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チェンバロ

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    my Cembalo by R・Yoshida

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2011年3月

2011年3月31日 (木)

自粛ムード

431日、激動の3月の〆は初台にチェンバロ2台で出動。一時期はこのチェンバロの音色を聴けば地震除けになると言われた(2度の震災をくぐり抜けたとなるとますます御利益アップかも?)仏壇フレンチと、50歳を超える老チビイタリアンの組み合わせは今回が初めてか。お客様は今回の2台のあまりの身長差に驚かれたのでは?(イタリアンは1/2スケールの模型ですと言っても通用するかも) リハの合間にお隣の大ホールの舞台スタッフにお会いしたので震災の影響を伺うも「震災後はキャンセルばかりで開催した公演はほんの僅かですよ」との事。この果てしない自粛ムードはどこまで続くのか・・・。

2011年3月30日 (水)

浅草は元気

6 30日。まもなく届く車(部品工場が被災し一部の装備が間に合わないそうな)の改造の打ち合わせで久々に浅草へ。震災の影響を心配し雷門周辺を覗くも春休みということもあってか老舗観光地は結構な賑わいでした(浦安鼠楽園休業も追い風か?)。やはり活気ある街にいるだけで元気が出てくる気がします。帰りにスーパーで買物をするも「母子手帳提示の方のみ水販売します」との張り紙が・・・。他にも乳製品が殆んど無いのにはビックリ。まだまだ一般生活への震災の影響は大きい様子。

2011年3月29日 (火)

2台チェンバロばかり

3429日。今月は何故か2台チェンバロの公演ばかり・・・(数えればナント10公演!)、その最後が近江楽堂でのこの公演。1月同会場での公演に続き再び鳥の羽根フレンチと今回はチビイタリアンの2台が登場の予定。16年前の阪神大震災の際に全壊した建物の瓦礫の下から救い出されたというこのフレンチ、今回も東京でシブトク生き残りました。2度の震災を経験したチェンバロは他には無いのでは・・・。実は阪神大震災の際に被災したチェンバロは実は殆んど無かったのが幸いながら不思議でした。瓦礫に埋まった我がフレンチが一番酷かったのでは?今回の東北関東大震災で被災したチェンバロの話はまだ聞いていないのですが皆さんご存じでしょうか?パイプオルガンの被害は多少耳にしているのですが。

2011年3月28日 (月)

西から帰還

1_128日、5日振りに西国から東京に帰還(久々の1200kmの深夜ドライブでした)。ここ数日広島はまだ雪模様ながら博多は暖かく桜の季節もまもなく!という陽気、また震災後連日緊迫した雰囲気の東京に比べると西国はまだ平穏な様子。しかし東京への土産にしようとミネラルウォーターを捜すも西でも店から姿を消してました。高速の給油所はもう行列は見かけずガソリン事情相当好転したのかも。 久々に東京のコンビニに入るとその品物の少なさに改めて仰天(西のコンビニは普通でしたし)、やはりこちらはまだ震災の真っ只中ですね。

今年4月30日5月1日開催予定だった国際古楽コンクール<山梨>、正式に1年延期(中止では無いとの事)が決定したようです。(アントレで発表ありましたね) 甲府でも計画停電の影響が出ており苦渋の決断だった様子。2012年4月に甲府で皆さんと笑顔で再会出来る事を切に願っております。

暗いニュースばかりの中、明るいニュースもありました。渡邊順生氏、2010年度サントリー音楽賞受賞との事、おめでとうございます!

2011年3月27日 (日)

能舞台

Photo27日、博多でのNaoki氏の公演(延長戦千秋楽でした)、ナント客席が椅子席ではなく桟敷席という古い能舞台が会場。過去能舞台でのチェンバロ演奏は何度も経験するもどこも音響イマイチの会場ばかり、しかし今回の会場の音響の素晴らしさにはビックリ!(残響豊かなのは椅子が無いお陰?) 雰囲気も抜群、今後是非古楽系の公演に使わせてもらいたいものですが・・・。(まあ冷暖房が無かったり白足袋履かないと舞台に上がれなかったりと色々制限ありましたが)

30いつかはこの会場でNaoki氏が演奏する「ゴールドベルヒ變奏曲」をこんな風に聴いてみたいものです(笑)  公演終了後楽器を積んで一路東へ大移動。

2011年3月26日 (土)

西へ西へ・・・

226日、Naoki氏とのツァーは西へ移動し今日は広島で公演。本日は初参上という多目的な会場ながら(久々にエレベーター起しの厳しい搬出入でしたが)煉瓦地の壁面などに助けられて中々音響は良かった様子(弾き手の楽器を鳴らすテクニックが凄いせいもありますが)。昼本番終了後に明日の公演地福岡まで車で移動。 九州でも震災復興支援の節電対策実施されてますね。

2011年3月25日 (金)

経験豊富?

2 25日、神戸での室内オケのリハに白フレンチで出動。先日の地震で東京公演が中止となってしまったこのオケ、1年に一度の東京行きの日にあんな凄い地震に遭遇するとは・・・。(これで16年で2回もの大地震を体験したことに) リハ終了後はまた延長戦シリーズのために西へ移動。広島付近では雪。まだ春は遠い?

