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チェンバロ

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    my Cembalo by R・Yoshida

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2012年1月

2012年1月31日 (火)

「おやかた」のエッセイ本

3 31日、偶然寄り道した古本市で昭和の大指揮者・近衛秀麿のエッセイ本を見つけ早速購入。昭和初期の日本音楽界の中心人物だけに何か我が国のチェンバロ導入史に関わるコメントがあればと期待するも、どうもこの時代の音楽家はバッハや古楽器には関心が低かった様子。またどうやら派閥争いもあったようでチェンバロ導入の立役者たる人の話題を他の実力者達は全く文章にしていない・・・。バッハの熱烈なる愛好家だった某評論家もレコードによる古楽器演奏は大いに話題にするもいざ生チェンバロの演奏となると意外に冷淡な対応だったようですし。チェンバロ導入の歴史の資料がほとんど残っていないのはこんな人間関係の影響があったのかも。(写真は通りがかりに見えたモスク)

2012年1月30日 (月)

富士山

1 30日、底冷えする中チェンバロ2台を運送。東京はまだ日陰に雪が残っているのに途中で見た富士山は何故かきれいな雪帽子では無く地肌が見えるまだら模様・・・。寒いはずの山頂付近に雪が少ないのは何故?(物騒な揺れが続くのでちょっと不気味ですが)

2012年1月29日 (日)

どっちが高い?

329日、フォルテピアノとモダンピアノを2台並べる公演で必ず来る質問は「どっちが値段高いの?」。価格は当然モダンの方が数倍高いんですが、フォルテピアノ関係者としては悔しいので最近は「キロ当たりではフォルテピアノの方が少しお高いようですよ」と答えております(笑) 其の計算でいくとチェンバロ、そしてクラヴィコードの方が高級楽器になるんですね・・・。

2012年1月28日 (土)

餃子の街でフォルテピアノ

528日、夜明け前にフォルテピアノを積込んで出発、早朝にホール搬入口前で待機しているとTVでは地震ニュース、幸い北関東の端だったので揺れは感じず(午後の本番中にグラっと来ましたが・・・)。 今日は大ホールでPf・Vn・Hp・Ftと多彩な楽器陣の聴き比べというユニークな企画で私は「モダンピアノvsフォルテピアノ」の部に参加。タイトなスケジュール(リハ前は調律無し、本番前も僅かな時間をモダンピアノの調律と折半、幸いベテラン調律師の方に助けて頂き助かりましたが)で舞台が異常乾燥(20%!)とフォルテピアノには何とも厳しい条件(トラブル無く調律が最後まで持っただけでも良かったと言うべきか・・・)。それでも演奏後に沢山のお客様が多分初体験のフォルテピアノを間近で見ようと舞台に殺到しておられましたので中々好評だった様子。

9今日の街は「餃子」が名物との事で仕事の合間に近所の専門店をハシゴ。普通の焼き餃子の他に珍しい揚げ餃子も注文するもモッチャリとした食感で余り感心せず。 (行列無しのお店なので人気店では無かったのかも)

 

2012年1月27日 (金)

オリジナルフォルテピアノ

Photo27日、2月にあちらこちらそちらのコンサートで出動予定のオリジナルのフォルテピアノ(Johann Georg Grober (Insbruck 1820))、部品の素材選択で悪戦苦闘するも(オリジナルの部品に近い素材の入手が結構難航しましたが)何とか調整の仕上げ段階まで辿りつけた様子。 自分では中々「舞台で使える」頼もしいオリジナルフォルテピアノに仕上がったと自負しております。19世紀初頭のウィーン式ピアノ独特の甘くも鮮烈な音色や5本ペダルの多彩な変化など聴きどころ満載、修復の成果はコンサートで是非お確かめ頂ければ幸いです。

2012年1月26日 (木)

