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2011年10月

2011年10月31日 (月)

ドイツからのチェンバロ

731日、昨日の3か所でのコンサートに提供した楽器陣の返却等で7台ものチェンバロ・オルガンの運送の1日。 出陣終えた楽器を引き取った後はドイツから到着した大型チェンバロ2台の受け取りへ。2台を一緒に収納したお陰で空輸用木箱が巨大過ぎトラックから降ろすだけでも一苦労。しかし海外からのチェンバロ空輸はいい加減な梱包が多く開けたらビックリ!という事が多いものの今回は特注カバー完備で到着しホッ。まあネジがやたら多く解体に時間が掛かったのが玉に疵でしたが・・・(ドイツ人の性格か?)。やっとの事で楽器を積込み持ち主のお宅へお届け。今度はお届け先がマンション4階との事でエレベーターを試すもあと数センチで楽器が入らず重量あるチェンバロを苦労しながら無理やり階段あげ。いや疲れました!

2011年10月30日 (日)

仏蘭西から伊太利へ贅沢な1日旅

10 30日、ヘビーながら素晴らしい2公演を掛け持ちの1日。まずはバラ咲き誇る庭園で名高い洋館でのクラヴサンリサイタル(北とぴあ音楽祭古楽シリーズ第1段)にフレンチで出動。ロワイエの作品だけというシブイプログラム、珍しいバロックジェスチャー付き朗唱と艶っぽいクラブサンの響きが豪華な内装の部屋にマッチしナントモ贅沢なひと時に。

3洋館での昼本番終了後急いで上野での斧振一座の公演に滑り込みで参加(近くて良かった!)。こちらは日曜ながらリハ無しの夜本番なので慌ただしい掛け持ちが可能となった次第。 先日に続き大入り満員の中(直前のチケットの売れ行きは凄かったとか・・・) 斧振氏の豪快なヴァイオリンの鳴りっぷりにも圧倒されましたが、お馴染みの日本人メンバーを率いながら見違えるような鮮烈かつ瑞々しい演奏を引き出した彼の牽引力(魔法のような磁力というべきか)には今回も驚かされました。しかし今回彼の素晴らしい演奏と共に、ホンの僅かなピッチの違い(1セントの違いは判る様子)まですぐに感じ取る彼の凄い耳にも驚嘆!独自のユニークな調律法と相まってオルガンチェンバロ2台の調律には苦労しました。しかしその完璧主義があの強靭なアンサンブルを作る秘訣なのでは。 仏蘭西と伊太利の2国の極上の音楽を堪能出来た幸せな1日。

2011年10月29日 (土)

明日はどちらも大注目

5 29日、昨日の公演の興奮冷めやらず・・・という中今日は最終公演を控えた斧振一座の最後のリハーサル。編成が大きくなるも相変わらず圧倒的な存在感でアンサンブルを牽引する斧振氏の演奏が素晴らしい!イタリア物はどれも勿論極上の出来ながら驚くほど切れ味鋭いバッハ(ブランデン3番)の演奏も聴き逃せない出来栄え!明日の公演乞うご期待!(当日券数枚は出るとの事です) 明日はこちらの公演も素晴らしい洋館での実力派チェンバリストのリサイタルで大注目ながら早々とチケット完売との事。(こちらも私のフレンチが登場予定)

2011年10月28日 (金)

斧振公演まずは満員御礼

328日、 伊国天才Vn奏者斧振氏がついにステージに登場!今日は小編成のアンサンブルでコレルリ・ヴィヴァルディ、タルティーニなどイタリア物を中心としたプログラムを披露。やはり「おらが国の音楽」となると躍動感溢れる演奏で圧倒されっ放し・・・。彼こそ現代古楽界最高峰のVn奏者だと改めて確信した次第。古楽ファンもこの稀代の天才Vn奏者が今回どんな演奏を聴かせてくれるか興味深々だったようでチケットは完売ながらどうしても聴きたい!というファンが押し寄せた様子。30日の公演もほぼ売り切れとの事で当日券も僅かとか。斧振人気は凄まじいようで、古楽系のコンサートはいつでも当日券で入れると油断している方はご注意あれ!

2011年10月27日 (木)

いよいよ乾燥時期到来?

Photo27日、朝から4台の鍵盤楽器の御機嫌伺い。やっと寒くなり乾燥が始まりだしたようで(今日の東京は31%まで下がった様子)どの楽器も少々戸惑い気味。 そろそろ加湿器の出番では。先日の蓄音器コンサートの録音が早々と編集が上がり音源が手元に到着。近日中にまた録音CDを希望の方にお分け出来る予定。

2011年10月26日 (水)