2011年3月24日 (木)

京で延長戦

2_224日、京都郊外のホールにチェンバロ2台で出動。天井高く残響豊かな空間にたった200席と何とも贅沢なこのホール、今日の演奏家の腕の違いなのかこの会場でこれほどチェンバロの音色が豪華に鳴るとはビックリ。連日リサイタル続きのNaoki氏も絶好調。明後日26日は広島、27日は福岡で延長戦の予定。

2011年3月23日 (水)

池袋で沢山の笑顔に出会えた一夜

2 23日、池袋でのNaoki氏のリサイタルにチェンバロ2台を携え出動。会場(重要文化財の洋館)の地震被害を心配するも全く大丈夫でしたよとの事。ここは停電もなく電車のアクセスも便利なので今の混乱した状況では都内でも貴重な演奏会場かも・・・。

13深夜の帰宅が不安とのことで結構直前キャンセル出たもののやはりこの時期本物の音楽に触れたいとの思いの方が予想以上に来られ中々活気ある公演になり嬉しい限り。皆さんの笑顔や熱い拍手を見れただけでも困難な状況でも開催して良かった!2台のチェンバロを自在に操り色彩感豊かな音色を引き出したNaoki氏の卓越したテクニックと音楽性には圧倒されっぱなしの一時。終演後は「Naoki旋風延長戦」のために再び深夜西へ移動。途中の御殿場あたりは雪、もう桜の開花の時期ながらまだまだ厳しい寒さ続く様子。

2011年3月22日 (火)

Naoki旋風まだまだ続く・・・

11 昨日の神戸続き明日23日池袋明日館でのチェンバロリサイタルを予定の北谷直樹氏。実はスイスから来日予定のチェンバロ奏者(震災の影響で来日中止)の代演として急遽下記の3公演への出演が決まりました。

3月24日(木) 19:00 京都市 青山バロックホール
3月26日(土) 13:30 広島市 広島YMCA国際文化ホール
3月27日(日) 17:30 福岡市 住吉神社能楽堂

21日神戸・23日東京と同じチェンバロ2台でのソロリサイタルの予定。プログラムは多少変わるようです。神戸公演聴き逃した!という方は是非お越しください。ただ私もチケットの申し込み方法伺っていないのですが・・・。

明日の明日館公演、東京の計画停電や電車運休など移動が相当困難と予想されますので予約されている方でも無理をなさらないでください。チケットは事前予約も当日券と同じ扱いにいたしますのでもし来れなかった場合もご安心ください。

明日のリサイタル、ご来場お待ちしております。

ガソリンスタンド情報

神戸から東京への道中のガソリンスタンド情報です。下りの東名名神の制限無し・行列無しの高速SAの給油所と違い、今回利用した中央道上りのSA給油所(恵那・駒ケ岳)は行列無しながら20Lまでの制限あり。驚いたのは上り最後の給油所の談合坂SAはナント5Lか1000円分しか給油出来ず。たったそれだけなら高速降りたらまたすぐに給油所捜しをしなければならないのでアテには出来ないのでは。中央道はどこでも給油大丈夫だろうと油断しているとアブナイのでご注意を!多摩北部は給油所事情が結構悪いと伺っていたものの、夜中の3時過ぎにはもう給油所の開店を待つ車の行列が出来始めておりビックリ。(仕事のために寝食を削ってでも頑張っている皆さん頑張ってください!) しかし小平市の新青梅街道沿いに24時間営業(?)の給油所が行列無しで営業しており(制限無し)苦労無く満タンに出来たのが幸いでした。深夜早朝ならまだ場所によっては給油も可能では?

2011年3月21日 (月)

Naoki IN 神戸酒心館

9 21日、神戸の酒蔵でNaoki氏のチェンバロリサイタル、今回も2台のチェンバロで出動。地震以来被災地より遠いとは言えやはり神戸の方は皆震災被害の報道には釘付けになっておられたようで公演最初はやはり客席の雰囲気が暗くて重い・・・。しかしNaoki氏の躍動感溢れるチェンバロの音色を聴くにつれ次第に皆さんの中に生気が溢れだした様子。休憩中の酒蔵恒例の利き酒(今回はしぼりたての甘口辛口の2種類)でさらにリラックス、終演時には以前同様素晴らしい音楽に触れる喜びを取り戻されたようで皆さんの笑顔を見て私も本当に嬉しく思った次第。(意表をつくアンコールには皆さんオヤ!と大受けでしたし・・・) Naoki氏の東京リサイタルは3月23日(水)19時から池袋明日館で。興奮冷めやらぬ大勢のお客様とコンサートの余韻を味わいつつ私は急いで楽器積込みしすぐに神戸を出発。今回の地震で工房が全壊したお仲間に私の携帯用軽油タンクを届けるために真夜中中央道で東京西部へ。阪神大震災の際に買い込んだタンクがそのまま残っており少しでもお役に立てればと提供を申し出たものの中身の16年モノというビンテージ(?)の軽油は果たして使えるものなのか少々心配。明け方近くにタンクお届け完了後目白に帰還。

2011年3月20日 (日)

明日神戸でNaoki氏登場

2011003213 明日3月21日(月・祭)神戸酒心館でいよいよ北谷直樹氏のチェンバロリサイタル開催。初期フレンチとジャーマンの2台のチェンバロを自由自在に操る「Naokiマジック」を是非生でお聴きあれ!前回大評判のルイ・クープラン、今回は2台のチェンバロの弾き分けとなる模様。アッツォリーノ・ベルナルディーノ・デラ・チャイア(1671-1755)という謎の作曲家の作品も中々心に沁み入る旋律の作品ですのでお楽しみに。 神戸の公演は1751年創業(バッハの没年の翌年ですね)という灘の老舗酒蔵ご自慢の「しぼりたて」の利き酒付き。当日券あります。

