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    my Cembalo by R・Yoshida

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2012年2月16日 (木)

トンデモナイ本

Photo16日、最近読んだ中で一番衝撃を受けた本(さる音楽関係者の回顧録)から、この著者の数々のエピソードをご紹介。著者はアマチュアながらあのチェロの大家カザルスのPf伴奏を頼まれた事がある(結局辞退)。徳島での独逸人捕虜による本邦最初の第九演奏の話を聞きわざわざ徳島まで演奏を聴きに出向いた(徳島で初演の事実を紹介したのもこの著者)。亜米利加に亡命途中に日本に立ち寄ったプロコフィエフに作曲を依頼(ただし実現せず)。渡欧中に多くの著名音楽家と交流を持つ。プッチーニと面会した際、新作「トゥーランドット」のための支那音楽の資料提供を依頼される(結局楽譜送るも届かず)。ローマでニキシュ(指揮)とブゾーニ(Pf)が共演のリハーサルを見学しているとニキシュからあなたの好きな曲を演奏しましょうと言われ「皇帝」をリクエスト。老サン=サーンスと面会した際、彼は著者のためにピアノを演奏。コルトー、ティボーとも親しく巴里のコルトー邸での晩餐の際カザルストリオが著者のために演奏。日本に来る大物演奏家を次々と自宅での晩餐に招待し親交を持つ(ゴドウスキー、クライスラー、シャリアピン、ジンバリストなど多数)。戦前にフィリピンの竹製パイプオルガンに注目し現地を訪問。日本で最初の大型パイプオルガンを購入(そのオルガンはピッチがA=455と高くオケと共演出来なかったとか)。そのパイプオルガンと音楽専門図書館(素晴らしい楽譜等のコレクションを持っていた)を備えた本格的音楽ホールを建築(関東大震災で被災)。そして日本で初めて(まだ確定していませんが)チェンバロをヨーロッパから運び演奏会を開催・・・、など驚くような話が満載。大正から昭和初期にこれだけ世界のトップの演奏家と対等に付き合っていた日本人は他にいないのでは? しかし日本洋楽界に相当貢献しているにも関わらず今やほとんど話題にならないのが不思議ではあります(同時代の関係者から妬まれていたのかも) しかし音楽に熱中するあまり紀州の殿様の末裔ながら其の財産を殆んど使い切ったというのも凄い!

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