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2011年7月16日 (土)

日本最初のチェンバロ演奏は昭和7年?昭和2年?

79_2 16日、先日まで日本最初のチェンバロ演奏は昭和12年の神戸在住のスイス人ネレ・フランク氏の大阪でのラヂオ放送と演奏會だと思っておりましたが、また新たな資料を発見。フランク氏より遡る事5年の昭和7年3月10日大阪朝日會館 での「シュナイダートリオ 大演奏會」 出演は ア・トール・ヴィティーング ホフーシェール(クラヴィチェンバロ(ハァプシコード)・ピアノ) レムヤ・ヴァシツッ(ヴァイオリン) ヴォルフガング・シュナイダー(セロ)  というオーストリアの3人組。解説では「欧州室内楽の権威として世界的にその名を知らるる「シュナイダートリオ」の来朝を●へ、ここに大演奏會を開きます。三氏いずれも墺太利が生んだ名樂人、その精通に於いては今更言わずもがな。特に珍しいクラヴィチェンバロ(ハァプシコード)の演奏など好樂家にとっては逃すべからざる好機と存じます。切にご来場を待つ」とあります。写真を見るとランドフスカのプレイエルモデルではなく鍵盤横が真直ぐな一見ヒストリカル風のチェンバロの姿が。(写真は伯林の楽器博物館にあった似た楽器ですが) この演奏会が日本初のチェンバロ入り演奏会だったのか? 大阪以外に東京でも演奏会があったのではと推測するのですが・・・。

別の資料では、昭和2年のラヂオ放送記録に、7月26日放送 バルナー(Cembalo)「椿姫」より 30日放送 バルナー(Cembalo)「トロヴァトーレ」 という記述を発見。この時代レコード演奏だったという可能性も捨てきれませんが生演奏だったのではと思うのですが・・・。こちらが日本最初のチェンバロの公開演奏だった? しかしこのバルナーという方、コンサートで来日した演奏家なのか日本在住の外人演奏家だったのか・・・。またどんな楽器だったのか・・・。 この2つの件、もし詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非ご一報ください。まだまだ日本のチェンバロ事始めの謎は深まるばかり。

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