21世紀型演奏スタイル

126日、東京は一面銀世界かと期待して早朝帰京するも残念ながらもう雪殆んど融けてましたね。今日のフォルテピアノのリハでは電脳達人の某演奏家が最新電子黒板(笑)に表示された譜面を見ながら演奏(噂の演奏スタイル生で初めて拝みました)。譜めくりに少々テクニックが必要だったり画面が小さかったりとまだ問題点はあるようながら、某大な量の楽譜を楽々持ち運べたり(これは凄い!)、暗闇でも弾けたり(昔ながらの蝋燭の灯りのみでの演奏が簡単に出来る!)と利点は多い様子。いずれコンサートでも多数派になるのでは・・・。

2012年1月25日 (水)

寒中のオルガン仕事

325日、ナニワの老舗ホールでの「独逸鎮魂曲」本番にオルガンで出動。一晩車中泊で冷え切ったオルガンがリハまでに暖まるか心配するも、太っ腹の主催者が夜本番ながら朝から会場を押さえてくれたお陰で充分時間を掛けて暖める事が出来ました。ホール隣の解体中の某有名ホテル跡、もう更地になっているかと思いきやまだ殆んど残っていましたが結構時間掛かるもんですね。

2012年1月24日 (火)

本邦チェンバロ史調査

4 24日、日本へのチェンバロ導入史の調査で西の音楽博物館を訪問。ここの某大な資料を拝見するも「誰が最初に日本にチェンバロを持ちこんだか?」という事が今だに良く判らない・・・。昭和2年・某伊太利歌劇団(露西亜歌劇団?)についてきたチェコ人?(私の推測だけでまだ確証無し)か、昭和7年のオーストリア人かどちらだろうと言う所まで絞り込めたのですがまだ確定出来る程の資料は発見出来ず。(勿論安土桃山時代の南蛮渡来の「クラヴォ」が早いのは知っておりますがここでは除外しております) 今後の研究の進展に期待しております。

5午後は先日に続きナニワで独逸鎮魂曲のリハにオルガンで出動。東京は雪模様で大変な様子ながらナニワは穏やかな1日(暖かい位?)。

2012年1月23日 (月)

丹波

1223日、丹波篠山へチェンバロ運送で出動。お届け先は手間暇掛けて改装したという素敵な古民家、驚いた事に大広間(音響が素晴らしい!)にはチェンバロ用の特設舞台まであるという凝りよう。数十人のサロンコンサートには最適の空間でした。

6丹波は実は全国有数の蕎麦屋激戦区、早速評判の人里離れた藁葺農家のお店を訪問。このお店、昔ながらの囲炉裏が唯一の暖房なので寒さしのぎに丹前が配給されたり、燃える薪の煙にむせたりと田舎の雰囲気満点。しかし寒いのに暖かい蕎麦は出さない、薬味は蕎麦の味を味わう邪魔なので出さないなど店主拘りの本格的な蕎麦(旨い!)を頂くもこの寒さなので体が暖まらず、仕方なく再度大衆食堂(こちらは気取り無しで超安価)に飛び込み饂飩を食べて一息。運送後にチェンバロの御機嫌伺いをして雪の中神戸に帰還。

2012年1月22日 (日)

播州で牡蠣三昧

15 22日、今日は穏やかな天気の中播州赤穂へ。この辺りは今や牡蠣の名産地で名高いようで浜の海産物店はどこも旬の海の幸を求める観光客で大賑わいの様子。折角本場に来たならばとランチは網元の食堂で牡蠣料理。

11流石産地の牡蠣は勿論新鮮で旨い上に驚くほど安い!人気の定食をオーダーするも蒸し牡蠣、酢牡蠣、カキフライ、牡蠣土手鍋、牡蠣入り茶碗蒸し・・・と「牡蠣のオンパレード」。浜辺の催事会場では無料の焼き牡蠣にもありつけ今日は瀬戸内の牡蠣料理を堪能。

2012年1月21日 (土)

16fチェンバロの時代がやって来た?

