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    my Cembalo by R・Yoshida

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2012年10月

2012年10月31日 (水)

Bachのガンバソナタ注目の新譜

1131日、J・S・Bachのガンバソナタの注目の新譜が届きましたので御紹介。品川聖(Vg)北谷直樹(Cem)「バッハ&アーベル」(アントレ古楽コレクション 11月1日発売)。バッハの「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ」全3曲とアーベルのガンバソロが収録されたCDです。実力派2人の演奏が堂々と渡り合う迫力あるガンバソナタは聴き応え充分。

15この曲で毎度悩まされるチェンバロとガンバの録音のバランスが今回非常に上手く録れたようで、北谷氏からも「ジャーマンチェンバロ素晴らしい音色で録れいるのみならず、普通ガンバの伴奏になってしまう気がある録音が多い中、素晴らしく好いバランスでガンバ1声、チェンバロ2声の対話がとてもクリアーによく聴き取れ、本来のバッハの意図した3声のソナタに理想的な録音に仕上がっていますので是非お聴きください」とのメッセージが届いてます。古楽ファン必聴の新譜にご注目あれ。

そう言えば4月のこの録音、ホールにチェンバロ2台持ち込んで選ぶという贅沢なセッションでした。結局オールジャーマンでとなったので白フレンチは反響板として使った次第(これが好録音の素だったのかも?)。

2012年10月30日 (火)

隠れ蕎麦屋

430日、あと一ヶ月に迫ったピアノ歴史探訪コンサートのリハーサルでスタジオでフォルテピアノとチェンバロをスタンバイするも演奏家とお会いすると最近の業界裏話が止まらない・・・。昼は御近所の古民家の隠れ蕎麦屋(判り難さでは都内有数か?)で先日のコンサートの反省会。夜のみ営業だったお店が宣伝もせずこっそりランチも始めたというので勇んで参上するも昼から酒が進む凝った肴と蕎麦というナントモ呑み助向けの困ったメニュー(喉を鳴らしながらも酒無しで我慢しましたが)。

9緑溢れる庭を眺めながら座敷で時間を忘れてゆったりと話し込んでの食事は都心では贅沢な極み。まもなくこの店人気の庭の軒先で炬燵にあたりながら酒と蕎麦が楽しめる嬉しい時期が到来との事で再訪が楽しみ。

2012年10月29日 (月)

モーツァルトタッチ

229日、先日のモーツァルトのピアノタッチを検証するコンサート、現代のピアノには欠かせないメカニックである「バックチェック」を外してモーツァルト時代のタッチを再現するという挑戦をしてみましたが、意外にも敏捷なタッチを持つフォルテピアノ奏者が弾くとバックチェックな無くてもあまり演奏には障害にならない様子。モーツァルト時代のピアノのコピーであるウチの楽器のメカニックを良く観察してみるとバックチェック無くても打弦後のハンマーがすぐに静止するようなクッション機能が付いているのですね。最近モーツァルト時代の楽器として復元されているフォルテピアノ、実は後の時代のメカニックをこっそり搭載してしまっている事が多いのでは?やはり古楽的にはオリジンルに忠実な機能で復元して欲しいものですが・・・。

2012年10月28日 (日)

熱狂のステージ?

128日、日本古楽界の人気グループの2年振り(?)のコンサートにジャーマンで出動。相変わらずの凄腕の演奏テクニックと芸達者な演技でお客様に大受け。何しろ看護婦さんや三匹の子ブタや笛吹狼が舞台を走り回りフェンシングの試合までやっちゃうというサービス満点のステージ、終演後にはブラボー!とお客様が舞台に殺到し、中には興奮した方が何人も高い舞台をよじ登ってくるという熱狂振り。古楽のコンサートで舞台によじ登って来るお客様を押し留めるなんて初めてかも・・・。

2012年10月27日 (土)

魔法を解くと

Photo27日、先日ベルギーのチェンバロ奏者によってキャラクターが大変身していたジャーマンの復元作業。各所の調整を少しづつ(?)触っただけなのに音やタッチが激変したのには驚きましたが、今日はその魔法のベールを一枚づつ剥がしていく謎解きの楽しい作業。紙一重の調整でこれ程変わるのかと改めてチェンバロ調整の奥の深さを実感した次第。来月はこの楽器で改造魔(笑)反対氏との恐ろしいツァーもあり(同じくゴールドベルグ変奏曲ながら別の楽器のように変身する事でしょう)、怖くもあり楽しみでもあり・・・。

2012年10月26日 (金)

モーツァルトのピアノタッチを再現!

