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2011年10月 1日 (土)

軽井沢のイタリアルネサンスオルガン 完成披露コンサート

9 1日、完成したばかりの軽井沢ヴィラ・セシリア音楽堂のパイプオルガンを改めてご紹介。イタリアの伝統ある製作技術を誇る老舗オルガンビルダー、フランチェスト・ザニン・オルガン工房による日本では珍しい歴史的オルガン建造法で忠実に再現されたという16-17世紀のイタリア・ルネサンス様式のパイプオルガン、その芳醇で鮮烈なミーントーンの音色は今まで日本では聴けなかった南欧らしい極上の響きを醸し出しておりました。

13 このパイプオルガン、まずオルガンにとって理想的な音響の空間を作る事から始め(色々残響調整で工夫をされたそう)、その後その空間に最適なオルガンを作れる製作家を世界中から選択し、どんなオルガンにするかを製作家と存分に討議した上3年という年月を経てついに完成したという、演奏家が最高のパイプオルガンを持とうという熱い想いがやっと実ったというべき作品となったそうです。

15北イタリアに工房を持ち、多くのオリジナル樂器の修復や多彩なモデルの製作で7代(!)に渡る長き時代オルガン製作を続けてきたというザニン工房のオルガン、拝見すると各所に長年の経験から得られたという伝承の技が駆使されている上に今回またこの工房お得意のイタリアルネサンス様式の楽器とあって素晴らしい出来で仕上がった様子。また心配していた建物との相性も驚くほど上手くマッチしたようで、豊かな空間の音響とオルガンの芳醇な音色が見事に結合していました。特に残響豊かな空間(約8秒程とか)でオルガンの音色が実にクリアなのには私も正直驚いた次第。聞けば経験豊富な技術者の現場でのシビアなパイプのヴォイシング作業と念入りな調律の賜物だとか。また手フイゴでの演奏が可能だそうです(完成披露コンサートでは手フイゴによる演奏だそうです)

22オルガンのために設計された空間に最適なモデルを設置という夢のようなストーリーで完成したこのパイプオルガン、完成記念コンサートが下記のように開催される予定。

軽井沢ヴィラ・セシリア音楽堂 

イタリア・ルネサンス・オルガン完成記念コンサート

10月10日(祝・月) 

    12時 開演 (追加公演) 残席あり        

    14時半 開演 ソールドアウト

  演奏とお話 和田純子

  曲目) 

      G・カヴァッツォーニ ~ リチェルカーレ第4番 第1先方によるマニフカト

   G・フレスコバルディ ~ トッカータ第6番 ベルガマスカ カンツォン第3番    他

入場料) 2000円 (限定50席)

予約・問い合わせ) 0267-41-4075 

 *専用駐車場はありません 雲場池駐車場をご利用ください(徒歩3分)

 軽井沢ヴィラ・セシリア音楽堂HPはこちら

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