12 21日、東京は相変わらず冷たい氷雨の1日。先日2011年度のレコードアカデミー賞(月刊レコ芸主催)の大賞銅賞をAndreas Staier氏の「ゴールドベルグ変奏曲」が獲得したとのニュースを知り早速ハンブルグのチェンバロ製作家Matthias KRAMER氏(例のいわきアリオス所有の16fチェンバロの作者)に知らせると、「同じレコードアカデミー賞の録音部門で僕の楽器を使ったCD(クリスティアーノ・オウツ(cem)/ヘンデル チェンバロのための作品集)が賞を取ったんだよ」と言われビックリ。今回チェンバロで受賞した2つのCDの共通点は何と言っても両方共楽器が16fチェンバロ!いつのまにか日本でも16fチェンバロへの関心が高まっていたのかも・・・。バッハが所有していたチェンバロを調べてみるとどうしてもこのタイプの存在を避けて通れないはずですので、今後さらなる16fチェンバロへの関心が高まる事を期待しております。バッハも愛用していた16fチェンバロを日本で見たい!弾きたい!という方はぜひいわきまでお越しください。(タイミング良ければ試奏出来るかも)  そのド迫力のダイナミックな音色にはきっと驚かれるはず・・・。

2012年1月20日 (金)

やっとお湿り

1420日、厳しい乾燥が続く中やっとお湿りの日が来たかと思うと雪でしたね。今日はうっすら雪が積もる東京郊外のマンションにチェンバロをお届け。狭いエレベーターも曲がった部屋の入り口もギリギリで楽器が入り思いの外苦労せずに結構長い2段鍵盤の搬入に成功(先日ギリギリでエレベーターに楽器が入らず厳しい階段上げで汗かいたばかりなのでホッ)。いつもより雪のせいか車が少なく郊外から高速使わずスイスイと帰宅(もう少し降り積もると都心は結構ヤバかったかも・・・)

2012年1月19日 (木)

ナニワで独逸鎮魂曲

1_2 19日、ナニワでの独逸鎮魂曲公演のリハにオルガンで出動。関西は雨模様ながら(個人的には久々に雨とのご対面かも?)会場は相変わらず厳しい乾燥のまま・・・。寒空の車中泊で冷え切ったオルガンを暖めるのに苦労するもリハ開始には何とか間に合いホッ。今回モダンオケの分厚いサウンドの中でオルガンがどう聴こえるか本番が楽しみ(実は少々不安なので秘密兵器持参の予定)。

2012年1月18日 (水)

はじき系楽器で現代曲

14 今日は渋谷のど真ん中で現代曲のコンサートに白フレンチで出動。様々な仕掛けを施された琴とチェンバロという東西の古楽器を使っての新作初演公演(まもなくリヨンでも演奏とか)。

4チェンバロ参加の曲は現代音楽らしく金属・紙・ゴムなどを装着しての特殊奏法のオンパレード(楽器へのダメージを心配するも作曲家の楽器への配慮があり安心でした)。 しかし紙などを弦に触れさせて変わった音を出す作業を見てるとつい最近格闘していたフォルテピアノのファゴットやモデレーター機能とまるで一緒・・・。「実は200年前のピアニストは特殊奏法が大好きで大半のピアノに常備していたんですよ」と申し上げると現代音楽の人の方が仰天されておられましたが・・・(苦笑)。

 

訃報 Gustav Leonhardt

3418日、古楽界の巨星の訃報が世界中を駆け巡っている様子。Gustav Leonhardt, 1928年5月30日生まれ - 2012年1月16日死亡。83歳。ちょうど海外の製作家と御大年末に演奏活動を引退したが今年のブルージュのチェンバロコンクールの審査員は果たしてやるのかねえと話していたところでしたので驚きました。日本で素晴らしい演奏を聴かせてくれてからまだ8ヶ月(あれが最後のお別れになるとは・・・)、パリでの最後のリサイタル(12月12日)からまだ1ヶ月しか経っていないのに・・・。今はこの現代古楽界の最も偉大なる演奏家の旅立ちに感謝の気持ちで見送るのみ・・・。ご冥福をお祈りいたします。

レオンハルト(グスタフ) ~ オランダのチェンバロ奏者。ウィーン音楽アカデミー教授。バロック音楽の権威。バッハ・ギルドLPには「フーガの技法」全曲が録音され、オセアニックにはヘンデルのオルガン協奏曲第一三、一四がある。  昭和三一年発行 現代演奏家事典(修道社) より   