626日、池袋で連続開催の震災復興支援コンサート、今回はフォルテピアノとフルートのデュオが登場。総象牙の楽器2本を含む18世紀オリジナルフルートの響きが会場とマッチしフォルテピアノとのバランスも理想的(いつもはフォルテピアノ相手にフルートの音量苦戦するのですが)。象牙のフルートらしい音の艶やかさも存分に堪能。また今回の目玉はモーツァルト時代のピアノタッチを再現しようとアクションの「バックチェック」を外しての演奏に挑戦。バックチェック無しではハンマーの二度打ちや連打のし難さを心配するも卓越した鍵盤コントロールの奏者にかかれば問題無く演奏出来る様子。何よりもバックチェック無しの方が音の抜けが良くなる事が判ったのが大収穫(19世紀初頭までバックチェック無しのピアノが作られていたというのもこれで納得)。モーツァルトのピアノメカニックについてはまだまだ解明されていない事が多いものの、少しづつ演奏で検証していくつもりです。乞うご期待!

2012年10月25日 (木)

紙芝居仕立て

425日、昨日に続き1段チェンバロを携え2つの学校でコンサート。今回はバッハとクーナウという小学生には少々渋いプログラムながら、「聖書ソナタ」を奏者のお嬢さんが描いたというイラスト(プロ並みの筆力にビックリ)を使い紙芝居仕立てで演奏するというユニークな演出で子供達も大喜び。ここ数日で気温もぐっと下がり福島ももう秋本番の気配でした(紅葉はまだ先のようで残念)。

1

2012年10月24日 (水)

イメージ

724日、今日は昨日のロビーコンサートに続きいわきで学校コンサート。ホール所有の出張用1段チェンバロ、震災後は出番少なく殆んど弾いていないはずが今日は驚くほど豪快な鳴りに皆ビックリ。どうやら奏者の中で昨日弾いた16fチェンバロのイメージが残っているせいか1段チェンバロを弾いても頭の中で鳴っている音が不思議に出て来た様子(勿論卓越した鍵盤コントロールを持つ奏者ならではというお陰でもありますが)。演奏家にとっては日頃出来るだけ良い楽器で練習しないと本番で良い音が出てこないという事でもありますね。そういえば16fチェンバロを所有する某独逸人奏者がウチのジャーマンでリサイタルをした際も驚くような迫力ある低音を出していましたっけ。

2012年10月23日 (火)

贅沢な響き

323日、いわきの16fチェンバロ久々の本番はホールのロビーコンサート。聴き慣れたはずのバッハの作品が重厚な16fの低音が加わるだけで全く別物に聴こえるのは毎度の事ながらやはり良い条件で聴く16fチェンバロの音色は凄いの一言!

18_2今回の会場、ロビーといいながら硬い壁に囲まれた広大な吹き抜けの空間はまるでヨーロッパの古い教会のよう、16fチェンバロが雄大なパイプオルガンのように聴こえる正に特別な空間ですね。今日は悪天候で演奏中にしばし外の雨音が聞えるもアンコールが終わった途端に拍手のように激しい雨音が鳴り響いたのは天からの御褒美だったのかも・・・。

2012年10月22日 (月)

久々に16fチェンバロ

15_222日、西でのコンサートを終え今日から東北いわき入り。北はもう寒いのではと厚着していくも東京並みに暖かく拍子抜け。今日はホール所有のチェンバロ2台の御機嫌伺い。日本でもここだけというホール所有のヒストリカル16fチェンバロ明日久々にコンサートに登場する予定ながらここ最近出番が少なくモッタイナイ限り。その桁外れな迫力の音色で奏でるバッハを聴けば今までのヒストリカルチェンバロの概念が覆される事間違い無し!是非一度生音を体験あれ!

