モーツァルトのタッチに迫る!
8日、来週火曜に迫った明日館でのフォルテピアノコンサート、今回登場するのはモーツァルト時代で代表的なシュタインモデル。この時代のピアノは機能も驚くほどシンプル、まだペダルは無い上にダンパーも膝操作ではなく手で作動というものがあったりと(演奏中にON/OFFが出来ない!)、殆んどタッチによって音色変化をしなければならない構造でした。(今回提供する楽器は膝レバーはダンパーのみ)
またモーツァルト時代のピアノのもうひとつ大きな特徴はハンマーが鍵盤に木製カプセルでジョイントされている事。現在出回っているこの時代のフォルテピアノはほとんどモーツァルト没後の発明である金属カプセルを使用しておりオリジナルのタッチとは少々違うようです。どの位違うかは今回特別に設けた試奏コーナーで是非お確かめあれ!
またモーツァルト時代の他の特徴としてはハンマーのバックチェックが無い楽器が結構あった事でしょうか。バックチェックが無ければ連打がしにくかったり強打すると2度打ちしたりとタッチに相当制限が出るのですが当時の演奏家はどんな弾き方をしていかのか興味あるところです。今回の楽器はバックチェックを装着しているのですが、特別にバックチェックを外した状態での演奏を少し披露していただく予定です。もちろん試奏時にそのモーツァルト使用の状態での試奏もOK!。(予想以上に弾きにくいですぞ) 演奏家には今度バックチェック無しでリサイタルをやればとけしかけているので近日中にモーツァルト仕様での演奏を聴いていただけるかも・・・。
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