神戸物資事情

20日、神戸に戻り早速御近所のお店で不足物資の調達へ。しかし懐中電灯や乾電池、カセットボンベ等は東京同様売り切れ、トイレットペーパーやティッシュなどはまだ山積みで豊富。皆から「地震数日後に東京の家族に送ろうと神戸の店を捜しても震災関連商品の姿が消えていた」と伺っていたのは本当でしたね。

2011年3月19日 (土)

久々のチェンバロの音色は紫煙漂うホールから

519日、地震後初のコンサートで東京のド真ん中、官庁街の紫煙漂うホールに出動。出演予定の外人演奏家が今回の地震騒動で来日キャンセルとなりこの公演も中止かと覚悟するも急遽演奏家を交替して何とか公演開催に。この紫煙ホール、小ぶりで室内楽向けのホールながらチェンバロソロは多分初めてとの事。結構残響もあり古楽にも使えるホールでは? 今日は震災の犠牲者の追悼のため拍手もアンコールも無い静かな公演、音楽と共に慰霊の思いを感じつつチェンバロの音色を存分に味わえた贅沢な一時。終演後は久々に西へ移動。心配した高速の給油事情、東京周辺は少々混雑しているも富士SAあたりから西は普段と変わり無しでホッ。途中のコンビニに入ると乾電池やティッシュなど東京では姿を消している物資が普通に店頭に並んでました。途中凄い数の機動隊の車両が東へ向かっていたのは何故?

2011年3月18日 (金)

まだ物はある

18日、スタジオ仕事の合間に今日も周辺の店散策。本日の収穫はカセットボンベと乾電池、携帯電話の電池充電器など。まだ根気よく捜せば御近所でも物資は残っていますね。しかし震災関連以外のお店はどこも閑古鳥鳴いている様子。これでは復興支援する前に東京の経済状態が先にダウンしてしまうのでは? 贅沢や無駄使いをしろとは言いませんが外食や買い物など普段の生活をすることも今我々が出来る復興への経済的な貢献となるのではと思うのですが。

2011年3月17日 (木)

音楽に向き合える時間

1中止ですか?と聞かれる事が多い3月23日の池袋明日館での北谷直樹チェンバロリサイタル、会場も被害は無く無事でしたので予定通り開催いたします。「こんな時」だから音楽に純粋に向き合う場を皆さんに提供する事が出来ればと思っております。移動が中々大変な時期かと思いますが是非チェンバロの音色を存分に堪能出来る一時を味わって頂きたいと思っております。 

113月21日(月・祭)の神戸酒心館での酒蔵コンサートも是非お越しください!こちらは灘の老舗酒蔵(創業1751年!)自慢の新酒の利き酒(無料)付き。両公演とも2台のチェンバロを使用予定。

SPACE NKTY 2011

北谷直樹 チェンバロリサイタル

「メタモルフォーゼ - 規範と逸脱」
■神戸公演
 2011年3月21日(月・祭) 16時開演(15時半開場)  
       神戸酒心館ホール
  ~お酒と楽しむ 酒蔵バロックコンサート~
   料金 3500円 利き酒付き(全席自由) 
  <お申込み・お問い合わせ>
  神戸酒心館イベント係    TEL 078-841-1121
                    email: info@shushinkan.co.jp
     神戸酒心館HP http://www.shushinkan.co.jp/hall/
   ★ 一部の先行情報で神戸公演3月13日(日)となっておりました
      が、3月21日(月・祭)となりました。
■東京公演
 2011年3月23日(水) 19時開演(18時半開場)  
  池袋明日館講堂
   料金 3500円 (全席自由)
  <お申込み・お問い合わせ>
    オフィス ガットパルド TEL 03-6805-4523 
                     (東京公演のみ)
◆両公演とも お申込み・お問い合わせ
    梅岡楽器サービス email: umeoka-gakki@nifty.com
(曲目) 
Louis Couperin(1727-1789) ルイ・クープラン
組曲 二調
プレリュード - アルマンド - クーラント - サラバンド - カナリー - シャコンヌ
Johann Sebastian Bach(1685 -1750) ヨハン・セバスティアン・バッハ
協奏曲第2番 ト長調 BWV 973  (ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲作品7の8による)
アレグロ・アッサイ - ラルゴ - アレグロ
Azzolino Bernardino della Ciaja(1671-1755) アッツォリーノ・ベルナルディーノ・デラ・チャイア
ソナタ第5番より(鍵盤の為のソナタ集 作品4 1727年ローマ)
トッカータ - カンツォーネ
Louis Couperin(1727-1789) ルイ・クープラン
組曲 イ調
プレリュード (フローベルガー氏の模倣による)- 雅なアルマンド - ピエモンテ風 - 可愛いクーラント - サラバンド - メヌエット~ドゥブル - アルデル氏のガヴォット~クープラン氏の為のガヴォット
Johann Sebastian Bach(1685 -1750) ヨハン・セバスティアン・バッハ
パルティータ6番 ホ短調 BWV 830(クラヴィーア練習曲1巻 1731年)
トッカータ - アルマンド - コレンテ - エアー - サラバンド - ガヴォッタ - ジーグ
使用楽器
★初期フレンチモデル 1段鍵盤チェンバロ (Phillipe Dennis モデル)
  Alain Anselm (フランス) 1997年作

★ジャーマンモデル 2段鍵盤チェンバロ(Michael Mietke モデル)

