Bach-Cembalo
19日、今日はベルリンの「Bach-Cembalo」について。このバッハ所有の楽器だったと伝わる(真偽不明)有名なチェンバロ、現在は弦を外され音が出せない状態。現代チェンバロ界の開祖たるランドフスカを始め多くのチェンバロ製作家がこの楽器を参考にして20世紀初頭に16f付きのモダンチェンバロを発展させていった事でも判るように多大な影響を与えた重要な楽器と言えるはず。しかし参考にしたのなら設計だけではなくその音色も聴きたかったはず・・・。100年前は果たして音が出る状態だったのだろうか知りたいところですが。
昭和16年6月にエタ・ハーリッヒ=シュナイダー女史が初のチェンバロリサイタルを東京で開催した際のプログラムを見ると何故か古いチェンバロの写真が小さく掲載されており 拡大するとどうやらかのBach-Cembaloでは!(下記の写真と比較あれ) 何故この楽器の写真を使用したかは謎ながら、やはり当時から象徴的な楽器だと女史が考えていたのかも。しかし戦前にこの楽器が日本で紹介されていた資料はまだ私は拝見していないので多分女史が独逸から持ち込んできた写真なのでは。
私が実物を撮った写真をUPして比較しても鍵盤回りの装飾や下鍵盤のD1の鍵盤が少し白っぽい事でもこの楽器の写真と特定出来そう。しかし戦前の写真には弦が張ってあるのにご注目!少なくともある時期までこの楽器は音が出ていたのでは?と推測するも何分録音などの資料は見た記憶は無し・・・。どなたかご存じしょうか?
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