2012年10月21日 (日)

今日は御近所

321日、昨日は200km離れたホールへ日帰りとハードながら今日は家からたった1kmのホールへ出動とナントモ落差の激しい日々。今日は室内オケの公演に白フレンチで出動。久々に早川版「四季」に出会うも(昔は御本家ヴィヴァルディとセットという公演多かったのですが・・・)この曲fis3の音が出て来るんでしたね。「音が足りないのですが」と言われ思い出しました。モダンチェンバロの時代の作曲は要注意ですぞ。(以前も「楽譜にある16fと言う指示は何の事ですか?」と言われ困った事ありましたっけ)

2012年10月20日 (土)

おまつり

620日、名古屋での「ゴールドベルグ変奏曲」ツァー千秋楽(たった2回のみとはモッタイナイ)に出動。夜本番ながら昼の別公演の前に入れちゃいましょうと早朝に搬入し5時間も待機する事に。それではと久々に市内を散策、まずは名古屋の名所(?)大須観音へ向かうと28年振りの御本尊特別公開との事で大賑わい。派手な鐘太鼓に読経が交じる盛大な御祈祷を興味深く拝見。今日は「名古屋まつり」という何やら中心街でパレードがあるらしいとの事ながら午前中は何も見れず(地元の方はあまり興味無さそうでしたが)

23_2昼は御贔屓の老舗鰻屋(今マイフェバリットな店です)で鰻を堪能。価格高騰の時代に「これなら安い!」と満足できる貴重なお店、今日も開店前から大行列でした(店前が凄い煙でまたもや我が身がオイシイ香りでスモークされてしまいましたが)。

26_2鰻屋の近くの川で何故かヴェニス風のゴンドラを発見(観光用?)。ゆくゆくは橋を渡ると下から船頭の歌うカンツォーネが聴こえてきたりするのかも・・・。突然の空き時間といえ半日歩き回り久々に名古屋の街を堪能。

34_2今日の公演会場、まだ新しいホールながら残響豊かで奏者も「素晴らしい!」と大絶賛。「この響きなら君のチェンバロがオリジナルのように鳴るね」とお褒めのお言葉まで頂き私も大喜び。しかし5日間も弾かれ続けると楽器もパワー全開、堂々たる鳴りっぷりに大変身しており正直持ち主のビックリ。今日はゴールドベルグ変奏曲のみのプログラムながら昨日に続きアンコールはフレンチ大会、いつかは仏蘭西物のリサイタルも聴きたいものです。実は今日コンサートと同じ時間に勝てば日本シリーズ進出という地元ドラゴンズの大一番試合あり、演奏中に得点あれば客席で歓声が上がる?勝てばドラファン大熱狂で大通りはファンに占領される?など心配するも今日は負けたようで少しホッ。

2012年10月19日 (金)

ゴールドベルグ変奏曲+α

1019日、ベルギーの貴公子(実は家系はフランス人だとの事)のゴールドベルグ変奏曲ツァー初日は浪速ど真ん中のホールから。前半のフランス物が中々艶っぽく後半の凝縮版のゴールドベルグ変奏曲(繰り返し無しで50分でした)と両方聴けたのでお得感タップリ。チェンバロの鳴らしっぷりも堂々たるものでしたが演奏中の素振りが結構表情豊かで聴き応えと共に見応えあったのでは・・・。アンコールはクープランを2曲、この方結構フランス物が得意な様子、今度はオールフレンチプログラムを聴きたいもんです。

3終演後西のスタジオでひと仕事の後久々に神戸の御贔屓の中華でコース料理。やはり慣れ親しんだ神戸の味が一番!(他所の方には味が薄いと思われるでしょうが地元民には程良い味付けなのです)

2012年10月18日 (木)