  Jan Kalsbeek (オランダ) 2000年作

都内ウロウロ

17日、多摩地方に出動ながらガソリン節約のため電車と車の両方を利用。昼の山手線中央線程良くすいてて快適、道路も渋滞に遭遇せずスイスイ、高速はどの車も見事に経済走行で行儀良い運転(追い越す車はほとんど無し) 小金井周辺のガソリンスタンドは数店オープンしているも噂通りの大行列。中には営業休止中(タンクローリー待ち?)なのに開店待ちの大行列のところまで・・・。計画停電にも初めて遭遇(目白は幸いまだ実施無し)。誰も交通整理しない信号の消えた交差点はやはり怖いもんです。武蔵小金井駅前の新しいホール、ほぼ完成してましたが無事オープン出来るのか?(予定では6月にベルギー古楽の老舗「ちっちゃい楽団」公演で私も参上するはずなのですが) 久々に目白駅前商店街組合のお仲間を訪問し情報交換するもショッパイ話題ばかり。帰りにもう日課となった品物捜しのスーパー巡り、今日はローソクとティッシュを入手。まだ捜せば片隅に品物残っている様子。しかし懐中電灯と電池(単1)は完全に無くなってますね(話では関西でも無くなっているとか) 数日前はまだ少しは残っていたのですがね。まだまだ先行きが見えない不安な1日。

2011年3月16日 (水)

ガソリンスタンド

武蔵小金井周辺はまだガソリンスタンド結構営業中との事。もちろん行列あるようですが。都心に比べてまだ供給体制がましなのかも。

ガソリン確保が大変

16日、早朝からガソリン補給で周辺を探索。ほとんど休業状態ながら僅かに営業しているスタンドも大行列。今日は営業と張り紙しているスタンドは開始予告時間の数時間前から待機する車で大混雑の様子。私は練馬の朝5時から営業の店で給油出来てホッ。この店10時過ぎには売り切れで閉店とか。池袋周辺まだ早起きすれば給油も可能なようです。

ヘージョーシン(平常心)

皆さんTVやネットを見ても先が見えない暗いニュースばかりでそろそろ精神的に一杯一杯になって来たのでは? 東京の先行きも全く見えませんが被災地への援助をどんな形ですれば良いのか判らず焦るばかり・・・という方多いと思います。まだ現地に向かう訳にはいかず義捐金や物資提供も体制が整っていない、その中で今我々が出来る事はこれから始まる援助に向けて充分な力を蓄えておく事ではと思います。まずはやっと連絡が取れだした被災地の方と話す際に向こうよりも元気である事、先方に言葉からでも元気を与えられるだけのパワーを持つ事。そのためには張り詰めた心の緊張を自らほぐし出来るだけ平常心でいられるように心がけるべきでしょうか。音楽を聴くのも有効な手段ですし(実際私自身が先日久々にチェンバロの音色を聴いてどんなに救われたかと改めて実感) 日頃心に安らぎを与える小さな楽しみに少し触れるだけでも平常心は取り戻せるでしょう。また可能な限り平静の生活と同じ行動をするのも有効では?(不要な節約は経済活動の停滞となり復興の大きな障害となるでしょう) 今回の地震災害との戦いは長期戦でしょう。すぐに息切れしないように皆さんご注意あれ。

2011年3月15日 (火)

無駄骨

315日、銀座の初めてのホールへジャーマンで出動(地震後初仕事でした)。直前まで開催を心配するも前日に決行との判断が出たとの事で勇んで会場で楽器をセットした途端「上から中止指令出ました」と突然のドタキャン!イヤハヤ拍子抜けしました。ご一緒したマネージャーに地震当日の各ホールの様子を伺うもどこも大混乱だった様子。某大ホールでは50人のお客様だけだったとか。中には4時間も歩いて聴きに来られた方もおられたとの事でありがたいお話です。都心を走ると結構車は少ないもののガソリンスタンドは大半臨時休業、開いている店は凄い行列でしばらくはガソリン確保が最重要課題か。東北方面と昨日あたりから電話・携帯メールつながりだしたようですね。

2011年3月14日 (月)

今こそ音楽の力を信じたい

214日、金沢・神戸とオーケストラ相手に大活躍の北谷直樹氏が3月21日神戸酒心館、23日池袋明日館でのソロリサイタルの練習で久々にスタジオ来訪。地震後久々に聴くチェンバロの音色のお陰で悲惨なニュースばかりで挫けそうになっていた心に再び活力が蘇ってきました。やはり音楽の力は偉大なり!北谷氏にはこんな時だからこそ純粋に音楽と向き合った姿勢を皆に披露してくださいとお願いしました。リサイタルではお馴染みのジャーマンモデルと前回の北谷氏のリサイタルでも登場した17世紀フレンチの2台を使用予定。是非お聴き逃し無く!

仙台情報

仙台の演奏家の安否何とか伝わってきました。小池まどかさんも無事との事、中野哲也氏も数人からメール来たよと伺いました。ただ東北各地ガソリン不足で避難したくても出来ない状態とか。今日ウチの近くの目白のガソリンスタンドでも行列出来てました。スーパーは皆さん非常用の食料や備品の買い溜めで凄い状態。水と蝋燭とカセットコンロと電池は見事に店頭から消滅。「只今やっと飲料水入荷、今から販売します」と云う場に出くわしこれ幸いと行列に加わるも「箱でしか売らない」との事で12kgもの箱を担いで遠路帰る羽目に・・・(車はガソリン節約で使用自粛中)。 結局今日は予告された停電無かったですね。

宮城県蔵王の中野哲也氏無事との事

宮城県蔵王のガンバ奏者中野哲也氏から「全員無事」とのメールがあったそうです。小池まどかさん(Vn)の情報御存じの方いらっしゃいますか?

