米英仏の巨頭銀座で激突
21日、米英コンビによるベートーヴェンVcソナタ公演と仏の暴れん坊氏によるゴールドベルグ変奏曲公演が銀座の御近所同士のホールで同時開催。私も影武者二人を用意し自らも分身の術で両公演を担当。チェンバロ公演、ツァーでもう楽器各部をいじり倒している反対氏、まだまだ理想を求めてナイフを振り回し(汗)最後まで「切った張った」を繰り返していた様子。その決して妥協しない精神は流石トップ奏者と感心した次第(また元の調整に戻すのが大変なのですが・・・) 冬場舞台の乾燥で毎度悩まされる今回のホール、スタッフから「最近加湿が出来るようになりました」と伺いお願いすると予想以上の湿度が上昇し慌てる一幕も(調律が・・・)。この時期舞台で良い条件をキープするのは至難の業か。
もう一方のフォルテピアノ公演は初日ながら昨日の念入りのリハのお陰で今日は二人の簡単な合わせのみで本番に突入。ガット弦の銘器ストラディとフォルテピアノという現代楽器に比べると地味目な組み合わせながら火を拭くようなパワフルなベートーヴェンが飛び出し2時間圧倒されっ放し・・・今回事前練習でもフォルテピアノ奏者の強靭なタッチに驚いたものの、本番では熱演のためか(?)フォルテピアノの限界を超えるダイナミックなタッチで何音か調律が大きく狂ってしまい慌てる一幕も(本番演奏の曲間で二回も調律手直しのため舞台に飛び出す羽目に・・・)。しかし今まで聞いた事が無いような異次元のベートーヴェンのVcソナタには皆さん驚かれたのでは?まもなく2人で録音するとの事で近いうちにCDで再び聴けるようです。
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