50年以上前にもうこのような紹介をされている程、我が国でも戦後の古楽ブームの前から評価が高かったのかと感心した次第。最近1953年録音のゴールドベルグ変奏曲のCDを入手し愛聴しておりますがその演奏はやはり現代古楽の開祖たる画期的な音楽でした。彼からその頃の話を聞き出せなかった事はつくづく残念・・・。

2012年1月17日 (火)

今年の1月17日

今年も1月17日がやって来ました。毎年この日に阪神淡路大震災の体験者として地震災害の怖さをお伝えしておりましたが、まさかあんな予想を超える規模の震災が起こるとは想像もしておりませんでした。あまりにも広範囲な被災地、津波の人智を超える破壊力、そして放射能被害・・・。17年前の地震は今回に比べると本当に狭い範囲での家屋の倒壊や火災による被害が主でしたが(それでも大都市型の近年初の大規模災害には違いなかったのですが)、周辺に地震の影響をほとんど受けなかったエリアもあり一時避難しても辛抱強く復旧を待つことも可能でした。しかし今回の東日本大震災は被害の規模があまりにも甚大、広大かつ多様で復旧という言葉を簡単に口に出せない状態ではと思います。17年前の震災は勿論大きな被害を出しましたがそれでも地震直後は被害が増幅することはなく、時間は掛かりましたが直後から復旧に向けて少しづつ前進する事が出来ました。しかし今回は津波や放射能のお陰で元には戻れず今までの生活を放棄せざるを得ない方があまりにも多いという事に驚いてしまいます。(特に放射能被害は拡散しつつありますし) 多分本当の意味での復興には阪神とは比べられない程の長い時間が掛かるのではないでしょうか。(その為にも我々は息長く支援活動を続けなければと考えております) また今回首都圏は直下型地震では無かったお陰で機能マヒに陥る程のダメージは受けなかったのですが、もっと強い地震がいずれ来るかもという強い不安感や目に見えない放射能被害への心配など3月11日以降に背負わされてしまった負担は決して小さなものではないと思います。私自身これからは不意に災害に遭遇するリスクも少しは人生に織り込んでいかないといけない時代に突入したのかも・・・とも思い始めた次第です。今日は阪神淡路大震災の被災者の方を追悼をすると共に我々の将来を改めて考えてみる日ではと思います。

2012年1月16日 (月)

オリジナルフォルテピアノ試奏&コンサート開催

216日、去年秋からコンサートに登場したオリジナルのフォルテピアノ(Johann Georg Grober)、 さらなる改善を目指し現在も色々部品の素材を交換してテスト中(流石190年前のピアノとなると製作時と同じ素材を揃えるのは難しい・・・)。派手な音色が楽しいファゴット機構の素材を通常の羊皮紙から先日某所で見つけた日本製の和紙へ交換するとこれは大成功。日本古来の文化がフォルテピアノに旨くマッチした様子。今朝タイミング良くチェコの製作家からモデレーター用のフェルトも到着。(日本で良いモノが入手困難だよとボヤイたら送ってくれました) こちらも早速交換しテスト中(数種類試してます)。まだまだ変身中のこのオリジナルフォルテピアノ、「弾きたい」「聴きたい」と云う方は是非2月8日池袋明日館で開催のこのコンサート(筒井一貴氏出演)にお越しください。誰でも参加出来る試奏会も同時開催。(この公演は東日本大震災復興支援企画として開催いたします) 3月14日にも明日館でコンサート(丹野めぐみ氏出演)開催予定。公式HPはこちら。乞うご期待!

