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2011年7月 7日 (木)

ブランデン

14 7日、七夕。来週の蓄音器コンサートのための下調べをしていると今回の主役のドルメッチについて興味深い資料を発見。先日まで現代のグループによって穴無しナチュラルトランペットや肩掛けチェロ「スパラ」、バスドヴィオロンなど21世紀スタイルの古楽器(?)を駆使した演奏を堪能させてもらったブランデンブルグ協奏曲、その最初の全曲録音(1929年)にはドルメッチ一家の長男ルドルフがチェンバロで参加していたとの事。ただしチェンバロが活躍する5番のみWギーゼキングがピアノで演奏したそうな。

Sp_12この興味深い録音はまだ聴いた事が無くいずれ実物を入手してみたいもの。(日本では当時発売中止とかで入手困難?) 実はピアノ演奏のブラ5というのは最近ではほとんど聴けないのでは?私は幸いウィーンの巨匠Demusのピアノでの演奏を数年前に聴いた事がありましたが現代の古楽ファンから見るとどうも異端な演奏に聴こえてしまいました・・・。 そう言えば戦前のブランデン録音ブーム(本当にそういうブームがあったのですよ!)の中で昭和8年のコルトー指揮のブラ5の録音への日本の雑誌での評で「この演奏は大変素晴らしいが出来ればランドフスカにチェンバロで弾いてほしかった・・・」とのコメントがありました。天下のコルトーに「バッハならピアノよりチェンバロで弾け!」と注文をつけるとは我が国の戦前の評論家のチェンバロ好きは相当なものだった様子。この辺の戦前日本での古楽ブームを蓄音器コンサートでは存分に検証する予定ですので是非お越しあれ!

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