ピアノの素性
17日、朝、かねてからその由来が良く判らなかった湖畔の某ホールの古い仏蘭西製のピアノ、関係者の証言で素性が目出度く判明しましたとの吉報あり。最初は日本有数の高級ホテルで活躍していたものの何故か何人もの所有者の間を渡り歩いた後数十年振りに再び日の目を見たとの事。何故90年近く前に全盛の独逸製を差し置いて仏蘭西のピアノがホテルに納められたのか・・・などまだまだ謎が多いので今後の調査が進む事を願っております。
謎が多いといえば先日拝見した浪速の某ホールの独逸製ピアノも素性があまり判らないと伺ったばかり。こちらは世界的なピアニストが演奏した可能性が高いはずなのですが・・・。日本鍵盤楽器史の研究調査員(笑)としては面白いお話が多く興味は尽きないですね。
今日はチェンバロ3台の御機嫌伺い。先日激しい乾燥の舞台に出動したジャーマンとフレンチ、スタジオで通常の湿度に戻してみると(舞台より20%以上の上昇か)片やピッチが5Hzも上昇し大幅な変化を見せるも片方は調律もピッチも殆んど変化なく涼しい顔、独逸製のタフさに改めて感心。日本の某製作家の楽器も独逸製に引けを取らない程タフなようで頼もしい限り。夕方、まもなく日本に送るからねと伺っていたチェンバロが実はもう成田に来てますが・・・と連絡が入りビックリ。ヨーロッパの皆さんもXmas休暇前で仕事に身が入らないのかも・・・。
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