モダンチェンバロvsオリジナルチェンバロ

526日、昨夜の明日館蓄音器コンサート、第4回は「チェンバロ特集其の弐」と言う事で、20世紀初頭の世界的なチェンバロ復興の時代に活躍した演奏家達の貴重な演奏を聴き比べる為7種類のSPレコードを披露。まずは堂々の鳴りっぷりのランドフスカのPleyelモダンチェンバロからスタートするも、やはりチェンバロという知られざる存在を世の中に知らしめるためには強靭な音色と音量が必要と考えた彼女のアイデアのお陰で後世の世界的なチェンバロブームが巻き起こったと言えるだけの説得力を持つ演奏と楽器の音色でした(勿論ヒストリカルチェンバロとは全然違う音なのですが)。ランドフスカ系統の演奏家は皆同様に音量ある楽器を派手に弾きこなすダイナミックな演奏でしたが、片やドルメッチのようにオリジナル楽器を出来るだけ尊重するような姿勢の演奏家も結構いたようで、「もしやオリジナル楽器での録音では?」と期待する録音があるものの、意外にも演奏が荒く楽器の音色もランドフスカに比べるといかにも貧弱・・・、我々が期待するような「現代楽器には無い滋味溢れる音色」とは程遠い演奏にしか聴こえないが残念でした。もしかすると調整が不完全なオリジナルチェンバロを弾いたためなのでは?とか、当時はまだオリジナル楽器の研究が進んでおらずモダンチェンバロのような音色を参考に修復してしまったのでは?とかいくつかの推論が出たのですが今回も結論は出せず・・・。まだまだチェンバロ復興創世記の時代については謎が多く今後の研究を待つばかりです。

2011年10月25日 (火)

今回も斧振旋風吹き荒れるか?

425日、昨日に続き上野で斧振氏率いるアンサンブルリハ。今日からイタリアから駆け付けたW氏(Cem・Or)も入り全員勢揃い。W氏とは「P・反対氏楽器壊しちゃった事件」で共に泣いた間柄・・・、しかし今や反対氏は今回の楽器がお気に入りとは不思議な因縁かも。

9昼には別件のリハをお手伝い。もうクリスマスや正月向けのプログラムが聴けるとは今年も残りあと僅か・・・。しかし今だに暑いのは何故?

2011年10月24日 (月)

伊国より斧振氏来日!

6 24日、今年も伊国の凄腕Vn奏者「斧振」氏が来日!今日からの上野の某音大でのリハにチェンバロとオルガンで参加。相変わらずスリムなままの体型の斧振氏、今回も到着直後から熱心にランニングに励んだそうな・・・。ネットで「Onofri」と検索すると別人のような太鼓腹のおデブの大将(笑)が出てくるのでその変身ぶりを是非ご覧あれ!

15リハ終了後は公開マスタークラスを開催。最近は音大に入るかなり前からバロックヴァイオリンを始める若き新世代が出てきているようで頼もしい限り。斧振氏の躍動感溢れる「南欧風古楽」のテイストも若い世代には良い刺激となったのでは・・・。今回2公演を予定している斧振氏の来日情報はこちらまで。今日のリハではブランデン3番を盗み聴きしましたがその迫力にはのけ反りました!乞うご期待!

2011年10月23日 (日)

ナニワでオーバーホール

2323日、昨日に続きナニワでチェンバロのオーバーホール。湿度変化が少ない部屋での保管のお陰で楽器各部とも変化は殆んど無く(20年近くで2本しか断弦しなかったそうな・・・、響板の割れが皆無というのも素晴らしい!)ヴォイシング以外は比較的スムーズに作業が進行。やはりチェンバロは湿度管理が肝心だと改めて思い知った次第。しかし雨が降ろうが風が吹こうが放射能の心配が無い(はず?)関西にいると正直ホッとしますね。

2011年10月22日 (土)

蒸し暑い

2522日、西でチェンバロのオーバーホール。今日の大阪は荒れ模様の天気ながら途中晴れ間も見え日中蒸し暑くまだ半袖でも大丈夫な程(一体いつになったら寒くなるのやら・・・) 今日の楽器は10年振りのオーバーホールとの事で総分解し各部をチェックするも湿気のダメージが全く無いのが素晴らしい!高層マンション上階という御宅の部屋はエアコンや除湿機はほとんど不要な程環境が安定しているとの事。チェンバロ持つなら高層マンションがお勧めかも・・・(エレベーター乗らない場合は大変ですが)

2011年10月21日 (金)

マイク相手に・・・

621日、白フレンチを携え都心の某スタジオでの録音に出動。アンサンブル+唄の収録ながらチェンバロは狭い部屋に隔離されマイク相手に一人寂しく(?)演奏。最近身近なオーディオと言えばSPレコードを蓄音器で掛けるばかり(?)の超アナログ(アナクロと言うべきか)人間にとってはハイテク機材満載の今のスタジオはまるで別世界。クリアでノイズが皆無なデジタルの音色を聴いても針音雑音だらけの蓄音器から聴こえる音の方が安らぐのは私だけ?

