16fチェンバロとBach 続編
18日、16fチェンバロとBachの関係を探る考察続編。独逸の製作家からの情報によると・・・。ベルリンの「Bach-Cembalo」はやはり伝承だけで確たる証拠は無いのでバッハ所有と断定は出来ないだろう。しかしバッハは16fチェンバロをケーテン時代(作者不明)とライプチヒのCafe Zimmermann(Z・Hildebrand作)では使用していたという記録があるとの事。18世紀ハンブルグやチューリンゲンの製作家だけでなく、17世紀イタリアでも16fチェンバロが作られていた(Cembaloneと呼ばれる低音用大型楽器だったそうな)など結構各地で作られていた様子だとの事。また元は16f付きチェンバロだったものが音域拡張のために後世8fタイプに改造された例も多々あるのでは?との事。(確かに異様に長い楽器はそうあっても不思議は無いのでは・・・) 久々にスポットが当たりつつある16fチェンバロ、20世紀初頭からモダンチェンバロの手本として多大な影響を与えた「Bach-cembalo」などのチューリンゲンモデルよりも、最近は現存楽器もあり研究が進んできているハンブルク系の楽器の復元が多い様子。ちなみにいわきの16fチェンバロはハンブルグのZell(Fleischer?)作の楽器(こちらで綺麗な蓋のみ見れます)をベースにした楽器ですし、CD録音で一躍話題をさらったAシュタイアー氏所有の楽器はブリュッセルの楽器博物館にある有名なHassのコピーとの事。16fチェンバロがさらなる注目を浴びる事を期待する次第。
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