Tangentenflügel
22日、最近独逸から「こんな楽器を修復したよ」と送られて来たのが数年前に非常にオリジナルに近い状態で発見されたというTangentenflügel(TangentPiano)の資料。この18世紀後半に発明されながら短い年月で姿を消してしまったという木片で弦を打つ特殊な構造のピアノ、現存数が少ない上にコンサート仕様の良いコンディションの楽器は世界的にも僅かという貴重な物(友人の楽器はオリジナルなのに今やコンサートや録音で活躍しているとか)。今までその特殊な機構だけに同時代のフォルテピアノ程の表現力が備わっていないのですぐに廃れてしまったと思っていたのが友人の楽器で録音したCDを聴いて仰天、そのシャープでダイナミックな音色はフォルテピアノと全く遜色が無い魅力ですね。
ちょうど「モーツァルトがシュタインのピアノに接する前は実はピアノはTangentenしか知らなかったのでは?、モーツァルトとTangenten との関係は確証は無いけれど相当深い関係にあるはず」という説を専門家の方から伺ったばかりなのでその演奏を聴いて正に納得でした。これは是非現物を見てみたい!
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