2011年3月13日 (日)

仙台の製作家林祐希氏無事

先程仙台のチェンバロ製作家林祐希氏から連絡があり、工房は被害は出たものの家族・建物・楽器共に何とか無事との事。

今のところ・・・

先程千葉市原の製作家伊藤福一氏と電話出来ましたが工房・楽器共に無事との事。山形からの情報では仙台方面では高橋絵里さんは無事、小池まどかさん・中野哲也氏高倉由美子さん・林祐希氏の安否情報まだ未到着です。情報お待ちしております。

東北の古楽関係者

東北の古楽関係者でまだ安否情報私が判らない方いるのですが、皆さんの情報お待ちしております。蔵王の中野哲也氏や仙台の製作家の林祐希氏など連絡つかないのですが。仙台の今井奈緒子さん東京に戻られたとの話伺いました。

神戸の人間として思う事

13日、まだまだ全体の被害状況が判らない状態ながら今回の地震は昭和以降最大規模の災害であることは間違いないでしょう。私が体験した阪神淡路大震災(被災地の真ん中にいたのですが)はまだ徒歩で移動出来る大阪の街が今の東京のように比較的被害が少なかったので、多くの被災者が安全な場所への避難も可能でしたし救援活動もすぐに始まりました。(それでも状況の悪化を懸念して一旦は遠方まで自力脱出しましたが) また援助物資が届くようになってからはライフラインが寸断されていた自宅で(電気は一週間で回復したもののガスは数ヶ月ストップ)直後から何とか生活をする事が出来ました。被害の地域が今回より極端に狭く安全な地域への避難や移住もそれほど困難では無く、多くの人は早くから被災地で居住しながら時間を掛ければ職場への通勤も可能という状態でした。それでも復旧に相当の労力と時間が掛かり多くの被災者の方が長期間忍耐と苦労の日々を過ごした事を忘れる事が出来ません。私は楽器倉庫は全壊ながら自宅も残り楽器も無事でしたので(瓦礫の中からチェンバロを救出した話は有名かもしれません)すぐに仕事に復帰する事が出来本当に幸運でした。今回の災害は被害のエリアが余りにも広範囲で16年前の震災とは比べ物にならない程の規模になることは確実でしょう。阪神淡路大震災の際の何倍もの困難さと時間を伴う復旧活動になると思います。まずは我々が今後何が出来るかを冷静に考え被災者の皆様への援助等を行っていかなければと思います。(音楽の力でどのような援助が出来るかを考える事も重要でしょうか)

日本の音楽界へも相当な影響を与えることになると思います。まず公演中止が多発(私もすでに2公演中止となりました)、それも最初の現実的な理由での中止から次第に震災への配慮として全国での通常公演の中止へ移行し、鎮魂や慰霊、被災地支援、義捐金募集のような震災関連の公演でないと開催しにくくなる雰囲気になるのではと思いますが阪神淡路大震災の時は私は被災者だったので当時の東京の状況は全く知らないのですがどうだったのでしょうか?ただ前回の際は遠方の関西の話でしたが、今回は東京のすぐ周辺を含めた地域での大災害ですのでもう傍観出来る雰囲気では無いと思いますが・・・。古楽の音楽が今後震災救援・復興という大きな動きの中でどのようにリンクして行くべきかが我々の今後の大きな課題になるかと思います。被災地の音楽関係者の方が活動を制限されることは当然として、全国の音楽関係者がすべて何らかの大きな影響を受けることは間違いでしょうし、それが過去に例の無い程の長期に渡る可能性が高いことを覚悟しなければいけないと思います。

阪神淡路大震災の被災者の1人としては(私は幸い被害は少なかった方でしたが)今回の震災の規模の巨大さとあまりの被害の甚大さに驚き、その後の復興の困難さを存分に感じています。私の経験が少しでも今回の震災援助や復興のお役に立てればと思っております。

2011年3月12日 (土)

鉾田在住の製作家佐藤裕一氏無事との事

茨城県鉾田在住のチェンバロ製作家佐藤裕一氏と連絡取れました。工房は損壊激しく車で脱出し現在東大和市に避難中。携帯とメールは通じるそうです。

東名高速復旧

東名高速の清水~富士間、15時前にやっと通行止解除になった様子。私は昨日通行止になる直前に通過したので助かりました。先程電話で話したギタルラ佐藤氏は浜松からの帰路で地震通行止に遭遇し(私の少し後でした)前に進めず名古屋まで戻って中央道経由で19時間かけてお店に戻ったそうです。東名高速復旧で西への移動は少しはスムーズになるのでは。北の方面は今だ壊滅的ですね。先程新潟三条市の製作家高橋靖志氏から仙台の木村雅雄氏から無事だとのメールありましたとの連絡入りました。東北だけでなく上信越にも大きな地震が発生しており各方面の皆さんの安否が心配です。また情報お待ちしております。

新宿~池袋 車で走行

先程車で新宿と池袋周辺を走りましたが街は店は大半が営業して平穏な様子。(地震の被害はほとんど発見出来ず) 明治通りはいつもより車少ないようです。コンビニ弁当などは無いもののまだ食料残ってます。要町のオリゴを訪問しましたが楽器を含め被害は殆んど無かったとの事。都留のうぐいすホールは今朝まで停電、復旧後点検中ながら被害は見つかっていない模様。都心のホールでは今日公演開催の処もある様子。初台オペラシティは荷物用エレベーターが使えないとの事。近江楽堂の公演今日も中止だそうです。山手線など都心の足が復旧してきているのでウチの周辺は昨日程の混乱は起こっていないようです。