2011年10月20日 (木)

現代チェンバロ復興はこんな音色から

Photo 20日、まもなく開催の明日館蓄音器コンサート、今回は「チェンバロ特集 其の弐」として昭和初期日本での第1次バロックブームの頃に人気を博したチェンバロ演奏を当時のSPレコードで検証いたします。ランドフスカが当時いかに凄い人気だったかは雑誌などのグラビアやブロマイド(!)などで伺う事が出来ます(当日当時の雑誌等展示予定)。またランドフスカ以外にも多くのチェンバロ奏者のレコードが日本でも発売されていた事でもチェンバロ人気の高さが判ります。そのチェンバロブームの最初期に日本人がレコードを通して愛したチェンバロの音色を色々なメーカー別に聴き比べして頂きます。

3また当時のチェンバロ演奏はモダンチェンバロばかりと思われていますが、19世紀末のチェンバロ復興運動の初期からオリジナル楽器は無視されていた訳ではなく、パリ郊外サンルーにあったランドフスカのサロンでは有名なプレイエルのモダンチェンバロの横にはずらりとルッカースなどオリジナル楽器が並んでいたそうですし(最近発売の彼女のバッハ盤にその当時の写真が掲載されており驚いたのですが)、今回聴いて頂く独系演奏家のアーウィン・ボドキー(1896-1958)も早くからオリジナル楽器のコレクションを使って盛んに演奏活動をしていたとの事です。

6では一体オリジナル楽器の存在を知りながらランドフスカを始め当時の演奏家達は何故モダンチェンバロで録音していたのか?、またもしかするとオリジナル楽器での録音が20世紀初頭に早くも行われていたのでは?というチェンバロ史の大きな「謎」を蓄音器によるSPレコードの演奏を聴きながら皆さんと検証していきたいと思います。

東日本大震災復興支援コンサート with 明日館
   「明日館 蓄音器コンサート」

第4回 2011年10月25日(火)

自由学園明日館 Room1925 19時開始

 (18時頃から蓄音器を鳴らしておりますので早めにお越しいただいても結構です)

出演 梅岡 俊彦(音盤解説)

料金: 2000円(当日精算)

蓄音器: 英国EMG社MarkⅨ(1930年)

主催・連絡先: 目白古楽ネットワーク  梅岡俊彦 

  お申込み先 Email  umeoka-gakki@nifty.com

共催: 自由学園明日館  重要文化財  
  Address: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3

 公式HPはこちらをご覧ください

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*なお、このコンサートの収益は東日本大震災の復興支援のために寄付させていただきます*
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2011年10月19日 (水)

19世紀後半のウィーン式ピアノ

Fp_1719日、上野でのフォルテピアノ公演に珍しく助っ人として参上。今日はクラリネットとフォルテピアノの世界的名手のデュオリサイタルに先輩技術者がお持ちの1871年製のウィーン式のオリジナルピアノが登場。抜群の楽器コントロールとダイナミックな演奏で欧米での圧倒的な人気を誇る達人がこの銘器をどう料理するか興味深々。最初超絶技巧者ならではのハイレベルな調整の要求に驚くも、ベテラン技術者とトップ演奏家の激しい鍔迫り合いは見応え充分。最後は私も少し調整に参加出来ましたが滅多にお目にかかれない難易度の高い現場は本当に勉強になりました。しかし19世紀後半の「末期ウィーン式ピアノ」がこんなに魅力的な表現力を持っていたとはビックリ仰天・・・、いやはや見直しました!本番ではCl奏者が「楽譜間違えちゃったよ」と楽屋に戻ってしまった間にFp奏者がお得意の即興演奏を披露してくれるハプニングも。

2011年10月18日 (火)

モダンピッチのフォルテピアノ

Photo18日、ウチのワルターモデルのフォルテピアノ、モダンピッチも対応可能となりました。(A=430~440ならOKです)  次回の登板が初のモダンピッチ仕事なので今日からピッチ上げを開始、他の楽器なら10Hzも上げると結構キツイはずながら流石堅牢な作りで評判のMcNultyはビクともせず頼もしい限り。今日は久々にお会いしたフォルテピアノ奏者の丹野めぐみさんから先日参加されたアメリカで行われたフォルテピアノコンクールの様子を伺うも有名なブルージュとはまた違った雰囲気で審査基準も独特だったとの事。受賞者の顔ぶれを見ると確かにブルージュでは優勢だった東欧勢よりもアジア系が活躍だった様子。優勝はオーストラリアのAnthony Romaniuk。フォルテピアノ界では今後も東欧勢とアジア勢の対決が続くのかも。

2011年10月17日 (月)

箱入り娘の里帰り

4_217日、久々の出番を控えてウチ一番の箱入り娘(1段初期フレンチと特殊なモデルなので年数回しか外に出ないのですが・・・)を保管先から引き取りスタジオで御機嫌伺い。この楽器、確か最後の出番は春の阿蘭陀の爺様の公演だったはず、最近は爺様もあまり極端なタッチを望まなくなったので公演前後の調整も比較的苦労要らずで助かってますが以前は他の演奏家には弾けないようなタッチを要求され四苦八苦したモンです。それでも爺様に来日の度にご指名頂き光栄の限り。久々にドッグ入りしたわが娘もどうやら御機嫌は上々の様子で一安心。全体の調整が仕上がると早速今回ご指名いただいたお座敷へ楽器をお届け。

