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2011年9月10日 (土)

モダンチェンバロ今昔

2_210日、西の学校でモダンとヒストリカルの2台のチェンバロの御機嫌伺い。久々に独有名メーカーのモダンタイプを触るもやはりこのタイプは魅力が乏しい音色だと再確認(タッチも超重く弾きにくい)。モダンチェンバロは今から約100年前のチェンバロ復興運動の最初から登場し大きな役割を果たしていたタイプながら、最近まで私もチェンバロ復活にあたってオリジナルチェンバロの構造や特徴が良く判らないまま復元したために近代的な構造になってしまったのだと思い込んでおりました。最近発表されたランドフスカ女史の資料(DVD)には1930年代に彼女が設立した私設学校のホールにはオリジナルのチェンバロとかの有名なプレイエルのモダンチェンバロを並べて所有していたとの驚きの事実が記載されており、彼女はオリジナルの魅力は知りながらあえてモダンチェンバロを演奏活動で使用していた様子。やはり当時の音楽界では不完全な修復のオリジナルよりもプレイエルの魅力の方が勝っていたのでしょう。その後1940年後半からオーセンティックなモデルのチェンバロが作られるようになり(ドルメッチは早くからオリジナルに近いモデルを作っていたようですが)、今やモダンチェンバロは名前とは逆に過去の遺物となってしまい、ヒストリカルチェンバロの全盛期。1930年頃のチェンバロ界の女帝ランドフスカがモダンチェンバロに軍配を上げながら、1960年以降は一転ヒストリカルチェンバロが地位を逆転してしまったのは何故?と推測すると、20世紀後半のモダンチェンバロ界では音色の魅力よりも機能的でかつ維持し易さを優先した・・・しかし無味無臭、ナントモ魅力の無い音色を持つ大量生産のモダンチェンバロが大半を占めてしまったのが原因では?と感じた次第。これからはモダンチェンバロでも時代によってグレードの分類をしなければいけないのでは? ただ末期のモダンチェンバロでも調整次第ではもっと魅力ある音色を出せるのかもしれませんが・・・(もうそのような調整の技術が廃れてしまったのかも) モダンチェンバロの各時代、各メーカーによる音色の違いは10月の蓄音器コンサートで聴き比べして頂く予定。

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