オルガン製作家草苅氏無事とのこと

オルガン製作家草苅徹夫氏よりメールありました。「小淵沢方面は停電で暗い夜を過ごした程度で、お陰さまでその他の被害はありません。いろいろ電話を掛けまくって各地の安否を確認しておりますが、(電話が混んでいて通話できないところもありますが)当方関係の方々の被害もあまりないようで一寸は安心しています。ただ、コンサートホールのオルガンなど(特に仙台方面)では何らかの被害を被ったという知らせも届いています」との事です。

明日館、ギタルラ社無事でした

朝少し周辺を車で回りました。池袋の明日館は被害無し。ただ昨夜は避難の方が沢山夜を明かしたとの事。 21日神戸・23日明日館の北谷直樹リサイタルは今のところ開催の予定。 目白のギタルラ社も被害は無しとの事。途中の道で壁や煙突の崩落の危険ありと通行止めが多少あった程度で目白周辺は比較的落ち着いておりました。 

新潟高橋靖志氏、八王子山野辺氏、無事との事

演奏家の筒井一貴氏からの情報(12日9時)。新潟三条市の製作家高橋靖志氏、八王子の山野辺暁彦氏共に無事との事。引き続き皆さんからの情報お待ちしております。よろしく。

目白周辺は平常?

先程早朝にコンビニに行きましたが弁当は売り切れながらカップラーメンやスナックなどはまだ十分並んでました。品物も遅れながら補充あるので都心の当座の食料などは大丈夫な様子。西武線早朝から走ってます。しかし今日の都心は冷え込んでます。皆さんお気をつけて。

仙台のチェンバロ製作家木村雅雄さん無事

仙台出身の広瀬奈緒さんから情報が届きました。(11日22時46分)
「先程、木村さんと連絡が取れた方がいらっしゃいました。青根から、仙台へ降りてきたそうで、元気にしているようです。楽器も大丈夫だそうです。」 蔵王のチェンバロ製作家の木村雅雄さん無事との事です。

私はメールも読めますし私のサイトに情報をアップする事が出来ますので、皆さんの安否情報などお送りいただければすぐに公開いたします。よろしく。

2011年3月11日 (金)

西武池袋線運転再開

西武池袋線運転再開した模様。地下鉄も一部再開。

地下鉄一部運転再開

先程西武池袋線の椎名町周辺で回送電車走ってました。JRは今夜運休ながら私鉄は再開の可能性あるかも。今地下鉄一部運転再開とのニュースが。

公演中止

明日3月12日開催予定の紀尾井ホールでの神戸市室内合奏団公演、中止となりました。また3月13日開催予定のいわきアリオスでのチェンバロ講座も中止となりました。

現在の目白の様子

先程ニュースでは本日は東京の電車がすべて運休となったとの事。バスが少し動いている様子。目白の私の周辺は建物の被害はほとんど無いようです(一部の店のガラスが割れたそうですが)。ライフラインは電気水道などは使えるもののガスが止まってます。電話は携帯は非常に通じにくく固定電話はまだまし、メールが一番確実な様子。コンビニ・スーパーなどは品物は減ってきているもののまだ平常営業。今夜は帰宅や移動に相当困難になる模様。食料や飲料水などの確保など怠りなく!

こちら無事です

11日、大地震発生!私は東名高速を静岡通過中で揺れは判らず走行しておりました。高速閉鎖直前に目白に戻る事が出来ました。スタジオはCDや本が散乱しておりましたが楽器は無事の様子。皆さんご無事でしょうか?

2011年3月10日 (木)

ブランデン全曲公演 IN 神戸

3 10日、早朝新幹線で再び西へ移動。今日は神戸でブランデン全曲公演。曲順は1・3・5・6・4・2番と進行、最初は少々大人しめに聴いていた神戸のお客様も前半トリの5番の凄まじいチェンバロソロに煽られたのか徐々にヒートアップ、最後は拍手鳴りやまなぬエキサイティングな公演となった様子。(明後日12日に噂のブランデン5番が東京に上陸!)

18古き友人である録音屋さん、今日も凝り性を発揮して懐かしき10号リール装着の2トラサンパチのオープンリールデッキで録音。(テープ回転があまりに早いので目が回りそう・・・) やはりアナログ機器を見ているだけで良い音が出そうと思えてしまうのですよ・・・。

2011年3月 9日 (水)

西でBach,東でHaydn

1 9日、東西を駆け巡る1日。まずは西でブランデン全曲公演のリハ。89歳の老マエストロと古楽器陣の相性も良く心地よくスヰングするBachが楽しめそう、乞うご期待!チェンバロの出番終了後楽器を大急ぎで片付け珍しく新幹線で東へ移動。

6東では午後からHaydnの「天地創造」公演にフォルテピアノで参加。ここでもNaoki氏の演奏が注目の的。(彼は今日チェンバロ2台とフォルテピアノの掛け持ちという離れ業でした) まもなく大改装でしばらく閉館という今日の大ホール、リニュアルすると名物の舞台正面のガラス窓(中庭が見えましたね)が開かなくなったり、中央の長いお客様用エスカレーターが無くなったりと色々変わる様子。

2011年3月 8日 (火)

ブランデン全曲公演まもなく

2 8日、89歳の老マエストロ指揮のブランデン全曲公演のリハーサルに今日から参加。レギュラーの室内オケに古楽系のメンバーを含む多彩なゲストを交えた編成にチェンバロでNaoki氏が参加。フルトヴェングラーの棒の下で演奏したエピソードなども交えながら本場の解釈を語る老マエストロの御歳を感じさせぬ躍動感溢れるバッハが素晴らしい!今回も金沢に続き贅沢なチェンバロ二刀流になる模様。(パワフルな白フレンチの音色ご期待あれ) 10日の神戸公演はまだチケット入手可能ながら12日の東京公演、前売は完売との人気振りとか(当日券少し出るそうですが) どえらいブラ5番聴けるはず・・・お聴き逃しなく!