2011年10月16日 (日)

カンタータに白フレンチで出動

4 16日、バッハのカンタータ連続シリーズに白フレンチで出動。(ご近所のホールで同じくバッハの宗教曲公演があったようで危うくホール間違える所でした。ちゃんと依頼内容は確認しなければ・・・) 今日の鍵盤のお相手は十数年振りにご一緒するベテランの小型オルガン。昨日の雨のお陰で舞台上の湿度が高くチェンバロはピッチが不安定で苦労するも、お相手の調律がピシッと見事に決まっておりこちらのプレッシャー強し。指揮者自らの丁寧な曲解説もありカンタータ4曲の充実の2時間半公演。

2011年10月15日 (土)

鎌倉の古寺

19 15日、鎌倉の由緒ある古寺でのコンサートにジャーマンで出動。ここは純和風の畳敷きの大広間ながら音響が素晴らしく(天井が優れた反響板となっている様子)古楽器との相性は抜群。ただ雨振りの鎌倉は湿度は80%近くまで上昇しガット弦はメロメロで演奏家は四苦八苦。我がチェンバロはピッチが5Hzも上がるもバランスは崩れず何とか御役目は果たせた様子。しかし今日は金色に輝く豪華な装飾に囲まれてチェンバロの眩しい事!

2011年10月14日 (金)

シュナイダー女史

Photo_2 14日、我が国チェンバロ界最初の本格的演奏家であり指導者でもあったエタ・ハーリッヒ= シュナイダー女史についてさる方と情報交換させていただくも知られざる新事実を多数教えて頂き仰天した次第。戦前の日本での演奏活動や私生活(有名なゾルゲ事件と関わっていた事には驚きましたが)は最近やっと文献で知る事が出来るようになりましたが、戦後数年間の女史の生活も戦前以上に激動の日々だった様子ながらこの辺りの事を記録した文献などが全く見当たらず現在調査が難航中・・・。どなたかエタ・ハーリッヒ= シュナイダー女史の詳しい資料(特に昭和16年~24年頃)をお持ちではないでしょうか。皆様からの情報お待ちしております。

2011年10月13日 (木)

蓄音器コンサート 次回は再びチェンバロ特集

1013日、来る10月25日(火)の明日館蓄音器コンサートは「チェンバロ特集 其の弐」。今回は19世紀末から始まったチェンバロ復興運動が世界的に盛り上がった1930年頃、当時のチェンバロはどんな音色を奏でていたかを貴重なSPレコードと蓄音器で検証いたします。有名なドルメッチやランドフスカの他に様々な演奏家が録音した復元チェンバロの多彩な音色を聴き比べください。これはもしやオリジナル楽器では?という録音も公開予定。是非お聴き逃しなく!

東日本大震災復興支援コンサート with 明日館
「明日館 蓄音器コンサート」

第4回 2011年10月25日(火)

自由学園明日館 Room1925 19時開始

 (18時頃から蓄音器を鳴らしておりますので早めにお越しいただいても結構です)

出演 梅岡 俊彦(音盤解説)

料金: 2000円(当日精算)

蓄音器: 英国EMG社MarkⅨ(1930年)

主催・連絡先: 目白古楽ネットワーク  梅岡俊彦 

  お申込み先 Email umeoka-gakki@nifty.com 

共催: 自由学園明日館  重要文化財  
  Address: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3

 公式HPはこちらをご覧ください

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*なお、このコンサートの収益は東日本大震災の復興支援のために寄付させていただきます*
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第4回 明日館蓄音器コンサート 登場予定のチェンバロ奏者と楽器

ポール・ブリュノールPaul Brunold  1875年パリ生まれ ~ 1948

   使用楽器は不明ながら解説にオリジナル楽器?を示すような記述あり

フランスのオルガニスト・クラヴサン奏者・ピアニスト・音楽学者。パリ音楽院でプーニュ及びルルーに学ぶ。後マルモンテル及びバデレフスキーに学ぶ。Fクープランのようにサン・ジェルヴェ教会のオルガニスト、優れた作曲家、成功したチェンバロ奏者であり、古楽器史・構造学のエキスパートとして、パリ・コンセルヴァトワール古楽器部門の館長でもあった。旧ポリドールにクープラン・ラモー等を演奏したレコードがある。

ワンダ・ランドフスカWanda Landowska    1879年ワルシャワ ~ 1959年アメリカ

チェンバロ復興の最大の立役者。ポーランド生まれ 1900年にパリ移住、1939年にアメリカへ移住

   使用楽器は勿論「Pleyel

アーウィン・ボドキーErwin Bodky   1896年東プロイセン ~ 1958年ルツェルン、スイス

使用楽器はSteingraber (Berlin)

