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2011年2月16日 (水)

日本古楽界の源流を探る(18)

Disques_1_316日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和8年(1933年)12月号を紹介。昭和8年こそ日本の古楽ブーム元年では?という私の推測を証明するような記事がいきなり登場。「ドルメッチの十七・八世紀樂器研究」。冒頭から「近頃ヨーロッパでは、古典音樂を當時の樂器で演奏したレコードが盛んに出るやうになつた。ドルメッチ翁の「バッハ前奏曲と遁走曲」と云ひ、ランドフスカ夫人の「バッハ・ゴールドベルヒ變奏曲」と云ひ、この傾向を代表するよいレコードと云ふことが出来る。然るに日本へはハープシコードの完全なものすら未だに渡來されてゐないので、古代樂器の研究は文献によつてその構造を知り、レコードによつてその音を聴くより術がない」との文章からスタート。

Disques_2_3 ドルメッチの著作を元に古代の鍵盤楽器を「ヴアージナル属」としてチェンバロの歴史を紹介。爪の素材の変遷に触れたりショートオクターブの鍵盤システムを解説したりと中々マニアックな内容。

Disques_3_2楽器の発展と共に単弦式から複数弦への変遷を解説するも、「あるハープシコードには第四の弦が付加されてゐたが、之等は非常に大きなものであつたから一般的ではなかつた。然しそれは非常に深い壮大な音を持つてゐた、大バッハもこのハープシコードを使用した」という文章が・・・。これは正に16fを持つバッハチェンバロの事に間違いないはず。やはりこの時代に16fチェンバロがバッハ演奏に向く楽器として認識されていた様子。だからモダンチェンバロが大手を振って使われていたのかもしれませんが。チェンバロの紹介写真もペダル付きの末期英国式ですし。このあたりが歴史的チェンバロへの当時の認識においての現代とのズレの始まりではと睨むのですが。

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