蓄音器コンサート 次回は再びチェンバロ特集
13日、来る10月25日(火)の明日館蓄音器コンサートは「チェンバロ特集 其の弐」。今回は19世紀末から始まったチェンバロ復興運動が世界的に盛り上がった1930年頃、当時のチェンバロはどんな音色を奏でていたかを貴重なSPレコードと蓄音器で検証いたします。有名なドルメッチやランドフスカの他に様々な演奏家が録音した復元チェンバロの多彩な音色を聴き比べください。これはもしやオリジナル楽器では?という録音も公開予定。是非お聴き逃しなく!
東日本大震災復興支援コンサート with 明日館
「明日館 蓄音器コンサート」
第4回 2011年10月25日(火)
自由学園明日館 Room1925 19時開始
(18時頃から蓄音器を鳴らしておりますので早めにお越しいただいても結構です)
出演 梅岡 俊彦(音盤解説)
料金: 2000円(当日精算)
蓄音器: 英国EMG社MarkⅨ(1930年)
主催・連絡先: 目白古楽ネットワーク 梅岡俊彦
お申込み先 Email umeoka-gakki@nifty.com
共催: 自由学園明日館 重要文化財
Address: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3
公式HPはこちらをご覧ください
第4回 明日館蓄音器コンサート 登場予定のチェンバロ奏者と楽器
ポール・ブリュノールPaul Brunold 1875年パリ生まれ ~ 1948年
使用楽器は不明ながら解説にオリジナル楽器?を示すような記述あり
フランスのオルガニスト・クラヴサン奏者・ピアニスト・音楽学者。パリ音楽院でプーニュ及びルルーに学ぶ。後マルモンテル及びバデレフスキーに学ぶ。Fクープランのようにサン・ジェルヴェ教会のオルガニスト、優れた作曲家、成功したチェンバロ奏者であり、古楽器史・構造学のエキスパートとして、パリ・コンセルヴァトワール古楽器部門の館長でもあった。旧ポリドールにクープラン・ラモー等を演奏したレコードがある。
ワンダ・ランドフスカWanda Landowska 1879年ワルシャワ ~ 1959年アメリカ
チェンバロ復興の最大の立役者。ポーランド生まれ 1900年にパリ移住、1939年にアメリカへ移住
使用楽器は勿論「Pleyel」
アーウィン・ボドキーErwin Bodky 1896年東プロイセン ~ 1958年ルツェルン、スイス
使用楽器はSteingraber (Berlin)
ドイツ系アメリカ人の音楽学者。12歳でピアノの神童として知られていた。ベルリンを拠点に活動中は地元のコレクションから初期の鍵盤楽器を借りて演奏、その後地元のビルダーから現代チェンバロを得た。ナチス政権出現後、アムステルダムを経てアメリカへ移住し活動。
ルッジェロ・ジェルリンRuggero.Gerlin 1899年ヴェネツィア、イタリア ~ 1983年パリ、フランス
使用楽器はPleyel
イタリアのチェンバリスト。ランドフスカの高弟でパリでデビューしフランスで活躍するも1941年イタリアに帰国。母国の音楽を研究、スカルラッティやコルレリ等のチェンバロ曲を盛んに紹介し演奏。
イエラ・ペッスルYella Pesel 1906年ウィーン生まれ ~ 1991年アメリカで没
使用楽器は Maendler Schram (München)
ウィーン出の女流チェンバリスト。幼児から音楽の才能を発揮し、十四歳でバッハ協会の演奏を行いウィーンフィルハーモニーの独奏者としても出演した。ドイツ・オーストリアではその技を認められていたが、1931年アメリカのスコラ・カントルムの演奏家となり、トスカニーニに認められNBC交響楽団と共に三回もトスカニーニ指揮で独奏し世界一流となった。1937年創立されたバッハ・サークルで多くのバッハを演奏し、特に1940年における「音楽の捧物」のアメリカ初演は絶賛を博した。すぐれた技巧と正確な表現を持ち、現代的な感覚をもったチェンバロ奏者である。特にバッハの演奏はもはや定評となっている。レコードはRCAとコロンビアにあり、前者にはフルートのバレールとの共演がある。彼女のチェンバロは、特にミュンヘンのメンドラーによって作られたものである。
ルドルフ・ドルメッチRudlph Dolmetsch 1906年アメリカ生まれ ~ 1942年イギリスで没
使用楽器は表示無し アーノルド・ドルメッチ製作のチェンバロか?
アーノルド・ドルメッチ一家の長男。英国のハープシコード・ガンバ奏者。ドルメッチ一家の中で最も期待されるも活動期間は短く第2次世界大戦で戦死。「若い世代の中で最も才能に恵まれていると誰もが思っていたがハープシコード、ガンバ奏者、現代音楽の指揮者として前途を嘱望されながら、第二次世界大戦の最中に海でその命を落とした」
フローラ・スタッドFlora Stad
The american society of the ancient instruments (Ben Stad監督) チェンバロ奏者
使用楽器は表示無し プレイエル? アメリカ製モダンチェンバロ?
ベン&フローラ・スタッド夫妻はドルメッチ一家やカザドシュ一家に影響を受けて1929年に亜米利加古代楽器演奏協会を設立。ヴィオールやヴィオラダモーレ、ハープシコードを使った演奏で活躍。
本編終了後には今や恒例となった(こちらが目的という方もおられるのでは・・・)様々なジャンルの「お楽しみ盤」も紹介予定。
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