明日からゴールドベルグ変奏曲ツァー

118日、いよいよ明日から始まる「ゴールドベルグ変奏曲」ツァー。2日間しっかり調整したジャーマンを携え(結果的に結構触りましたね)西へ移動。明日の大阪公演、一ヶ月後のフランスの鬼才の公演と同じ楽器での「ゴールドベルグ変奏曲」対決となるので是非聴き比べあれ!(今回聴き比べ出来るのは関西だけ) 仏の鬼才も大幅に調整変えるはずなので(彼の好みも独特です)どれだけ音色が変わるか楽しみ。ツァーのため楽器を積込んでみるとナント東のスタジオにチェンバロが1台も無い・・・。

2012年10月17日 (水)

銘器エムシュ

Photo17日、リサイタルを控えたベルギーの貴公子(?)が今日もリハーサル。色々チェンバロの調整を変えながら素早く自分の好みに仕上げて行く技は流石!(勝手にイジリ倒すようなマナー違反はしないジェントルマンなので安心です・・・) しかし欧米人と日本人とでは体格、腕力、指のバネが違うので日頃の調整では対応出来ない部分も多々あり興味深い(特に指のバネは段違いでは)。バネの効いたタッチがストレートに楽器の鳴りに関わってくるのでおなじみのウチのジャーマンがどんな音色になっているかは是非生で彼の演奏をお聴きあれ。大曲「ゴールドベルグ変奏曲」(最近豪華な録音CD出てましたね)の独自の料理法にも興味深々ですが、大阪公演のみというフランス物もちょっと日本では聴けないような味付けで斬新なようです(今日は私1人がお客という贅沢さ!) 是非お聴き逃しなく(東京公演無いのがモッタイナイ)

Photo_2彼が所有する有名なエムシュの話を色々伺えたのも今回の収穫。以前楽器を拝見した際にスタンドの周囲グルリに縁取りが飛び出しており真上から降ろすしかチェンバロ本体を乗せられない構造に驚いたのですが(普通は片面の縁取りは無い)、「あれは20世紀に作り直した際のミステイク!」と教えられて拍子抜け・・・(オリジナルだからの特殊構造だと長年思い込んでいたのですよ)。御一緒する間にまだまだ面白い話飛び出しそうで楽しみ。

2012年10月16日 (火)

モーツァルトのピアノタッチに迫る!

97216日、来週(10月26日)開催のオリジナルフルートとフォルテピアノのコンサートで使用する楽器の御機嫌伺いへ。今回登場はモーツァルト時代の「ルイ・デュルケン(1790)モデル」、当時のメカニックをほぼ再現している貴重な復元楽器でもあります。(特にモーツァルト時代の標準仕様ながら殆んど再現されていない木製カプセルは貴重かも)

952今回モーツァルト時代のピアノのタッチを再現する試みとして、18世紀末の画期的な発明であるバックチェック機能が実はモーツァルト時代にはまだ使われていなかった可能性が高い(一部のメーカーは19世紀初頭でもバックチェック無しのメカニックで製造していたとも言われてますし)と言う事で、バックチェック無しでの演奏に挑戦いたします。バックチェックが無いと連打が効かないとか二度打ちが起こるとか相当のマイナス面を予想していましたが実際試してみるとタッチコントロールが出来る奏者であれば演奏には支障が無く、出て来る音はバックチェックを外した方が明らかに明瞭なようです。10月26日のコンサートではそのモーツァルト時代の仕様にしたタッチで演奏いたします。終演後お客様による試奏もOK!是非モーツァルトのタッチを聴いて弾いて確かめてください!

4_3午後、ベルギーから来日したばかりのF・ハース氏がスタジオ来訪。早速難曲「ゴールドベルグ変奏曲」リサイタル(大阪名古屋)のためチェンバロの調整をチェック。細かいリクエストは出されるものの概ね良いよと言われ一安心。彼が所有する銘器エムシュなどの話などを伺えてたのは収穫でした。

2012年10月15日 (月)

ピアノ歴史探訪コンサート

Photo15日、連日フォルテピアノ、チェンバロなど色々な鍵盤楽器を交互に提供している日々ですが、それらが一堂に集まり「聴き比べ」が出来るというスペシャルなコンサートのお知らせです。今回は「クラヴィコード」「チェンバロ(2段フレンチ)」「フォルテピアノ(ワルターモデル)」「モダンピアノ」と4種類の鍵盤楽器をズラリと並べそれぞれの楽器の音色を解説付きで体験して頂きます。特別ゲストとして「打弦楽器」のお仲間のダルシマーも登場の予定。どんな曲をどの楽器で演奏するかはこちらでチェック!最近やっと稼働し始めた小金井の駅前の新しいホール(私も初参上なのですが)も楽しみです。ピアノの歴史を一望出来るレクチャーコンサート、是非お越しください!