2012年1月15日 (日)

つぶやくコンサート

115日、早朝から八王子のホールに白フレンチで出動。寒い早朝搬入後調律無しでいきなりリハ開始と伺い急遽チェンバロをウチで一番悪条件に強い独逸製フレンチに機種変更。舞台は案の定照明で暑い上に凄い乾燥ながら殆んど変化せず相変わらずのタフさを見せつけてくれました。今日の公演、演奏をネット上で生中継し会場のお客だけでなくネットで鑑賞の方や果ては舞台上の演奏家(!)までリアルタイムにツイッターで呟きあうという画期的なシステム、お陰で客席や舞台周辺は携帯やパソコンを常時イジクっている人間ばかりという不思議な情景でした(まだアナログ的生活をしているオッチャンには何やらさっぱり判らなかったのですが・・・) 確かに演奏中にダイレクトに聴き手の反応が判るのは面白かったのですが旧世代にはちょっと落ち着かない雰囲気かも?

2012年1月14日 (土)

ゲルマン魂

414日、先日に続き同じ独逸の製作家のチェンバロのメンテナンス。2台の製作年に十数年の開きがあるものの内部構造が全く変わらないという頑固な作風に感心(相変わらず調整ネジ満載のアクションなのですが・・・)。 メカ調整は完璧ながら分解がエラク面倒なのが困ったもの、独逸人には「イラチ」な者はいないんでしょうかね。

2012年1月13日 (金)

地元密着型ながら超豪華

1_213日、練馬での公演にジャーマンで出動。ホール周辺が饂飩激戦区との事で早速評判のお店を2軒はしご。まず1軒目公園横の人気店で釜玉を注文、地元の武蔵野うどん系というよりは上品な讃岐系のようなモチモチ麺が旨い。これは人気ですはず(少々お値段も上品でしたが)

22軒目はちょっと風変わりなお店で、出て来た饂飩はまるでラーメン店のつけ麺・・・、具沢山の魚介系コテコテつけ汁に武蔵野特有のワイルドな硬い麺の組み合わせには面喰いましたが結構旨い。どちらも激戦区のレベルの高さを垣間見た次第。

3今日は大泉の駅前のホールで地元在住の古楽奏者が集まったグループ の旗揚げ公演。駅前ビルにある初参上の某ホール、搬入EVが小さくチェンバロが簡単に入らないかも・・・と心配するも無理やり押し込んで何とか1人で搬入に成功(これは新春から縁起が良いぞ)。傾斜のある170席という小ぶりなホールは古楽器の音色を間近で楽しめそう(少々残響がドライでしたが)

10地元の演奏家ばかりで結成されたというこのグループ、実は国内外で活躍する実力派ばかりの豪華メンバーでした。旗揚げなので・・・と各人のソロを前面に出した贅沢なプログラムは聴き応え充分(お陰で客席は超満員!)。このグループの次回公演(多分秋では?)はまたチケット争奪戦では・・・。お聴き逃しなく!

2012年1月12日 (木)

ジルベルマンのフォルテ・ピアノ

Photo 12日、この冬一番の寒さとの事で東京は湿度も20%まで下がってしまった様子。(加湿器フル回転!) 昼車で移動していると好天のせいか私はあまり寒さは感じなかったのですが・・・。 昨日入手の戦前出版のバッハ伝記、まだ中身まで読めていないのですが冒頭グラビアで目を奪われたのがジルバーマンピアノの写真。「ジルベルマンの製造せしフォルテ・ピアノ、バッハが愛奏せしもの」という紹介をしてましたが、昭和初期の日本でもう「フォルテピアノ」という名称を使っていたとは驚きました。

2012年1月11日 (水)

昭和一六年のグルグル紋様

Photo_211日、調整が完了したばかりの独逸製のチェンバロをさるお宅にお届けするもフタを開けてみると中で弦が1本トグロを巻いていた・・・。タフなはずの独逸製もこの日本の冬の厳しい湿度変化がこたえた様子。皆さん、乾燥対策怠っていると楽器が相当ゴネますのでご用心!今日は先日さる古書店に注文していた珍しい戦前の音楽書数冊がついに到着。(順を追ってご紹介する予定) 早速まず一冊を手にとって見ると昭和十六年出版のアンナ・マグダレーナ・バッハ著、服部隆太郎訳の「セバスティアン・バッハ回想記」、函表紙がかの「平均率ピアノ曲」(当時はこう呼んだそうな・・・)の自筆譜表紙(例のグルグル紋様ですね)、表紙はカンタータ第百五十二番の自筆譜と中々凝ったデザイン。残念ながら初版では無く昭和十七年刊の第三版なのですが戦時中にこんな洋楽書が増刷されていた事にビックリ。中身はゆっくり検分していきますのでご期待ください。