ドイツ系アメリカ人の音楽学者。12歳でピアノの神童として知られていた。ベルリンを拠点に活動中は地元のコレクションから初期の鍵盤楽器を借りて演奏、その後地元のビルダーから現代チェンバロを得た。ナチス政権出現後、アムステルダムを経てアメリカへ移住し活動。

ルッジェロ・ジェルリンRuggero.Gerlin   1899年ヴェネツィア、イタリア ~ 1983年パリ、フランス

使用楽器はPleyel

イタリアのチェンバリスト。ランドフスカの高弟でパリでデビューしフランスで活躍するも1941年イタリアに帰国。母国の音楽を研究、スカルラッティやコルレリ等のチェンバロ曲を盛んに紹介し演奏。         

イエラ・ペッスルYella Pesel    1906年ウィーン生まれ ~ 1991年アメリカで没

使用楽器は Maendler Schram (München)

   ウィーン出の女流チェンバリスト。幼児から音楽の才能を発揮し、十四歳でバッハ協会の演奏を行いウィーンフィルハーモニーの独奏者としても出演した。ドイツ・オーストリアではその技を認められていたが、1931年アメリカのスコラ・カントルムの演奏家となり、トスカニーニに認められNBC交響楽団と共に三回もトスカニーニ指揮で独奏し世界一流となった。1937年創立されたバッハ・サークルで多くのバッハを演奏し、特に1940年における「音楽の捧物」のアメリカ初演は絶賛を博した。すぐれた技巧と正確な表現を持ち、現代的な感覚をもったチェンバロ奏者である。特にバッハの演奏はもはや定評となっている。レコードはRCAとコロンビアにあり、前者にはフルートのバレールとの共演がある。彼女のチェンバロは、特にミュンヘンのメンドラーによって作られたものである。

ルドルフ・ドルメッチRudlph Dolmetsch  1906年アメリカ生まれ ~ 1942年イギリスで没

   使用楽器は表示無し アーノルド・ドルメッチ製作のチェンバロか?

      アーノルド・ドルメッチ一家の長男。英国のハープシコード・ガンバ奏者。ドルメッチ一家の中で最も期待されるも活動期間は短く第2次世界大戦で戦死。「若い世代の中で最も才能に恵まれていると誰もが思っていたがハープシコード、ガンバ奏者、現代音楽の指揮者として前途を嘱望されながら、第二次世界大戦の最中に海でその命を落とした」

フローラ・スタッドFlora Stad 

The american society of the ancient instruments (Ben Stad監督) チェンバロ奏者

  使用楽器は表示無し プレイエル? アメリカ製モダンチェンバロ?

 

  ベン&フローラ・スタッド夫妻はドルメッチ一家やカザドシュ一家に影響を受けて1929年に亜米利加古代楽器演奏協会を設立。ヴィオールやヴィオラダモーレ、ハープシコードを使った演奏で活躍。

本編終了後には今や恒例となった(こちらが目的という方もおられるのでは・・・)様々なジャンルの「お楽しみ盤」も紹介予定。

2011年10月12日 (水)

仏国ピアノ事情

Photo12日、パリで長年ヴィンテージピアノの修復やフォルテピアノの調律などをされていて最近帰国された技術者のWさんとお会いして日仏業界事情などの情報交換。日本では判らなかった黄金期の仏国ピアノメーカーの違いなど有意義なお話が伺えてちょっと興奮のひと時。今後は東京を基点に活動されるとの事で我が国フォルテピアノ界に貴重な戦力が参入し嬉しい限り。続いてフォルテピアノ奏者のHさんと12月のリサイタルの打ち合わせ。この日はウチのワルターが登場の予定、国内外の第一線で大活躍中の彼女がどんな音色を引き出してくれるか楽しみな公演であります。

2011年10月11日 (火)

高速工事

2 11日、今日から東名高速集中工事との事でいつもより60kmも迂回し渋滞を避けながら東へ移動。昔は東名よりトラックが少なく走りやすいと東西の移動は中央道一本槍、しかし新名神が出来てからは30分以上時間短縮出来るので東名ばかり。久々の中央道は山間の秋景色は見応えあるもののやはり坂ばかりで結構疲れる・・・。下り坂で調子に乗って走っていると(今の車はエンジンブレーキの利きが悪い!)思わず覆面パトを追い越しそうになりヒヤリ(そう言えば中央道は覆面多かったでしたね)。

2011年10月10日 (月)

バブル後でも贅沢

1 10日、昨日楽器を搬入したホールで本番。会場は湖畔の地下なので湿気が凄いのでは・・・と用心するも連日の秋晴れのせいか舞台上はカラカラながら本番では人息のせいか湿気が急上昇、前日から御泊りだったチェンバロも少々御機嫌斜めの様子。ミーントーンのため途中で黒鍵の調律替えをしていると珍しく断弦まで・・・(幸い使わない鍵盤だったので助かりましたが) 

2過去何度か来ていたこのホール、今日初めてスタッフから特徴を伺うと、舞台床は珍しい桜材の縦張り、米松の小さな木片を紋様と色調で分けて丁寧に手仕事で張り付けた曲線美の壁面など各所にコダワリの作りが施されているとの事。バブル後の建築ながらさすが県の威信を賭けて作られただけにナントモ贅沢なホールでした。(音響も素晴らしい!)

