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27日、CTの貴公子と伊国水都古楽楽団の公演は浪速の老舗ホールで千秋楽。今日も艶っぽく抜群の安定感ある歌声は浪速の御客様のハートを鷲掴み(?)したようで大受けでありました。ところで50年以上の歴史を誇る今日の老舗ホール、5年前にリニュアルオープンしたばかりなのに楽屋の壁に書かれた出演者のサインが一杯になったとの事で塗り消されてしまったそうな。たった5年で壁一面書き尽くされてしまったとは皆さんどれ程大きなサインをしていたんでしょうね。 そう言えば茨城県の某ホールも舞台裏の名物だったサインがある時突然消されており仰天した事ありました。乱雑なサインも立派なホールの歴史的遺産だと思うのですが・・・。公演後はチェンバロの運搬屋に変身し今日だけで4台の楽器を運搬、GW前半戦なのに意外に道すいてたのは何故?
25日、今日からCテナーの貴公子と伊国水都古楽オケの来日ツァーがスタート。初日なのにリハ開始が開演2時間前とは大丈夫か?と心配するも聞けばもう約30回近くこの組み合わせで公演をこなしているのでリハは短くてもOKとの事。中々メンバーが来ない中オケから届いていた配置図通りに楽器を並べていると「チェンバロ逆の向きだと思いますよ」と言われビックリ。 実は日本公演直前の中国公演の映像がもうネットで流れていたそうで(ナント前から2列目の席から堂々と撮られた映像だったそうな) 我々にとっては役に立った映像ながら著作権大丈夫なんでしょうか?(どうも中国公演は色々ハプニングあった様子) しかしもっと驚いた事には散々待ってやっと演奏家が現れ楽器をチェックしてもらいOKが出た後に念の為ピッチと調律法を確認するとナント演奏ピッチが半音違っていた!(オケから来た指示書通りにやったのに・・・) 幸い転調しても使える優れた調律法を指示されていたので(笑)鍵盤移動で問題が解決出来ホッ。ややこしい調律法だったらエライ事でした。貴公子の歌は今回も絶好調、ますます舞台姿に華が出てきましたね。オケもシャープながら骨太の演奏で好サポート。次は浪速での公演、お聴き逃し無く!
23日。今日は2件のチェンバロ運送。いつもなら都心を通って簡単に移動出来るコースながら米国の親分が銀座に寿司喰いに来ているとの事で規制激しい都心には近付かず、郊外の外周道路を大回りして目的地へ(怒)。しかし皆さん同じく大渋滞を恐れて車での外出を遠慮したのかどこもいつもより道路すいてましたね。 今日のチェンバロ運送はどちらも小型楽器、どちらもエレベーターにそのまま乗せる事も出来(それでもギリギリでしたが)楽出来ました。 ところで今日の最低湿度は22%だったとの事。昨日雨降ったばかりなのに楽器には危険な程乾燥したようですね(最近お仲間からクラヴィコードの響板が自然に割れていたというお話聞いたばかり)。もうすぐ異常乾燥がよく起こるGWも迫ってきてますし・・・。くれぐれも湿度変化にはご注意あれ!
22日、昨夜神戸を出発し早朝神奈川到着、今日は楽器拝見のため某Cem工房を訪問。自然に囲まれた湖畔では前回は鹿、今日は猿と遭遇。冬の雪の積もり方も半端では無くこれは「関東のシベリア」というべき秘境ですね(それでも夜はウチまで車でたった1時間という近さなのですが)
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こちらは丹沢山系なのであちこちに湧き水があるとの事で早速山奥に入り名水ポイントを捜すと幸運にも水汲み場を発見し丹沢の水をゲット。さてどんな味なのか明日のコーヒーが楽しみであります。
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しかし「関東のシベリア」と命名するだけあって山奥はまだ今冬の豪雪の爪跡がいたるところに・・・。中には崖っぷちの木陰で白い絨毯のようなものを発見。どうやら残り雪?これだけ暖かくなってもまだ雪があるとはビックリでした。 久々に東京に戻りすぐにチェンバロの御機嫌伺い。東京もまだ肌寒いですね。
21日、昨日に続き浪速に出動。今日はこの Fクープラン公演のリハに「賢いオルガン」を提供。調律ピッチ共に完璧な賢い楽器なので(笑)立ち会い不要、それではとリハの合間に今日も浪速の街を散策。まずは浪速の有名商店街へ。 観光客で賑わっているかと思うも通天閣の下の串カツ屋だけ行列で意外に閑散としてました。
こちらの商店街には日本で一番ユニークなCDレーベル(Jazzでは一番勢いがあるのでは)の本拠地があるのですが外からはどう見てもただの履物屋・・・(シューズ店や靴屋なんて呼ぶ洒落たお店ではないですね)。店内もやっぱり履物で溢れかえっており不思議なレーベルでした。
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庶民的な商店街の次は浪速の電気屋街へ。しかし今やお江戸と同じく電気屋の姿は殆んど消えオタクと外人観光客の街に変貌してしまい昔オーディオマニアとして足しげく通った者としては残念。
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しかし裏通りにはまだ昔のままのお店も残ってました。昔は怖いオッチャンに怒られながら真空管捜したものです。今日はただの冷やかしで入る勇気が無く外から眺めただけで退散。
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電気屋街の次は最近Openした日本一というビルを車で移動しながら拝見。しかし駅前の余りにもの変貌振りに仰天・・・。こんなん天王寺ちゃうで!と思ったのは私だけ?