2012年1月10日 (火)

えべっさん

Photo10日、今日は十日戎、故郷西宮は一年で一番賑やかな日ながら今年も行けないのが残念(えべっさん恒例の開門神事「福男選び」はもう全国ニュースですっかり有名ですね)。子供の頃は正月(1~3日)、えべっさん(9~11日)、厄神さん(18~19日)と西宮の1月は祭りが続きお年玉でちょっと懐が暖かい子供には祭りの屋台巡りで楽しい時期でした(何を買っていたのか何も憶えていないのですが・・・)。今でもこの時期に何故かテンションが上がり気味になるのはその記憶があるせいかも。 東京での初仕事はドッグ入りの独逸製チェンバロのメンテナンス。アクションを分解してみると固定や微調整のために「モダンチェンバロか?」と云う程大量のネジを使っている事に呆れるやら驚くやら・・・。今でも独逸人製作家は「もし300年前に精度の高いネジが発明されていたなら当時の製作家は絶対使っていたはず」と確信しているのでしょうねえ。

2012年1月 9日 (月)

北陸最終日

3 9日、北陸最終日は朝から重量級のジャーマンチェンバロの厳しい階段降ろし。(独逸製の楽器の重い事!) 金沢は昨日までの雪から雨に変わり寒さは和らぐも融けた雪でベショベショ(冬の加賀らしい景色のようですが)。金沢での仕事が無事終わり信州回りで帰京。連休最終日の大渋滞を心配するも何とか早い時間に都心に辿り着きセーフ。

8久々にスタジオに帰還。年末に導入した加湿機能付きのエアコン中々効果ある様子。この様子なら加湿器フル回転しなくても湿度を維持出来そうで有難い。明日から東京での活動再開です。

2012年1月 8日 (日)

北陸2日目

278日、今日も雪の中北陸行脚。福井から金沢に移動すると雪の勢いは収まるも街はまだ銀世界。寒い!と震えるよそ者を尻目に地元民は結構薄着でOKな様子。

46仕事が終われば早速趣味の(笑)北陸魚介類流通調査で加賀の魚市場へ。 この時期主役の「ちゃんと日本語を話す蟹」とご対面するもそのお値段が凄い!夜は研究発表に参加するも(笑)北陸の海の幸の素晴らしさを再確認した次第。

2012年1月 7日 (土)

越前蕎麦

8 7日、出張で雪降る北陸へ。移動の合間に早速越前で蕎麦屋巡り、まず1軒目は辛味大根の味がタップリ染み込んだツユで頂くおろし蕎麦。野趣溢れる蕎麦の味と強烈な辛さが売り物ながら私の舌にはちょっと辛すぎた・・・(地元の方は平然と食べておられましたが)

9雪の中を歩き回りすっかり体が冷え切ってしまい2軒目も冷たいおろし蕎麦が一番の名物ながら耐えきれず温かな山葵蕎麦を注文、これが上品なダシに山葵の程良い(!)辛味が混じり絶品の旨さ!風味ある越前の蕎麦を堪能の1日。

116夜は蟹、蟹、蟹・・・。

2012年1月 6日 (金)

前世紀の16fチェンバロ

26日、今日は独逸製2台とベルギー製の計3台のチェンバロがお相手の1日。1台は16フィート付20世紀中期タイプ(俗にモダンチェンバロと呼ばれている奴です)、このタイプのメカニックは何度見ても呆れるやら感心するやら複雑怪奇・・・(多重構造はやはり凄い!)。暖房があまり効かない部屋で調律していると、ヒストリカルモデルと違って堅牢なはずのモダンチェンバロが意外にも寒さに少々弱い事にビックリ(金属のジャックは結構厄介な様子) しかし近代における古楽復興運動の中で何故16fレジスターがチェンバロに常備されることになったのか不思議なのですが(現存するオリジナルチェンバロの中で16f付きチェンバロはほんの数台なはずなのですが・・・)、まだちゃんと理由を述べた解説を見た事が無い!20世紀古楽復興運動の検証作業がさらに進む事を期待しております。

2012年1月 5日 (木)

まだ正月休み?

