開戦直前に全国に流れたクラヴィコードの音色
20日、先日よりの日本古楽史の調査でまたもや興味深い資料の発掘に成功。太平洋戦争開戦約一ヶ月前という戦時色濃い時期でもある昭和一六年十一月に日本初(?)のクラヴィコードとリコーダーの生演奏がラヂオで放送されたとの事。最初この放送記録の目録を見てこの番組はレコード演奏の紹介と楽器解説のみで楽器演奏は無かったのでは?と思っていたのですが(この時代かのドルメッチ翁のクラヴィコード演奏のレコードは洋楽愛好家の間では人気が高かったようですしこの当時にもう日本にクラヴィコードがあったとは思えなかったので)、今回調査の結果普通のクラシック演奏の番組で「室内楽」という紹介でクラヴィコード独奏でバッハの曲を(平均律で有名な前奏曲ハ長調など)、リコーダーとクラヴィコードでヘンデルの曲などの生演奏が放送されたとの事。戦前に早くもクラヴィコードが日本に輸入されていて、それがラヂオを通じて全国に紹介されていたという事に正直驚きました。もしかするとまだその生放送を聴いたという方がおられるかもしれませんね。どなたかこの放送の事をご存じではないでしょうか?
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