目白の老舗がまた消える
1日、まもなく始まるコンサートツァーのフォルテピアノ奏者が来日し早速リハーサル開始。あちらのお話を伺うともうスイスは雪降りましたとの事でビックリ(暖かな日本とは大違い・・・)。目白駅周辺を通りがかりに老舗古本屋(昭和二十三年から営業だったとか)がまもなく閉店との張り紙を見つけ慌てて入店。全商品半額との事で目ぼしい本は抜き取られた跡ながら「楽壇の先駆者は語る」という内容の戦前の我国洋楽の重鎮達の証言集をゲット。耕作、太田黒、近衛などお馴染みの顔ぶれの興味深い話が並ぶ中、紀州十六代「音楽の殿様」の名前が出てこないのは謎であります。日本初の音楽ホールにコンサート用パイプオルガンを自宅に設置し、チェンバロをヨーロッパからいち早く運ばせ日本各地でコンサートを開催し、世界的な演奏家達と多彩な親交を持ったという正に国際的な音楽人だった殿様ながら,我国楽壇の表舞台から殆んど無視されているのがナントモ不思議・・・。殿様らしい豪快な行動(そして散財)が業界から妬まれたのでは?というのが私の推測なのですが(派手に著名演奏家と交友している筈が他の関係者の文献から絶対殿様の名前が出てこないのですよ)。
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