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ホンマに古き天王寺は無くなってしまったのか?と少し奥の方へ向かうとイヤハヤまだ昔のままのエリアがちゃんと残ってましたね。写真を撮るのもはばかられる(?)治外法権の特殊な街並みは健在でした。 しかしもう陸の孤島状態、もしかして歴史的文化財としてエリア一帯を保存しているのかも・・・(そんな訳無いやん!)。
20日、歴史的な古音盤のオークションが開催される浪速ミナミの街に朝から勇んで出動。日頃入手困難な貴重盤を現物見て落札出来るとの事で全国から百戦錬磨の蒐集家達が集まり1日で1千枚近い古音盤で激しい争奪戦を繰り広げ正にコレクターにとっての真剣勝負。ベテランコレクターが今まで滅多に見た事もない珍盤が出ると「何万円!」と驚きの高額入札も飛び出し見てるだけで興奮!
殆んどのコレクターの目当ては古い流行歌なのでクラシックと演芸専門の私はあまりバトルには巻き込まれずマイペースで落札出来て大収穫。まずは百年近く前の歌手J・Culpの片面盤を簡単に落札する事が出来幸先良し。
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次は正に珍盤、戦時中の「聴覚訓練用レコード」。銃後の少年少女達の聴覚の訓練の為の教育用の盤との事で、楽器や和音の聴き取り訓練に使われていたようですね。不思議な企画盤であります。
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最後はMyFavoriteMusicianである日本の演芸グループの盤を多数落札出来大満足の1日。 (未入手盤も数枚あり大喜び) 今やネットでのオークションでの落札が当たり前の時代ながら競合相手と同じ場で競い合う生オークションの争奪戦は興奮しますね。これだから古音盤蒐集はやめられない・・・。
18日、今日はランチに西のスタジオご近所の地元で評判という粉モン屋を初訪問。路地裏の何とも庶民的な外観のお店ながら何故か店頭には薪が・・・。こちらは今時珍しく薪で鉄板焼いているとか。 店内はほのかに薪が燃える香りが漂い俄然食欲アップ!
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注文したもだんやき、調理場で焼いた出来上がりを客席の鉄板まで運んでくれるのですが(おばあちゃんが巨大な塵取りのような器具で持って来てくれるのも見物です)薪の火力のお陰かいつまでも熱々で美味!今時神戸で薪を使うお店があったとはビックリでした。(そう言えば讃岐の御贔屓の饂飩店も薪で釜を茹でてまして美味でした)
今日は雨でスタジオは湿度急上昇。チェンバロまたもや変化してましたね。仕事終わりにはスタジオ近くの湧き水の名所で給水。昔の神戸は水が美味いと評判だったのですが今や水道水は淀川から汲んでいるので(まあ滋賀県民の下水と言うべきか?)薬品臭さが気になるので美味い湧き水が簡単に汲めるのはありがたい!
16日、神戸の御仲間が長年掛けて製作のポジティフオルガンが遂に完成したとの事で御宅を訪問し楽器を拝見。色々なアイデアが詰まった設計素晴らしく独自色豊かなキャラクターのオルガンに仕上がっておりました。まだまだ試行錯誤ですよとの事で今後の進化が楽しみ。
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このオルガン通常は電気モーター作動ながら手フイゴでの演奏も可能との事。その凝り具合には脱帽でありました。やはり人間の手で送る空気での演奏は味わい深いものがありますね。
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新作楽器のお隣にはこれまた凝ったポルタティーフオルガンが・・・(実は2台もありました)。手フイゴならでは醍醐味を存分に聴かせていただき感謝!
