昭和9年日本で発売されたオリジナルチェンバロ録音盤
26日、今日は楽器の調整などちゃっちゃっと済ませ(笑)今度の蓄音器コンサートで使うSPレコードと資料の整理の1日(これがまた実に楽しいのですが)。先日1枚のレコードから判明した、昭和9年に早くもオリジナルのチェンバロ(1737年製)を使った演奏が日本で発売されていたと言う事実には驚いたのですが、調査が進むとナントこの年立て続けにオリジナルチェンバロの録音盤が何枚も発売されていた可能性が高いと判明。演奏者はかのクープラン一族との関わりで有名なサンジュルヴェ教会の当時のオルガニスト、ランドフスカ女史のレコードが一般愛好家にも大人気、そして翌年はバッハ生誕250年と好条件が揃っていた時期ですので当時の日本でもオリジナルチェンバロへの関心も高かったのでは・・・。今日また新たに発掘したのが、同年日本でもランドフスカ女史に次ぐ人気チェンバロ奏者だったシャンピオン女史が日本の音楽雑誌に「私は何故オリジナルチェンバロを弾かずにモダンチェンバロを弾くのか」という内容のエッセイ、オリジナルチェンバロは現代の演奏には適していないという説を主張しているのですがモダンチェンバロ全盛期にまた何故こんな説を日本にまで投稿しているのでしょうね。オリジナルチェンバロを使うライバル演奏家に警戒(嫉妬?)したのかも・・・というのが私の推測なのですが果たしていかに?日本人が初めて聴いた1737年製のオリジナルチェンバロの演奏是非お聴きあれ!また世界有数のチェンバロ好きである我国のルーツを知りたい方も是非お越しくださいませ!
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