 11月29日(木) 19時15分開演

 小金井市民交流センター小ホール(JR武蔵小金井駅徒歩1分)

 出演 平井千絵(クラヴィコード・チェンバロ・フォルテピアノ・モダンピアノ)  青木陽子(ダルシマー) 梅岡俊彦(楽器解説) 足立優司(ご案内) 

入場料 2500円 シニア2000円 学生1500円

お問い合わせ・御予約はこちらをご覧ください。

 

 

2012年10月14日 (日)

お寺でビーバー

1214日、大田区池上のお寺でのコンサートにイタリアンで出動。いつものように現地に早く到着したので朝から寺詣りで時間調整。昨日までは盛大な万灯行列などで賑やかだったらしいも今朝の境内は静かな様子。

14_4散策中に境内でこんな案内を発見。よほど参拝者があるのでしょうね。 まあプロレス愛好家にとっては聖地か。

33_2今日はお寺の本堂でのVnとCemのコンサート。仏教スタイルの豪華な装飾は何故かバロック音楽との相性は抜群、残響短めの音響ながら無機質な現代建築のホールよりもお客様の満足度は高いのでは・・・。プログラムはビーバーやカステッロ、タルティーニ、コレッリなど。特にビーバーのロザリオソナタと御住職による聲明の共演は東西の宗教文化の興味深い融合となり聴き応えあり。

54_3終演後近くの超老舗蕎麦屋を訪問。何しろ建物は80年経っている年代物。店内はもう古いので汚くても許してね(笑)というべき貫禄、肝心の蕎麦も「ウチは老舗の雰囲気が味だから」というモノでした・・・(汗)。

2012年10月13日 (土)

クープランの謎を解く

413日、先日訳者から直接お送りいただいた興味深い本をご紹介。仏蘭西バロック音楽だけでなくすべてのチェンバロ作品の中でも重要な位置を占めるフランソワ・クープラン(1668-1733)。日本でも人気の高い作曲家ながらその物語性の高い音楽と難解な題名の関連性がイマイチ理解出来ず歯痒い思いをせざるを得なかったのも正直なところでは。今回ご紹介する本では、その謎に包まれていたクープランの「社会的、および文化的背景」「文学的背景」「オルドルの構成」そして「各作品の解説」等が詳しく語られており、チェンバロ関係者にとってはクープランを理解し演奏する上で欠かせない「バイブル」となりそうな本であります。

  「人生の鏡」

~フランソワ・クープランのクラヴサン曲集は何を映し出すのか~   

   ジェーン・クラーク デレク・コノン共著 見坊澄 訳 2500円+税
       こちらから直接購入申込出来るようです。

チェンバロに関わるすべての方にお勧めの画期的な本だと思います。そういえば来週のベルギーチェンバロ界の実力派フレデリック・ハース来日公演。メインはかのゴールドベルグ変奏曲ながら大阪の公演のみ(勿体無い!)Fクープランの作品を含みフランスプログラムも演奏するとの事。なにしろこの方はかのラモーが弾いたという(!)超銘器エムシュ(1751)の持ち主でもあるので、どんな香り高い仏蘭西作品を披露してくれるのか楽しみであります。今日ご紹介の本片手に聴いていただければよりクープランの真髄を味わえるのでは。

2012年10月12日 (金)

細腕になりたい・・・

212日、さる教会にある米国仕様(115V)の阿蘭陀製ポジティフオルガンの調律に出動。ちょうど冷房も暖房も不要という良い季節となり調律作業はかなり楽!(いつもは空調のお陰で温度変化激しく御機嫌取りが難しい)。ウチのオルガンも小さく軽い部類ですが今日のオルガンはさらにコンパクト、運送も素人で出来そうな位では・・・(小さいながら音量豊かなのが素晴らしい)、しかしパイプが狭い所に押し込まれているので少々調律し難いのが玉に疵。細い腕なら簡単に届くのにと内心ボヤキながら道具を駆使して無事調律終了。

