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2011年8月29日 (月)

大正時代のピアノ技術書

Photo29日、チェンバロ運送で出動、まだ残暑厳しいものの少しづつ秋の気配が濃厚になって来たのでは・・・。先日神戸の古本屋で発掘した大正15年(1926年)発行のピアノ技術書が今から85年前とは思えぬ興味深い記述満載なので少しご紹介。ピアノ以前の鍵盤楽器としてオルガン、クラヴィコルド、ハルプシコルド(当時の名称の方がスペルに忠実だった?)等を紹介するも当時まだ姿や音を知らないはずのクラヴィコードの存在を早くも重要視しているのが面白い。(ドルメッチのクラヴィコード録音の日本発売はだいぶ後の1933年) また「バッハはチェンバロやクラヴィコードでオクターブを一二の同距離半音程に分割して調律するラモの説に依る平均率を1722年初めて実際に採用、これは実に現今のピアノに於いても同様な音律なのであります」(要訳)という解説も興味深い。バッハの平均律クラヴィア曲集の調律法がラモ調律(という12等分平均律)からという説は初めて見たのですがこの頃はそんな説が一般的だったのか? 1709年クリストフォリによってピアノが発明(当時彼のピアノは米独の2台のみ現存との事でローマの楽器はまだ未発見だったのか)、その後バッハが弾いたシルベルマン、モザート(誰?)が賞賛・使用したステイン、ベエトーベエンが使用したブロードウッド、エラードなどピアノ初期の重要なメーカーを簡単ながら的確に紹介。同じ著者が1961年に同じタイトルで出版した技術書(私が昔勉強したのはこの版でした)では上記の解説が大幅に修正されており時代と共に参考にした資料が変わった様子。しかし1961年版にはバッハ平均率採用の直前までの約200年間はミーントーンの時代だったという凄い説が堂々と掲載されているのにはビックリ・・・(1926年版には逆にそんな乱暴な説は書かれていないのですが)。日本でウェルテンペラメント系の調律法が紹介されたのは平島先生の研究までほとんど無かったのか?(この辺りも研究しなくては・・・)

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コメント

>モザート(誰?)

モーツァルトのことではないでしょうか?

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