2011年10月 9日 (日)

県境またぎの1日

29日、今日はダブルヘッダー。まずは湖畔の某有名ホールでの前日リハにイタリアンとハープを搬入。会場は何やら映像など様々な演出が用意されている様子。リハ立ち会いが出来ず調律をしてすぐ次の会場へ。少々距離の離れた2カ所の掛け持ちとなり今日だけで県境を6つもまたぐ羽目に・・・。

11続いて高山右近ゆかりの教会でのコンサートにポジティフオルガンで出動。日本では珍しいドーム式の高い天井の豊かな音響が素晴らしい!空き時間に近くを散策するとすぐ隣にある市民会館でもチェンバロの公演があったようでお仲間に偶然遭遇しビックリ。

5今日の公演は我がオルガンの他に演奏家のチェンバロ持ち込みとの事で珍しく他の業者の運送や調律を間近で拝見(エラク作法が違うモンです) タイトなスケジュールの中で2人の調律師で時間を分けうも、外は汗ばむ陽気ながら石造りの建物内は涼しく乾燥気味、しかし本番では満員のお客様で一気に蒸し暑くなり・・・と環境変化が全く読めず一苦労(結局湿気と熱気が相殺され心配する程変化せず) 

2011年10月 8日 (土)

バブルの賜物

58日、合唱団の公演にポジティフオルガンで出動。 今日のホール、バブル期真っ最中に贅を尽くして作られただけあって音響の素晴らしさは特筆モノ、声とオルガンの極上の溶け具合の見事さに改めて感心(やはり金満日本全盛期の建物は凄い!)。

2011年10月 7日 (金)

観覧車見物

67日、朝から音大の掛け持ち。まずは御近所の音大の楽器博物館へ。沢山の鍵盤コレクションをお持ちながら見たいフォルテピアノはギチギチに詰め込んだ上にフタを閉めて展示してあるため見えるのは鍵盤周辺のみ、鍵盤とペダルの数を数えてメーカーの名前を確かめたらもう終わり・・・(中身が何も見えず・・・)。詳しい解説も無くこりゃ勉強にならないとすぐに退散。次の音大では最近欧州から入手したというチェンバロ用鳥の羽根を拝見するも昔に比べるとあまり使い物にならない程の小ぶりなサイズ。コストを考えると贅沢過ぎて使えないのでは・・・。夕暮れは某所で観覧車見学。今日は東西どちらも汗ばむ陽気ながらお江戸はカラカラの乾燥だった様子。

2011年10月 6日 (木)

楽器改造

46日、楽器改造のための部品調達で池袋周辺へ。最近自転車を乗り出したので車では行けないような路地裏などあちこち寄り道を楽しんでおります。(便利そうで自転車は止める場所中々難しいですね) 数日前からいよいよ秋の気配が・・・と思いきや今日の昼間はまだ少し汗ばむ陽気、木陰でまだ咲いている彼岸花を発見。

7改造で手間取っているのはこの楽器。重量があるのでチェンバロのように行かない上にモダンピアノほど頑丈でないし・・・。試行錯誤の末にやっと何とか1人で運べる目処が立ちました!

2011年10月 5日 (水)

黒&天然組撤退で白組の天下か?

Photo5日、ウチのチェンバロのツメはデルリンと鳥の羽根を使い分けているのですが、デルリンでも白と黒の2種類を使い分けております。(キャラクター結構違うのですよ) その黒デルリンが最近入手困難になったとかで(私はオランダのメーカー経由のみだったので知らなかった・・・)、黒組筆頭株の某工房が少し前から白に宗旨替えしていたそうな。黒組の方、今や黒デルリンは貴重ですぞ!  鳥の羽根もこれまた最近入手困難とかで天然素材組も苦労されている様子(鳥の羽根派の製作家からのスペア用羽根の提供でさえ難しくなっているとか)。入手可能な鳥の羽根も昔に比べると小さくほとんど使い物にならないようで、鳥の羽根への転向はもうお勧め出来ない時代かも。 まだデルリンも鳥の羽根も簡単にいくらでも入手出来ていた頃(20年前か?)に買い占めておけば今頃左団扇だった?(笑)。これからは白デルリン一本でチェンバロのヴォイシングを極めていかないといけないんでしょうねえ(ため息)。

2011年10月 4日 (火)

20%台突入

57 4日、やっと気温が下がり本格的な秋到来と喜ぶも楽器にとって大敵の乾燥も始まりだした様子。10月に入り東京の最低湿度が30%台出だしたなと思っていると今日はとうとう20%台突入へ。そろそろ厳しい乾燥の日が来ると加湿器の出番もあるのでは・・・。チェンバロも日々御機嫌が変わり易くなるのでご注意を!

