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2011年3月 3日 (木)

日本古楽界の源流を探る(22)

Disques_13日、雛祭り。昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和12年(1937年)2月号を紹介。2・26事件やスペイン内戦と国内外で軍靴の足音が聞える時代ながら誌面上では欧米音楽の紹介の勢いは衰えず。特にこの頃の亜米利加Jazz音楽の人気振りが凄い様子。戦後のJazzブームの下地はもうこの頃に出来上がっていたのでは・・・。

Disques_2この号の最初のページは何と バッハ「四十八」 とだけ大きく書かれた目立つ広告。 もうこの時代にはこの数字だけでかの平均率曲集の事だと皆さんに判ってもらえる程有名になっていた様子。(現代の音大生に48という数字から何を連想しますか?と質問してみたいものですが・・・) 「音楽の聖書とも云ふべき大バッハの歴史的偉業!」という歌い文句でレコード会社も7枚組という高額セットの宣伝に力入ってます。巻頭特集もあらえびす氏によるこのセット(第3回配布分 平均律第2巻の前半 演奏はEフィッシャー(Pf))の紹介文。「バッハに就いては、餘りに文献が多過ぎ且、餘りにも知られてゐる。これは云ふだけ野暮である・・・」ともうこの時代愛好家の間ではバッハの知識が相当広まっていた様子。

Disques_4この号では第2回ディスク賞レコードの選定結果を発表。(読者投票スタイルですね) バロック系では管弦楽部門の第2位にヘンデルの「王宮花火の音楽」。提琴奏鳴曲部門では第3位にバッハのVnソナタ1番(ハイフェッツ) 洋琴獨奏曲部門第3位には佛蘭西組曲第5番(ケンプ) 其他の器楽曲部門(これはチェンバロのためにあるのかも?) 第1位スカルラッティ奏鳴曲集、第2位バッハ半音階的幻想曲と遁走曲とランドフスカの独断場。 どの部門の結果も興味深いものです。新譜紹介では「古典作曲家の音楽」という盤が紹介されており、フレスコヴァルディ「遁走曲ト短調」(ヴイオールの四重奏曲)から始まりリュリ、スカルラッティ、パーセルなど欧州各国の古典音楽を一堂に並べる意欲企画(演奏は亜米利加古代楽器演奏協會)。 演奏家名を見ると古楽器による演奏の様子。この時代日本でも古楽復興運動に相当関心が高かった様子。またこの時代の音楽喫茶の広告からも当時の文化度の充実した雰囲気が伝わってきます。(今あれば入り浸っていた?)

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