日本最初のチェンバロ演奏
29日、何と日本で最初のチェンバロ演奏と思われる貴重な資料を入手し興奮!(本当に日本最初なのかまだ確証は得ていませんが資料には我國初との表記あり) その本邦初のチェンバロの所有者は神戸在住のスイス人レネ・フランク氏(レニエとの表記もあり)。まずは昭和12年4月にラジオ放送に出演。(大阪NHKからの生放送か?) この記録は先輩研究家が発見した京都の某新聞の記事に掲載されていたのですが、これが初演奏とは実は思っていませんでした。この時の演奏はレネ・フランク氏(ハープシコード) エマヌエル・ムーラ氏(ヴィオラ・ダモーレ)の両氏。演奏曲はミツチェル・コレット曲のソナタイ長調とマール曲の組曲ニ長調。(マールはマレの事か?) 次に同年7月24日大阪瓦斯ビル公演場での「珍しい樂器 ハープシコード・ヴィオラダモーレ演奏會」というコンサートに出演。この記録は洋楽伝来史研究で有名なこちらの楽器博物館からご教授頂いた資料に掲載。こちらはレニ・フランク氏(ハープシコード) エマヌエル・ムーラ氏(ヴィオラ・ダモーレ) 加藤貞子女史(メゾソプラノ) 中瀬古和子嬢(ハープシコード伴奏 この方が日本で最初のチェンバロ演奏家なのかも?)の4人の演奏。曲目はハープシコード独奏でバッハのフランス風組曲の他、ダモーレ独奏や歌曲をハープシコード伴奏で演奏。 まだこのフランク氏の素性は調査出来ていないのですがハープシコードを初めて輸入したとなると(ヴィオラ・ダモーレも彼の所有だったとか)日本古楽器界の開祖と言うべき存在だったのでは。どなたか彼の資料お持ちでしたら是非ご一報ください。しかし我が地元神戸が日本のチェンバロ事始めの地だとは嬉しい限り。
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中瀬古和子は間違い、正しくは中瀬古和です。
投稿: 井岡妙 | 2018年1月 9日 (火) 14時15分