25日、今年の仕事始めは西でフォルテピアノの調整から。お伺いする北河内エリアにネットで評判の蕎麦屋が何件かあるとの事で意気込んで訪問するも残念ながらどこもまだ正月休み・・・。(1軒は大阪でも相当評判な店だったのに・・・) 明日位からやっと世の中は平常運転に戻るのでしょうかね? しかしこの辺り品揃え豊富なホームセンターが多いようで羨ましい限り。思わず正月から珍しい工具を買い込み散財しそうになりました・・・。

2012年1月 4日 (水)

赤い風車劇場

54日、正月休み最後は大阪で久々に映画鑑賞。戦前戦後の新宿で時代の先端を行くレビューダンスと風刺劇で学生・インテリ層に大人気を博した伝説の劇場のドキュメンタリー映画は当時の関係者(皆さん90歳前後ながら驚く程お元気)の貴重な証言を中心に混迷の時代に独自のポジションを築いたこの劇場の熱気と興奮を伝えてくれる力作でした。同じ時代の日本での古楽器ブームを研究している身としては同じように当時の様子を知る方の「生の証言」に出会いたいと願っているものの今まで出会った事が皆無なのが残念。映画のように「戦前パリでランドフスカのクラヴサン演奏会見たよ」とか「昭和16年東京や関西でのエタ・ハーリッヒ= シュナイダーのチェンバロ演奏会聴いたよ」という方がまだどこかにいらっしゃるのでは?と期待しているのですが・・・(どなたかご存じであれば是非ご一報を!)

2012年1月 3日 (火)

夜明け前のブランデン

8 3日、早朝からTVでLa Petite Bandeの正月特番を鑑賞。いつもの国営放送とは違った味の凝ったカメラワーク結構楽しめましたね(特番と云う事で力が入っていたのかも) 途中何度もCMが入るのも新鮮(合間に競合番組のいことい漫才や黄門様など見れましたし・・・)。しかしこうやって映像で彼らの演奏を派が眺めてみると、ブランデンブルグ協奏曲という楽器配置でいつも揉める難曲を、シギス親方は低音弦も含めて全員立奏するという事で見事解決したのでは?と思ってしまった次第。一番難しいチェンバロと他の楽器との音量バランスが劇的に改善出来たような気がするのですが・・・。

7それにしてもチェンバロ奏者のバンジャマン君、面倒だったのか調律ハンマーをピンに刺したまま演奏していたとは気が付かなかったなあ。 チェンバロの演奏風景が沢山のカメラで映されておりこの若き天才の素晴らしいタッチが鮮明に見れたのは大きな収穫でした。今日はその後も駅伝(波乱が無かったとは言え良いレースでした)、高校サッカー(地元公立校劇的勝利で躍進中)、小さん・文枝・文治という東西の「昭和の名人」噺家の高座など早朝から深夜までTVにかじりついた1日。

2012年1月 2日 (月)

早朝の激戦

222日、今年はノンビリとしたお正月でスタート、朝からチビチビと呑みながら本を読んだり映画を見たり・・・。いよいよ明日TVで放映のLa Petite Bande来日公演の特番(TV朝日系で4時25分から)、こんな早朝なら視聴率トップを取るのでは・・・と期待するも他局の放映予定を見て仰天。「水戸黄門2時間スペシャル」(なんでこんな早朝に流すの?)を始め上方演芸の至宝「いとこいの漫才」や結構渋い映画2本など各局中々濃い内容で張り合ってますね。私もチャンネル回し続ける事になるかも・・・。

2012年1月 1日 (日)

謹賀新年

82012年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。

元旦朝の神戸は天気予報では「曇り」、拝めないのでは?と心配していた初日の出、何とか雲の隙間から少しだけ顔を出してくれ、幸先の良い1年の始まりとなりました。

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