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午後は1911年製平行弦の仏蘭西製銘器Erardのフルコンの御機嫌伺い。10年以上弾かずにフタ閉めたままとの事で最初全身が冬眠状態でしたが丁寧に各部を手入れする毎にピアノが目覚め最後は仏蘭西ならではの艶っぽい音色が戻ってきてホッ。
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しかし19世紀の香りがまだ濃厚に残るこのピアノ、アクションの構造が複雑で調整が至難の業・・・。現代ピアノの調整の楽さを再認識しながら100年前の旧式メカニックと格闘の1日。
9日、 Made In Hyogoのチェンバロ2台と格闘の1日。まずは神戸のM氏製作のタスカンモデルをドッグ入りのため4階階段降ろし。かなり重量級の楽器だったようで持ち上げるだけで一苦労(チェンバロと思わずフォルテピアノだと思って持てばナントカ運べましたが・・・)、
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西のスタジオの周辺はまだ桜が見頃、今日も静かに花見をされる方で賑わっておりました。ドンチャン風宴会が無いのは実に良いですね。
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今日2台目のお相手は同じ兵庫のH氏製作の楽器。十数年以上フタを開けないままだったという事で音が出ない!調律は全音近く低下!(4fは三度も低下か) 鍵盤動かない!と中々厄介な状態ながら丹念に調整し直すにつれ意外に早く御機嫌が回復しホッ。伺うとペット(可愛いワンちゃん3匹)のために部屋は24時間徹底した空調管理をされていたとの事で楽器へのダメージが殆んど無かったのが幸運でした。
しかしチェンバロの調整で時間が掛かり過ぎ、予定していた1911年製の平行弦のErardのピアノの調律まで手が回らず・・・。 こちらは次回へ持ち越しに。
7日、西のスタジオで出番待ちの伊太利式チェンバロの御機嫌伺い。この楽器なら「g3」まで演奏可能なので昨日のような現代曲も弾けるのですがね・・・(流石に16fは付いてませんが)。しかし寒さがぶり返したせいか乾燥も戻ってきてしまいましたね。加湿器まだまだ活躍中であります。
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作業の合間にスタジオのご近所の桜の名所で花見散策。関東は先週には荒天のお陰で葉桜になっていましたが神戸はまだ満開の桜多く正に見頃でした。しかし今年は気温変化が不順だったせいか心なしか花の色が薄いような気が・・・。
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明治大正時代は「新吉野」と呼ばれた全国でも有名な桜の名所だったという場所ながら今や隠れた穴場というべき地味な存在になってしまい、今日も咲き誇る桜の下での宴会はたった一組と寂しい限り(平日のせいか?)。まあ静かに花見が出来るので有難いのですが。
6日、今日はまもなく日本での舞台デビューを控えるウチのWalterの兄弟楽器の出番前の御機嫌伺いから。少し暴れ気味のコンディションも調整進むにつれ魅力ある音色が蘇り完全復調、チェンバロに比べて面倒な調整ながら結果が上々で楽しい一時。
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次は関西老舗アマチュアオケのリハにフレミッシュで参加。曲は約40年前の邦人作品との事で「16f」や「g3」などモダンCemを想定した内容ながらヒストリカル楽器で頑張って頂きました(流石にフルオケの中では聴こえないので秘密兵器が登場してましたが・・・) ビル8階のホールながら小さなエレベーターしかないよと言われウチで一番小さな楽器を持ちこむと奇跡的に10mmも余り無く(!)ギリギリでエレベーターに押し込む事が出来ホッ。
4日、今日も演奏家の個人スタジオ3軒をはしごの1日。まずは都心近く、板橋ときわ台に新しく開設したこの方のスタジオに豪快な鳴りを誇る亜米利加製フレンチ2段をお届け。まもなくチェンバロ教室もスタートとの事で楽しみ、こちらにはパイプオルガンもあります。
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次は調布のスタジオへ。こちらは目の前が桜の名所との事ですっかり花見気分。今日だけのライトアップもあるとの事で周辺は見物客で昼から賑やか。最後はご近所のフォルテピアノ奏者のスタジオへ。夕方突然の雷雨にビックリ。荒れ模様の天気のお陰で東京の桜は今日で見頃は最後かも・・・。
夜はウチのスタジオで御預かりしている楽器2台の弾き比べ。4月に入りもう乾燥期が終わったのか楽器も御機嫌は上々で調律も安定してますね。
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