梅岡楽器サービスHP

フォト

チェンバロ

  • Photo
    my Cembalo by R・Yoshida

最近のトラックバック

« モーツァルトが弾いたタッチを再現する | トップページ | 台風? »

2012年9月13日 (木)

昭和初期に古楽ブームがあった?

213日、収集した昭和初期の音楽書の中からまたも興味深い資料を発見。まずは昭和一三年発行の「音樂の發逹と音楽樂家」という資料から。西洋音楽史と作曲家そして各時代の代表曲の演奏レコード(当然SPレコードですね)を紹介する内容ながら何故か扉絵がガンバ奏者・・・。内容も古代からバッハ・ヘンデル(何故かこの二人は古典派という分類なのですが)までで半分のページを使うという嬉しい充実振り(初期バロックの作品の紹介にも熱心ですし)。やはり昭和初期の我国にバロック音楽ブームがあったのでしょうね。古楽器演奏のレコードはランドフスカが人気ながらA・リンデやシャムピオンなどのチェンバロ奏者の国内盤も発売されていた様子。またやはりドルメッチ一家の人気は相当高かったようで詳しく紹介。興味深いのは、アーノルド・ドルメッチのクラヴィコードによる平均律八曲と半音階的幻想曲の組盤(昭和八年日本発売)はわざわざ解説を入れる程の熱の入った紹介ながら、「本来この曲はどちらもクラヴィコードのために作曲された作品だと強調、チェンバロで弾くのはオーソドックスでは無い!」とまで言いながら、録音された演奏へは「楽器が悪いのか技術が悪いのか・・・」と結構老演奏家へ辛辣な評価を下しているのが凄いです。この古楽器の大御所の歴史的偉業を盲目的に讃えるだけでは無いのがこの時代の日本の音楽界のレベルの高さだと思うのですが・・・。

1もう一冊、昭和二四年発行のピアノの歴史と作品を紹介する解説本も面白い。チェンバロの歴史もかなり正確な内容ですし(バッハの時代はクラヴサンやクラヴィコードは拇指と小指を除く三本の指を主として使った~」などの記述もあり驚きました)、ピアノの歴史では、クリストフォリから始まりジルバーマン、シュタイン、シュトライヒャ、シャンツ、ワルターなど重要な製作家を詳しく紹介しているのにも仰天でした(現代のピアノ史の資料としても充分使えるのでは・・・)。昭和初期の我国の古楽への関心は相当熱かったようですね。

« モーツァルトが弾いたタッチを再現する | トップページ | 台風? »

チェンバロ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/140345/47061996

この記事へのトラックバック一覧です: 昭和初期に古楽ブームがあった?:

« モーツァルトが弾いたタッチを再現する | トップページ | 台風? »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