16fチェンバロとBach
17日、先日のいわきの16fチェンバロの見学会での楽器説明の際、「バッハも16f付きチェンバロを所有していた」と申し上げると参加の演奏家から「ベルリン楽器博物館にある有名なBach-Cembaloは本当にバッハの所有楽器だったの?」と質問あり。確かに資料では「バッハから息子(WFバッハ)へ、その後幾人もの所有者を経て19世紀末に博物館が入手」とあるもサインや記録は無くあくまで伝承によるだけですね(多分そうでは?という論調ではありますが)。また注目の16fレジスターは後世の改造で追加されたものという説からバッハの時代からあったという説までありこれまた現在も結論が確定していない様子。
しかし近年このBach-Cembaloの復元楽器が熱心な研究家により製作されており(勿論オリジナルは長年に渡り大幅な改造を加えられていたのであくまで推測の部分が大きいはずですが)、その楽器には16fがあるので現在は元から16fがあったという説が有力では?(18世紀ドイツの16f付きチェンバロでもチューリンゲンタイプとハンブルグタイプと云うようなモデルの違いがあるようですが・・・) バッハがどんなチェンバロを弾いていたかは業界最大の関心事(?)のはず・・・、今後のさらなる研究を期待しております。
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