25日、明後日27日(火)19時より開催の池袋明日館での蓄音器コンサート、今回はヴィオラ・ダ・ガンバ特集。昭和初期に日本で聴かれていたガンバの貴重な演奏を当時のSPレコードで聴いていただきます。今から80年前の日本人にとっては見た事も生で聴いたことも無い幻の古樂器だった「ガンバ」が何故かレコード愛好家の間では関心が高かったようで、樂器解説本にも大きく紹介されてます。
昭和初期の第1次バロックブームの中ではチェンバロに次いでガンバの演奏も人気があったようで日本盤も早々に発売されました。勿論当時「古楽の神様」として神格化されつつあったドルメッチが盛んに用いていた樂器というのが日本まで伝わっていたのでしょう。しかしドルメッチ以外のガンバ演奏も聴かれていたのは驚きです。
またかの宮沢賢治が大正13年に書いた詩に「ガンバ」に関する記述があるという仰天の事実なども御紹介の予定。当時の日本人が取りつかれてしまった「幻の古楽器・ガンバ」の演奏を是非お聴きください。
明日館 蓄音器コンサート
「ヴィオラ・ダ・ガンバ特集」
~まだ見ぬ古楽器に夢を託した日本人~
ドルメッチ、ヒンデミットなど昭和初期日本で聴かれていたガンバ演奏の音盤を色々紹介
1921年建築の洋館で
1930年代のSPレコードを
1930年の蓄音器で聴く!という贅沢!
昭和初期の日本人の古楽器への興味を示す多くの文献も同時に展示させていただきます。
紹介するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者(予定)
アーノルド・ドルメッチ一家 (ガンバコンソート)
Richard Dering 6つのヴィオールのファンタジー
巴里古典樂器研究會 (カザドシュ一家) (Vg+Cem)
モンテクレール 田園の歓喜
Paul Grummer + Anna Linde(Cem)
ヘンデル ガンバとチェンバロの喜遊曲
Antonio Tusa + Isabelle Nef(Cem)
J・S・バッハ ガンバソナタ1番 ト長調
R.Hindemith + Alice Ehlers (Cem)
ヘンデル ガンバとチェンバロのためのソナタ 他
ガンバ特集の後は同時代の様々なジャンルの珍しいレコードもお聞かせする予定です。
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*なお、このコンサートの収益は東日本大震災の復興支援のために寄付させていただきます*
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第3回 2011年9月27日(火)
自由学園明日館 Room1925 19時開始
(18時頃から蓄音器を鳴らしておりますので早めにお越しいただいても結構です)
出演 梅岡 俊彦(音盤解説)
料金: 2000円(当日精算)
蓄音器: 英国EMG社MarkⅨ(1930年)
主催・連絡先: 目白古楽ネットワーク 梅岡俊彦
お申込み先 Email umeoka-gakki@nifty.com
共催: 自由学園明日館 重要文化財
Address: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-31-3
第4回 蓄音器コンサート 予告
「チェンバロ特集 其の弐」
~チェンバロ復興はこんな音色から~
ドルメッチ・ランドフスカから始まるチェンバロ復興の一役を担った
各チェンバロメーカーの音色を聴き比べ
(Pleyel Steingraeber Maendler Schram 他)
10月25日(火) 19時 明日館 Room1925
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