16f付きチェンバロ
5日、先月伯林を訪問した一番の目的はこのBachCembaloを間近で拝観したかったためであります。今や弦も外され音が出ない状態ながらBachCembaloご本尊をじっくり観察し、またこの楽器を元にした忠実な復元楽器も合わせて弾く事が出来、Bachが弾いたと思われる16f付きチェンバロの音のイメージを充分得る事が出来た次第。
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今回調整で触った福島県いわきのホール所有の16fチェンバロはチューリンゲン製のBachCembaloとは違いハンブルグのHassかZellのモデルながら多重構造はご本尊と同じ複雑な構造。ご本尊は響板のブリッジに穴を開け弦が貫通するスタイルながらいわきの楽器はナットに穴を開けて貫通するスタイル。どちらも相当シビアな調整が必要となるだけに二十世紀前半のモダンチェンバロでは堅牢なボディを備えた16f付き楽器が量産されたものの、二十世紀後半の歴史的楽器ブームでは殆んどコピーされなかった様子(製作が面倒だったのでしょうね)。今回改めてその製作の苦労を感じ入った次第。
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