2011年10月 3日 (月)

蓄音器コンサートの録音

23日、先日開催の明日館蓄音器コンサート、マルチ鍵盤奏者の筒井一貴氏が録音してCDにして頂きました。洋館の豊かな音響と巨大ホーンの威力が合わさってそんじょそこらのSP復刻録音に負けない(個人的には勝った!と思いましたが・・・) 仕上がりとなりました。このCDお聴きになりたい方は梅岡までご連絡を。

明日館蓄音器コンサート第3回 CD曲目

   「ヴィオラダガンバ特集」    

2011年9月27日 池袋明日館Room1925 (録音 筒井一貴)

1) 2台のヴィオールのファンタジー (Richard Derning)  Arnord Dolmetsch一家 (Vg)

    * まずは古楽復興のご開祖ドルメッチ(1858-1940)が登場。今の古楽ファンが聞くとその牧歌的な演奏に衝撃を受けるのでは?

2) 6台のヴィオールのチェストのための幻想曲 (Weelkes)  Arnord Dolmetsch一家 (Vg)

 * ドルメッチは約100年前に殆んどの古楽器を復興させたのですが中でもガンバは重要視していた様子。長女は英国ガンバ協会の重鎮。

3) 田園の歓喜 (Monteclair)  巴里古典樂器研究會 カザドシュ一家 (Vg)

 * 1901年サン=サーンスの支援によるアンリ・カザドシュ(1879-1947)によって設立された各種ヴィオールとクラヴサンなどによる兄弟古楽器アンサンブル。有名なピアニストのロベールは親戚。

4) 組曲 (Henry Purcell)  Flora Stad 亜米利加古代楽器演奏協会 (Vg)

 * アメリカでの古楽器復興の中心的な役割を果たしたアンサンブル。

5) ヴィオラダガンバとチェムバロの為のソナタ第2番 アレグロ (F.Haendel )

R.Hindemith (Vg) A.Ehlers (Cem)

 *ルドルフヒンデミット(1900-1974)は高名な作曲家パウルの兄。作曲家・指揮者でチェロ奏者。日本では昭和8年にこのガンバ演奏の盤が発売。

6) ヴィオラダガンバとチェンバロの為のソナタ (F.Haendel) P.Grummer (Vg) A.Linde (Cem)

 * グリュンマー(1879-1965)はドイツのチェリスト。1926年ケルン音楽院にガンバクラスを開設し指導。ヴェンツィンガーの師匠。

7) ヴィオラダガンバとチェンバロの為のソナタ第2番 (J.S.Bach) A.Wenzinger (Vg) F.Neumeyer (Cem)

 * アウグスト・ヴェンツィンガー(1905-1996)はチェロ奏者としてスタートし1933年バーゼルスコラカントルムを設立しガンバを指導。ガンバ教則本の著者。サヴァルなど数多くの奏者を指導。

8) ヴィオラダガンバとチェンバロの為のソナタ第2番 (J.S.Bach)  A.Tusa (Vg) I.Nef (Cem) 

* 戦後にバッハのガンバソナタ全曲録音を発表(初?)

9) 2つのメヌエット (K.Stamitz) E.Selin (Viola d’amore) W.Drawenski (Cem)

 * ガンバ特集のおまけとして、実は昭和初期にはガンバより人気があったヴィオラ・ダモーレの演奏を1曲。いつかはダモーレ特集をやる予定。

ここからはお楽しみタイム

10) 練習曲「黒鍵」(F.Chopin)  L.Godowsky (Pf)

11) 練習曲「蝶々」(F.Chopin)  L.Godowsky (Pf)

 * レオポルド・ゴドウスキー(1870-1938)はポーランドのピアニスト。20世紀初頭には「ピアニストの中のピアニスト」と呼ばれる程の人気だった。大正11年には来日し各地で演奏。

12) プレリュード ロ短調 (F.Chopin)  Vladimir de Pachmann (Pf)

13) マズルカト長調 (F.Chopin)  Vladimir de Pachmann (Pf)

 * ヴラディミール・ド・パハマン(1848-1933)はウクライナ生まれのピアニスト。当時は最高のショパン弾きとして人気を博した。演奏中に呟く奇癖でも有名(一部の録音で呟いてます)

14) ミスブラウン (Robin.Whiting&Raingner)日本盤  テディウイルソン(Pf)

 * アメリカのジャズボーカルの最高峰ビリーホリディー(1915-1959)がベニー・グッドマンなどを含むテディウイルソン楽団を率いて歌った名盤(1935年録音)。日本では何故かTウイルソンの名義で発売。

15)  Miss Brown to you   米盤 T.Wilson (Pf) Billie Holiday (Vo) 他 

* こちらは上記と同じ録音の米盤。ウイルソンとホリディが連名で表記。日米の録音の違いを是非お確かめあれ。(日本盤結構健闘しております)

16)  Ol' man river (from Showboat)  Bix Beiderbecke (Tp) & his Gang

 * ビックス・ベイダーベック(1903-1931)は1920年代サッチモと並ぶ人気を誇りながら早世したジャズトランペット奏者。この盤の鮮烈なトランペットの音色は蓄音器の時代の音は思えない程。ジャズファン・オーディオファンは是非御一聴あれ。

17) やしの木陰 (I.Albenitz)  Marcelle Meyer (Pf)

 * トリを飾るのはマイフェヴァリットピアニストと長年惚れ込んでおりますマルセル・メイエール(1897-1958)。20世紀前半に活躍した作曲家達「フランス6人組」の専属ピアニストとして高名ながらバロック作品も多数録音(どれも名演!)