2012年10月11日 (木)

浪速でモツレク

311日、浪速の老舗ホールでのモツレク公演にオルガンで出動。今年突然の身売り話で話題を集めたこのホール、久々に伺ってみると以前と変わらない対応にホッ。今後はまだ不透明らしいのですが御茶ノ水の某ホールのような騒動にならなければ良いのですが・・・。

10毎度ながらモダンオケ相手にポジティフオルガンがどこまで聴こえるか心配するも(モツレクではいつも「オルガンは間違えなければ聴こえないですよ」というジョークを申し上げるのですが)、流石国内屈指の音響を誇るこのホール、大編成のオケと合唱相手にウチのオルガン結構聴こえましたね。こんな素晴らしい音響ならば是非末長く存続してほしいホールなのですが・・・。

11_2しかし今回なによりも驚いたのはこのホールのお隣にあった某有名ホテル。閉館後長く放置されていましたがついに更地にされておりました。次は何が出来るのやら・・・。

2012年10月10日 (水)

銀座の人気公演

210日、銀座のホールでの人気フォルテピアノ奏者のランチタイムコンサートにワルターモデルで出動。楽しいトークを交えながら渋い作品も積極的に取り上げるプログラムが人気になり毎回満員というのが流石!終演後楽器をスタジオに戻しすぐに500km離れた第二現場へ移動し滑り込みセーフ・・・。車の倍以上のスピードで走る新幹線の有難さを改めて実感。

2012年10月 9日 (火)

閉じ込められた・・・

Photo9日、何故か立て続けのモツレク公演のためにオルガンの仕込み作業。警備厳重なビルのためか会場搬入前に廊下でこっそり調律していると警備員が外からカギを掛けてしまい閉じ込められるというハプニングが・・・。無人のはずの廊下でゴソゴソやっていたのに気がつかなかったのか閉じ込めて後で捕まえようとしたのか・・・。仕込み後は久々に新幹線で東西を移動(今日から東名集中工事のため車移動を断念)。

2012年10月 8日 (月)

秋本番

548日、西のスタジオで楽器の御機嫌伺い。まだ気温は高いものの湿度はもう秋本番の様子。新しいスタジオも季節が変わり除湿の加減で試行錯誤の連続。無人でも24時間ベストの状態にキープするのは本当に難しい・・・。

27作業の合間に近くの公園(有料ながら広大で景色も素晴らしい)を散策。大規模な噴水が見事。

57_4新スタジオは海も近く夕暮れ時に海岸を散策。ここは夏は泳げます。仕事場といいながら別荘地としても使えるかも・・・(新スタジオに籠る時間が増えるでしょうねえ)

2012年10月 7日 (日)

伊国から北上

27日、昨日までの伊太利音楽漬けから一転今日は日独混成の合唱団のバッハ&モツレク公演にオルガンで出動。今回オルガン奏者は独逸人との事でどんな演奏か楽しみにしているも急病で来日出来ずと伺いビックリ。急遽旧知のベテラン奏者がピンチヒッターで登板され大ホールほぼ満員の公演は無事終了。

2012年10月 6日 (土)

奴もトンデます・・・

26日、昨日に続き伊国古水都合奏団の東京公演に白フレンチで出動。今日の会場は伊国文化会館との事で伊太利語飛び交う中でメンバーも超リラックスしたのか演奏もハイテンション。こんな面白いヴィヴァルディを演奏するなら古楽器もモダン楽器も関係無い!と思わせる圧倒的な演奏で満員のお客様に大受け。このグループ、元々チェロ奏者も凄いと思ってましたが若手Vn奏者にも1人「トンデル」演奏する奴がいましたね。今後の注目株かも。

2012年10月 5日 (金)

