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2013年10月27日 (日)

日本の古楽器製作は関西から?

127日、以前より手掛けております日本の古楽器史の調査、ここ最近画期的な新事実発掘が続いておりますので途中経過をご報告いたします。

まず先日拝見した大阪の博物館の片隅に眠っていた1960年製のクラヴィコードが国産第1号だったのではと推測していたのですが、次々に新たな証言が飛び出してきまして、現在は「昭和16年、兵庫県伊丹市のピアノ工場の片隅で作られたクラヴィコード」が国産第1号と推測しております。この時期に数台のクラヴィコード(小型の卓上楽器)を製作、チェンバロも完成はしなかったようですが試作もされていたとの事です。製作したのは町田幸重氏、当時はピアノ工場勤務の職人でしたが後のピアノ調律師協会の会長となった日本調律師界の重鎮の方でした。実は町田氏には修行時代に技術を教えて頂いた事もあり私も存命中に沢山お話を伺っていたのですが残念ながら古楽器製作については何も伺っておりませんでした。

しかし戦前に早くも古楽器製作に挑戦されていた方がいたとは驚きでした。一体どこでクラヴィコードやチェンバロの知識を仕入れておられたのか疑問だったのですが、当時を知る方に伺うと当時多分阪神間にお住まいの楽器を所有する方の家で見せてもらっていたようだとの事。そうなると戦前に早くもチェンバロかクラヴィコードを所有する方がおられた事になります。確かに昭和12年に早くも大阪で神戸在住の演奏家によるチェンバロコンサートが開催されていたとの記録がありますので関西で実際の楽器を見る機会も充分あった可能性は高いですね。しかし日本ではチェンバロよりもクラヴィコードの製作の方が先だったとは驚きでありました。現在戦後すぐに京都でチェンバロ製作も行われていたというこれまた驚きの新事実も発掘中であります。しかし日本の古楽器の歴史は関西から始まっていたのかもしれません。

これらの日本古楽器史の調査結果は日本クラヴィア協会のHPで順次発表の予定です。乞うご期待!

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