西の音大で収穫あり
26日、大阪の某音大のホールでのリサイタルにチェンバロで出動。搬入前に付属楽器博物館を久々に訪問。ここは素晴らしい民族楽器のコレクションを中心に古楽器系も多数所有。鍵盤楽器も18世紀末の貴重な5オクターブ(英国式)やベートーヴェン時代のブロードウッドを始め演奏可能な状態の素晴らしいコレクションを展示(試奏OKというのが有難い!)。今回個人的な注目はショパンのマジョルカ島で弾いたピアノと同じ(だと思うのですが・・・) モデルのプレイエル、萩のシーボルトピアノと同じメーカーのスクエアピアノ(ほとんど同じモデルでは?)、手フイゴのレガール(コピーと言え珍しいのでは)など。また付属の資料室の文献も充実。今日は関西で初めてのチェンバロコンサート(?)の資料を膨大な文献から発見!昭和16年7月3日大阪朝日會館、4日京都朝日會館、5日神戸海員會館でエタ・ハーリッヒ= シュナイダーのリサイタルが開催との事。6月18日19日の東京日本青年館でのリサイタルと同内容をそのまま関西でも演奏した様子。文献の記述ではこの時期他にも名古屋や札幌でも公演を開いたとの記述があり、来日直後のシュナイダー女史はチェンバロを携えて日本縦断ツァーを敢行した模様。しかし博物館の方から昭和12年に日本でもうチェンバロのコンサートが開催されていたのではと伺いビックリ(まだ明細は不明ですが) シュナイダー女史の前にもうチェンバロを弾いていた方がいるのかも。
今日の公演は独逸在住の演奏家のリサイタル。初参上の会場は残響豊かな300席の古楽器向きのホールでチェンバロにも最適な音響。古楽に熱心な音大だけに今後に期待しております。
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