千五百億円の資産を食い潰した殿様
14日、2段鍵盤ジャーマンの調律をしていると何故か上下の鍵盤の狂い方が微妙に違うような気が・・・。そう言えば片方の鍵盤は違う技術者の調律のままでした。調律師それぞれのクセが結構出るもんですね。先日本屋で偶然見つけた徳川一族についてのエピソード本(著者はこの一族のさる系統の当主とか)、拝読すると「御維新以降の一族の大事件」という中に「千五百億円の資産を食い潰した音楽の殿様」という一項が・・・。日本最初の音楽ホールを建て、コンサート用パイプオルガンを輸入し、欧州からチェンバロと共に演奏家を招聘するなど我国の洋楽界に多大な貢献をした殿様の興味深いエピソードが何点か紹介されてましたが、今まで表舞台にはその素性が殆んど紹介されていなかっただけに(一族の問題児として意図的に隠されていたのかも?)こうやって日の目を見るのは嬉しい限り。先日ついに出版された初の伝記を読めば信じられないような豪快なエピソード満載、日本洋楽史のマニア必読であります。しかし御三家程の吂大な資産を一代で使い果たすとは凄いの一言では・・・。
「チェンバロ」カテゴリの記事
- 老舗劇場公演(2024.12.01)
- パリ楽器博物館訪問(2024.11.30)
- パリ博物館骨董屋巡り(2024.11.30)
- クリスマーネピアノ博物館ブリュッセル(2024.11.29)
- ベルギー製楽器ばかり(2024.11.29)
コメント