソールドアウト(このホールの動員凄いですね!)。明日の公演のみチケット入手可能とか。来年3月に閉鎖するという名ホールの聴き納めも兼ねて是非お越しあれ!明日のみバッハのチェンバロコンチェルトもありジャーマンチェンバロとオルガンの鍵盤2台という贅沢なステージの予定です。乞うご期待!
21日、最近独逸から日本に拠点を移されたというCem奏者がスタジオ初来訪。今度11月29日大田区でのコンサートにウチのフレンチが登板の予定(コンサート情報のHP判らず残念)。独逸の楽器事情など伺う事が出来有り難し。
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実は明日から日比谷で大々的なモーツァルト展がスタートの予定。今回の話題はナント言ってもモーツァルト愛用のヴァイオリンが初来日、期間中毎日その貴重な楽器を使っての無料コンサートが開催の予定、同時開催のモーツァルト関連のコレクション展も無料との事。今回私は伴奏のフォルテピアノ提供で参加。今は多分ザルツブルグで展示されているだけのヴァイオリンなので力強い音は出ないものの中々滋味溢れる美しい音色は聴きモノです。会場の石造りの天井高い空間の響きも普通のホールには無い古楽器向きの音響であります。ちなみに会場のビルは終戦後かのマッカーサーが陣取ったというこれまた歴史的なビルですね。モーツァルト好きには堪らないイベントですぞ!
20日、お馴染みの洋館でのレクチャーコンサート本番、今回はモーツァルト時代のフォルテピアノのメカニックを再現しようとバックチェックを外しダンパー上げっ放しという状態での演奏に挑戦。通常のフォルテピアノよりは数倍も演奏が難しいもののクラヴィコードなどで鍛えたテクニックがあればモーツァルト時代のピアノのタッチも充分コントロール出来る事が実証出来た次第。
アンコールでは何故かフタを閉めた状態で演奏、これがまたグラスハーモ二カの様な音色が出るのにビックリ・・・(色々な隠し技を使っているのでしょうが)。まだまだやり様によってはフォルテピアノの秘めたる可能性を引き出す事が出来るのですね。モーツァルト時代のフォルテピアノの本来の姿を追求するシリーズ、今後も継続していく予定であります。乞うご期待!
19日、明日いよいよ開催というレクチャーコンサートの最終リハーサル。モーツァルト時代のピアノ本来の奏法を研究している奏者が当時のタッチと奏法を出来るだけ忠実に再現したという演奏を披露の予定。ピアノ演奏家or愛好家なら絶対聴き逃せない機会ですぞ!現在フォルテピアノの奏法と思われているスタイルが実はモーツァルト時代とは相当違うものであると言う事がお判りになるのでは・・・。終演後御客様のフォルテピアノ試奏コーナーもあります!
」夜は長年私が関わるコンサートの録音担当の御二人とブクロの中華料理屋で会食。多趣味な方同士オーディオの話からアンティークカメラ、鉄道模型、ディーゼル機関車とあらゆるマニアックな話題が飛び出し傍観者は驚くやら呆れるやら・・・。巷で評判のお店との事で本場仕込みの料理(驚くほど安い!)に舌鼓、特に「白身魚と高菜の辛味煮込み鍋」が絶品でした。しかし美味で安価ながらお客が少ないのが不思議・・・、不況の波はこんな大衆店まで影響しているのでしょうかね。
9日、軍港の街の劇場でのオペラいよいよ本番。日曜早朝なので渋滞無しではと油断しているとマラソンのための通行止に遭遇し大慌て、結局大渋滞立ち往生の車列を横目に住宅地を迷路のように走り回り何とか会場に到着。
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オペラ公演なのでリハ無しとの事ながら個人練習ありとの事で早めに調律し今日も軍港の街を散策しランチ。ホール御近所の米国スタイルのお店で地元名物という「米海軍バーガー」に初挑戦。確かにそこらの安バーガーよりもデカイが大味で値段も高く実に食べにくい・・・、USA名物に期待した方が間違っていたのかもしれませんが。
今回のオペラは各地で3公演開催、実はオケ付きは今日の公演のみ、後2公演はオケ無しピアノ伴奏との事で歌手陣充実しているだけに実に勿体無い。しかし今回のように19世紀オペラ作品でのフォルテピアノ使用は欧米ではもう当たり前となっているそうで日本でもこれからオペラでのフォルテピアノ使用が流行しそうですね。
8日、久々に電車で移動の1日。ブクロの駅中にあった立ち食い食堂(かなりのB級テイストでそれなりに好きだったのですが)がリニュアルオープンし何やらお洒落な蕎麦屋が出来ていたので早速初入店。メニューに最近話題の濃厚ラーメン風日本蕎麦つけめんがあり勇んで注文するも麺ダシ共に雑な調理で味気無くガッカリ・・・(駅蕎麦が高級志向に走ってどうする?) 先日お相手した某國宮廷楽士から「樂器の代金を送金したので確認せよ」との連絡が入り、銀行からも「某國からRoyal Imperial Concertの樂器代金という送金があなたの口座に到着しております」との大層な通知が届き恐る恐る口座を確認。さぞ立派な入金記録かと期待するも通帳への記載は普通でありました(笑)。
5日、今日は来週11日開催のこのレクチャーコンサートのリハーサル。生誕三百年というCPEバッハのメモリアルイヤーの最後(?)を飾る(まだ少し年末まで残ってますが・・・)記念イベント、チェンバロからフォルテピアノへ移行する鍵盤楽器激動の時代真っ只中の重要な作曲家でもあり、また父と共にクラヴィコードを愛した演奏家でもある彼の作品を、CPEバッハ研究の第一人者久保田慶一先生の解説を交えてフォルテピアノとクラヴィコード二台を使い紹介いたします。今年チェンバロでのCPEバッハ特集は多かったようですがフォルテピアノ&クラヴィコードでの企画は殆んど無かったようですしこれぞ最後を飾るに相応しいCPEバッハの真髄に迫る企画と言えるのでは・・・。是非ご参加ください!
1日、前夜の大役を無事終え深夜西へ移動。まずは久々に某大学の楽器博物館を訪問。数年後に移転すると言う事ながらかなり規模縮小するそうで某大な楽器コレクションと日本有数の近代音楽史の資料の行方が心配であります。離散しなければ良いのですが・・・。
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今回訪問のお目当ては新しく展示に仲間入りしたという1911年製の平行弦90鍵フルコンのERARD。仏蘭西の銘器ながらここまで巨体のモノは日本では珍しく貴重なタイプだけに先日も校内コンサートで使うためにクレーンで吊って運び出したそうな。今後も活躍しそうで何よりであります。
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この博物館の倉庫の奥に眠っているのが現存する国産最古(?)と思われるクラヴィコード。日本の古楽器製造の創世記の苦労の跡を示す貴重な生き証人であります。近々本格的な調査研究を開始する事になりこれも楽しみであります。その後西のスタジオで出番間近の楽器陣の御機嫌伺い。残暑、台風豪雨、冬の到来を告げる異常乾燥と温度も湿度も乱高下を繰り返した9月10月を無事乗り切ったようで1カ月振りにフタを開けても調律もピッチも変化無くホッ。
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