2011年3月 7日 (月)

加賀で大喝采

4 7日、金沢でのNaoki氏参加の公演、大入り大好評の中無事終了。(余りの乾燥に楽器がつむじを曲げて開演直前に断弦し冷や汗モンでしたが) 結局弾き振り用とコンチェルト用の2台のチェンバロを使用。モダン楽器相手なら豪快な鳴りっぷりが自慢のジャーマンより白フレンチの方が音が通るとはビックリ!今まで聴いた事がないようなユニークなブランデン5番を始めド迫力のチェンバロ演奏に金沢のお客様は大喝采!次のブランデン全曲公演も乞うご期待!(こちらも二刀流にしようかと密談中・・・、またもや調律師自ら苦労を背負い込むのか?)

2011年3月 6日 (日)

今日も二刀流

15 6日、ジャーマンとオルガンを持って西宮のホールに出動。今日は仏国のカウンターテナーの大御所率いるグループの公演。主役の力強いハイトーンヴォイス(衰え知らず!)も聴きモノながらコミカルな演出も凄かった!舞台で甲冑姿で自転車を乗り回すは(チェンバロに当たらないかとヒヤヒヤものでしたが)、高い梯子台に登って歌うは(チェンバロに落ちてこないかこれまたヒヤヒヤ)、飴玉投げまくるは紙飛行機は飛ばすは・・・、大爆笑の連続かと思いきや関西なのに意外に客席は静かだったのは何故? 今回の鍵盤奏者のC・フリッシュ、今仏蘭西で評判と聞くもチェンバロとオルガンの二刀流の切れ味鋭い演奏は噂通りの実力派でした。

2011年3月 5日 (土)

チェンバロ講座 IN金沢

35日。金沢のホールで今日はチェンバロ講座を開催。またもや私の悪乗りで持ち込みのチェンバロ2台とモダンピアノを並べる豪華な布陣で私の楽器解説とNaoki氏のチェンバロソロ演奏、そしてお客様の試奏コーナーと盛り沢山な企画に。(本当はホールのチェンバロも並べるつもりが只今訳あって入院中とかで実現せず) 多数参加の小中学生の子供達がチェンバロに非常に興味を持ってくれた様子で嬉しい限り。7日の金沢でのコンサート、調律師にそそのかされて(?)これまた贅沢に通奏低音用とコンチェルト用に2台のチェンバロを使い分けることになりそうです・・・。乞うご期待!

2011年3月 4日 (金)

Naoki旋風まずは金沢から

104日、今日はヴィヴァルディの誕生日(彼の四季のお陰でチェンバロ関係者は彼に足を向けて寝れないほど恩恵を被っておりますが)。 金沢は今日も雪模様。

24今日は偶然にも御贔屓筋2人が北陸の同じホールでリハーサルとのことで2台のチェンバロで掛け持ち。練習場所の多いホールなので片方のリハは最初誤って全く違う部屋にチェンバロを用意してしまい冷や汗モンでした。

34もうひとつはこのコンサートのリハーサル。スイスのNaoki氏の3月の日本来襲は金沢からスタート! モダン楽器ながら実力派揃いのオケのメンバーとの共演でNaoki氏日本で初めてのチェンバロコンチェルト(これは本当に凄い!鳥肌モノですぞ!)やブランデン5番(この曲は神戸の室内オケと聴き比べですね)などド迫力の彼のチェンバロ演奏を存分に堪能出来そうです。多国籍軍のオケとの相性もバッチリ!特に英国人コンミスとのカラミは絶妙の一言です。北陸の海の幸を楽しむついでに金沢まで遠征しても決して損はしない公演ですぞ!

5やはり魚と酒の贅沢さでは金沢は日本一かも。今日は朝から魚市場の寿司屋でこんな朝食でした。余りに豪快な盛り付けで食するのに結構苦労しましたが・・・。

2011年3月 3日 (木)

大雪!

6明日からの地方巡業は金沢からスタート・・・のはずがニュースで大雪到来と知り慌てて前日から現地入りに変更。途中の信州はもう雪タイヤでも危ない位の荒れ模様。日本海に出れば雪も収まると思いきや金沢市内も激しい雪。折角金沢入りしたので海の幸を堪能しようと思うも到着が遅れた上に雪で動けず売れ残りの鰤寿しで寂しく夕食。

日本古楽界の源流を探る(22)

Disques_13日、雛祭り。昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和12年(1937年)2月号を紹介。2・26事件やスペイン内戦と国内外で軍靴の足音が聞える時代ながら誌面上では欧米音楽の紹介の勢いは衰えず。特にこの頃の亜米利加Jazz音楽の人気振りが凄い様子。戦後のJazzブームの下地はもうこの頃に出来上がっていたのでは・・・。

Disques_2この号の最初のページは何と バッハ「四十八」 とだけ大きく書かれた目立つ広告。 もうこの時代にはこの数字だけでかの平均率曲集の事だと皆さんに判ってもらえる程有名になっていた様子。(現代の音大生に48という数字から何を連想しますか?と質問してみたいものですが・・・) 「音楽の聖書とも云ふべき大バッハの歴史的偉業!」という歌い文句でレコード会社も7枚組という高額セットの宣伝に力入ってます。巻頭特集もあらえびす氏によるこのセット(第3回配布分 平均律第2巻の前半 演奏はEフィッシャー(Pf))の紹介文。「バッハに就いては、餘りに文献が多過ぎ且、餘りにも知られてゐる。これは云ふだけ野暮である・・・」ともうこの時代愛好家の間ではバッハの知識が相当広まっていた様子。

