現代チェンバロ復興はこんな音色から
20日、まもなく開催の明日館蓄音器コンサート、今回は「チェンバロ特集 其の弐」として昭和初期日本での第1次バロックブームの頃に人気を博したチェンバロ演奏を当時のSPレコードで検証いたします。ランドフスカが当時いかに凄い人気だったかは雑誌などのグラビアやブロマイド(!)などで伺う事が出来ます(当日当時の雑誌等展示予定)。またランドフスカ以外にも多くのチェンバロ奏者のレコードが日本でも発売されていた事でもチェンバロ人気の高さが判ります。そのチェンバロブームの最初期に日本人がレコードを通して愛したチェンバロの音色を色々なメーカー別に聴き比べして頂きます。
また当時のチェンバロ演奏はモダンチェンバロばかりと思われていますが、19世紀末のチェンバロ復興運動の初期からオリジナル楽器は無視されていた訳ではなく、パリ郊外サンルーにあったランドフスカのサロンでは有名なプレイエルのモダンチェンバロの横にはずらりとルッカースなどオリジナル楽器が並んでいたそうですし(最近発売の彼女のバッハ盤にその当時の写真が掲載されており驚いたのですが)、今回聴いて頂く独系演奏家のアーウィン・ボドキー(1896-1958)も早くからオリジナル楽器のコレクションを使って盛んに演奏活動をしていたとの事です。
では一体オリジナル楽器の存在を知りながらランドフスカを始め当時の演奏家達は何故モダンチェンバロで録音していたのか?、またもしかするとオリジナル楽器での録音が20世紀初頭に早くも行われていたのでは?というチェンバロ史の大きな「謎」を蓄音器によるSPレコードの演奏を聴きながら皆さんと検証していきたいと思います。
東日本大震災復興支援コンサート with 明日館
「明日館 蓄音器コンサート」
第4回 2011年10月25日(火)
自由学園明日館 Room1925 19時開始
(18時頃から蓄音器を鳴らしておりますので早めにお越しいただいても結構です)
出演 梅岡 俊彦(音盤解説)
料金: 2000円(当日精算)
蓄音器: 英国EMG社MarkⅨ(1930年)
主催・連絡先: 目白古楽ネットワーク 梅岡俊彦
お申込み先 Email umeoka-gakki@nifty.com
共催: 自由学園明日館 重要文化財
Address: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3
公式HPはこちらをご覧ください
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