伊国古水都の合奏団

25日、マイ伊国週間、今度は伊国古水都の合奏団の都心での公演に白フレンチで出動。今日の会場は人気Pf奏者の公演で話題になったばかりのホール(事情通ならニヤリとされるのでは・・・。興味深い話存分に伺えました)。水都の腕達者達によるご当地ヴィヴァルディ四季(超高速演奏凄い!)を始め切れ味鋭い演奏が素晴らしい。個人的には「チェロ界のジミヘン」と惚れ込むここのVc奏者の過激なプレイを聴けて大満足。

2012年10月 4日 (木)

達人の残り香

Photo4日、連日の濃厚な伊太利料理(?)を堪能し一夜経っても頭の中はフレスコバルディが鳴ってます・・・。昨日のリサイタルから戻って来たデカイタリアン、いつものように昨日の達人の素晴らしい演奏の残り香を楽しみながら次の出番に備えて調律変更(メゾトーニコ法→1/6PC)&状態チェック。今回の伊国の達人、少し弾くだけでウチの休眠状態の楽器を豪快な鳴りっぷりに変身させたので驚きましたが、「楽器の鳴りのツボを巧く押さえた」というよりも「激しい鞭を入れて全力で駆けさせた」ような肉食系の御し方だった様子。恐らく日本人には真似の出来ない楽器コントロール術かも。

2012年10月 3日 (水)

伊国の実力派にノックアウト

43日、昨日の上野での素晴らしいリコーダーとの共演に続き今日は伊国古洋琴奏者の初台でのチェンバロリサイタル。前日の広いホールの隅々まで音を届かせた豪快な鳴りっぷりを今日は小さな会場で浴びるように堪能。今まで何度もウチのデカイタリアンを舞台で聴いてこられたお客様も皆さん「今までの中で一番凄い鳴りでした・・・」との事。シャープながら時には重量もかける奏法で(日本では多分先生から怒られるタッチなのでしょうが)驚くほど多彩な音色を引き出すテクニックが素晴らしい!16世紀のモントーナから始まるイタリア初期チェンバロ作品黄金期150年を辿るという今日のプログラム、フレスコバルディからAスカルラッティ~ストラーチェそしてアンコールのDスカルラッティと続く弩号の迫力の後半には正にノックアウト・・・。今まで日本で聴いていたフレスコバルディは実は和風薄口醤油味(?)、今日聴いた演奏こそが正に濃厚な伊国風味の演奏だったのでは・・・と思える程圧倒的でした。日本に知られていないと言えども凄い演奏家がいるもんです。伊太利古楽界恐るべし・・・。

2012年10月 2日 (火)

伊国古楽コンビ初日

102日、初来日の伊国古楽コンビのツァーは上野での昼夜2回公演からスタート。日本ではまだ無名の2人ながらその卓越した演奏力には正直驚いた次第。ゲストは伊国留学中にリコーダーのバリアーノ氏と同門だったというM江氏(20年振りの再会だったとか)。伊国古楽界のレベルの高さを垣間見れた公演でした。

12中でも驚嘆したのがチェンバロのコエン氏の演奏。チェンバロ・オルガン・フォルテピアノの奏者としてローマを中心に活躍中というベテランとの事で、私も正直お名前を知らなかったのですが、その重量感と自由奔放さを合わせ持つ豊かな音楽性と、抜群の楽器コントロールによる多彩な音色には心底驚いた次第。フォルテピアノ・チェンバロ両方に精通している独特の鍵盤裁きが凄いです。明日3日に初台で来日唯一のチェンバロソロリサイタルが開催予定。イタリア人がイタリアンチェンバロで弾く初期イタリア作品が聴けるというイタリア三昧の公演、是非お聴き逃しなく!

2012年10月 1日 (月)

伊国から凄腕2人組来日!

21日、昨夜の強風を伴う台風がやっと通過し今朝は爽やかな晴れ間が見えるも東京はまた残暑に逆戻り。明日からの来日ツァーを控えたリコーダーとチェンバロのイタリア人がスタジオ来訪。明日はゲストを交えたリコーダーリサイタル、明後日はオールイタリアンプログラムによるチェンバロリサイタル(イタリアンチェンバロを自在に操るテクニックが凄い!)。現代イタリア古楽界の実力派の演奏を是非お聴き逃しなく!

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