Disques_4この号では第2回ディスク賞レコードの選定結果を発表。(読者投票スタイルですね) バロック系では管弦楽部門の第2位にヘンデルの「王宮花火の音楽」。提琴奏鳴曲部門では第3位にバッハのVnソナタ1番(ハイフェッツ) 洋琴獨奏曲部門第3位には佛蘭西組曲第5番(ケンプ) 其他の器楽曲部門(これはチェンバロのためにあるのかも?) 第1位スカルラッティ奏鳴曲集、第2位バッハ半音階的幻想曲と遁走曲とランドフスカの独断場。 どの部門の結果も興味深いものです。新譜紹介では「古典作曲家の音楽」という盤が紹介されており、フレスコヴァルディ「遁走曲ト短調」(ヴイオールの四重奏曲)から始まりリュリ、スカルラッティ、パーセルなど欧州各国の古典音楽を一堂に並べる意欲企画(演奏は亜米利加古代楽器演奏協會)。 演奏家名を見ると古楽器による演奏の様子。この時代日本でも古楽復興運動に相当関心が高かった様子。またこの時代の音楽喫茶の広告からも当時の文化度の充実した雰囲気が伝わってきます。(今あれば入り浸っていた?)

2011年3月 2日 (水)

日本古楽界の源流を探る(21)

Disques_1_42日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和10年(1935年)12月号を紹介。この時代広告には蓄音器やレコード売買、クラシック喫茶などの広告の多さに驚嘆。世の中大分キナ臭くなっている割にはまだまだ音楽を楽しめる風潮は衰えていなかった様子。冒頭特集はメンデルスゾーン。そして初来日直前のピアノの新鋭(この時代はもう中堅かも)ケンプのモーツァルトとベートーヴェンの新譜紹介。

Disques_2_4この号の話題は何と言ってもヘンデルの生誕250年記念という(バッハと共にヘンデルもそうでした)「救世主(メサイア)全曲」の発売。レコード会社も巻頭広告に大きく掲載しているのでその話題性の高さが伺えます。

Disques_3_3紹介記事でも「到頭、待望の「メサイア」全曲が日本プレスされることになつた。このコロンビアのヘンデル「救世主」全曲十八枚は、ヴィクターのバッハ「ロ短調彌撤」全曲十七枚と共に、レコード音楽の二大作として、何時になつたら日本盤で聴けることかと、此の方面に関心を持つ人々には、一つの大きな?であり、待つ事久しいレコードであった~」とその発売への興奮を隠しきれない様子。(9ページの大特集!) しかし解説の中でこの録音にはチェンバロが入っていないとの指摘もしており古楽器的な編成への期待を伺えます。 しかし18枚組のレコードとなると相当高額なはず、一体どの位売れたのでしょうか・・・。(しかし売れる目処が無ければレコード会社も宣伝しないでしょうし)

2011年3月 1日 (火)

オーディオと古楽

2 今日は珍しく千客万来のため楽器を片付けスタジオが広々、それでは!と久々に蓄音器観賞会を開催。1930年頃のアコースティック再生オーディオのクオリティの高さに皆さん驚かれた様子。この時代はオーディオ界もそろそろ電気再生に移行する頃、ちょうどランドフスカやドルメッチの録音活動等で世界的にレコードによる古楽ブームが起こるのと同時期というのが興味深いものです。1970年代デジタル録音の登場と第2次古楽ブームが重なるのと同じで、オーディオの進化と古楽ブームはいつも連動しているものだったのでは?

日本古楽界の源流を探る(20)

Disques_1_31日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和10年(1935年)11月号を紹介。巻頭特集は「ラヴェル」。この年まだラヴェルは生存中で同時代の「現代音楽作曲家」として扱われていた様子。

Disques_2_3次にランドフスカ夫人によるスカルラツティのソナータ集の紹介。初めて見るランドフスカ女史の写真に写る楽器が一瞬ヒストリカルに見えたものの(もしかして昨日申したクープラン用に作られた楽器では?と興奮したのですが)詳しく検証するとこれはいつもの彼女のモダンチェンバロでした。(残念) 紹介文では今までこの作曲家の作品を聴く機会が無かったものの、ランドフスカ女史が「ゴールドベルグ変奏曲」「クウプランのクラヴサン曲集」に次いで世に送り出した録音と言う事で大注目盤という扱いの様子。次の特集もバロック物で、高木東六氏による「バッハのピアノ平均率」の解説。「バッハが後世に残した最大なる貢献を挙げよと問はれたなら、わたしは速座に「平均率洋琴曲」であると答へるに躊躇しない~」との熱い紹介から始まる解説ながら、「この曲は元々クラヴィコードのために作曲されたもので~」と云う部分は素晴らしいものの、「二段の鍵盤を有するクラヴィコード~」という文章が出てくる処を見るとどうもクラヴィア(チェンバロ)とクラヴィコードを混同しておられる様子。(まあ日本では誰も本当の楽器を見た事が無いので無理は無いのですが・・・)

Disques_3_2巻末の消息欄(情報コーナーか?)を見ると「新響十一月公演はバッハ祭」との予告が。曲目は「組曲第三番」「ニ短調ピアノ協奏曲」「カンタータ五一番」「提琴協奏曲第二ホ長調」「ブランデンブルグ協奏曲第五番」と中々盛り沢山のプログラム。やはり生誕二五〇年でバッハブームは盛り上がっていたのでは。

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