以上のようなラインナップをCDに収めております。

「聴きたい!」と言う方は梅岡までご一報ください。

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次回の明日館 蓄音器コンサートは10月25日(火)19時から明日館で開催です。

「チェンバロ特集 其の弐」 

~チェンバロ復興はこんな音色から~

ドルメッチ・ランドフスカから始まるチェンバロ復興の一役を担った各チェンバロメーカーの音色を聴き比べ  (Pleyel Steingraeber Maendler Schram など)

お馴染みの本編終了後のお楽しみタイムも各ジャンル交えて演奏予定。

ご来場お待ちしております。

 明日館 蓄音器コンサート 公式HPはこちら

2011年10月 2日 (日)

お宝発掘?

11122日、先日某所で拝見した19世紀半ばのイングリッシュアクションのピアノ、こんな銘器が何故埃を被って放置されていたのか首を傾げながら恐る恐る内部を開けてみると、どうやら今まで修理などで手は入っておらずどのパーツもオリジナルのまま! ハンマーなども消耗少なく弦さえ交換すればこのまま使えそう。多分数十年(もしかすると百年以上?)調律されていない状態ながらポロポロ弾いてみると意外に音色にも張りがある!これは丁寧に修復して演奏可能な状態まで蘇らせれば博物館なら大関クラスの扱いで迎えてくれるのでは・・・。このままではナントモモッタイナイ。しかしこんなお宝が御近所から突然出て来るとは日本も捨てたモンではないですね。

2011年10月 1日 (土)

軽井沢のイタリアルネサンスオルガン 完成披露コンサート

9 1日、完成したばかりの軽井沢ヴィラ・セシリア音楽堂のパイプオルガンを改めてご紹介。イタリアの伝統ある製作技術を誇る老舗オルガンビルダー、フランチェスト・ザニン・オルガン工房による日本では珍しい歴史的オルガン建造法で忠実に再現されたという16-17世紀のイタリア・ルネサンス様式のパイプオルガン、その芳醇で鮮烈なミーントーンの音色は今まで日本では聴けなかった南欧らしい極上の響きを醸し出しておりました。

13 このパイプオルガン、まずオルガンにとって理想的な音響の空間を作る事から始め(色々残響調整で工夫をされたそう)、その後その空間に最適なオルガンを作れる製作家を世界中から選択し、どんなオルガンにするかを製作家と存分に討議した上3年という年月を経てついに完成したという、演奏家が最高のパイプオルガンを持とうという熱い想いがやっと実ったというべき作品となったそうです。

15北イタリアに工房を持ち、多くのオリジナル樂器の修復や多彩なモデルの製作で7代(!)に渡る長き時代オルガン製作を続けてきたというザニン工房のオルガン、拝見すると各所に長年の経験から得られたという伝承の技が駆使されている上に今回またこの工房お得意のイタリアルネサンス様式の楽器とあって素晴らしい出来で仕上がった様子。また心配していた建物との相性も驚くほど上手くマッチしたようで、豊かな空間の音響とオルガンの芳醇な音色が見事に結合していました。特に残響豊かな空間(約8秒程とか)でオルガンの音色が実にクリアなのには私も正直驚いた次第。聞けば経験豊富な技術者の現場でのシビアなパイプのヴォイシング作業と念入りな調律の賜物だとか。また手フイゴでの演奏が可能だそうです(完成披露コンサートでは手フイゴによる演奏だそうです)

22オルガンのために設計された空間に最適なモデルを設置という夢のようなストーリーで完成したこのパイプオルガン、完成記念コンサートが下記のように開催される予定。

軽井沢ヴィラ・セシリア音楽堂 

イタリア・ルネサンス・オルガン完成記念コンサート

10月10日(祝・月) 

    12時 開演 (追加公演) 残席あり        

    14時半 開演 ソールドアウト

  演奏とお話 和田純子

  曲目) 

      G・カヴァッツォーニ ~ リチェルカーレ第4番 第1先方によるマニフカト

   G・フレスコバルディ ~ トッカータ第6番 ベルガマスカ カンツォン第3番    他

入場料) 2000円 (限定50席)

予約・問い合わせ) 0267-41-4075 

 *専用駐車場はありません 雲場池駐車場をご利用ください(徒歩3分)

 軽井沢ヴィラ・セシリア音楽堂HPはこちら

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