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2011年2月

2011年2月28日 (月)

日本古楽界の源流を探る(19)

Disques_128日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和10年(1935年)5月号を紹介。 巻頭の広告の中で目を引くのはC・S・Terry著村田武雄訳補のバッハの本格的な解説書。「これは西洋音楽の父J・S・バッハの生涯と音楽との鳥瞰図ともいふべきものである」との広告文が凄い!この昭和10年はバッハ生誕250年にあたるので日本でもバッハブームが起こっていたのかも・・・。

Disques_2この号の特集はワグナーとベートーヴェン。そしてクウプランのクラヴサン曲集の解説が登場。「ヴァンセンヌの工房から産み出された古い陶器の羊飼女を想ひ起こさせるやうなフランソア クウプラン ル グランのクラヴサン曲は私を駆つて遠く優雅典雅な天陽王ルイ王朝の栄華にまで夢を運んで呉れる~」との何とも詩的な文で始まる紹介は、彼が如何に偉大な作曲家として評価されるべきかを繰り返し力説。最後に「プレイエルが古い型に則つて作つた立派なクラヴサンでランドフスカ夫人が弾くクラヴサン集は、私にとつて最も嬉しいレコードの一つであつた~」とあり、この録音の楽器はもしかすると通常のランドフスカモデルのモダンチェンバロではなくヒストリカルに近い構造なのかもと思える興味深い文章も登場。ランドフスカがヒストリカルモデルで録音していたとなると大変衝撃的な事実なのですが・・・(完全なヒストリカルではないかもしれませんが)

Disques_3この号には他にもシューベルトの冬の旅の訳詞が連載で掲載されており、この曲ももう相当愛聴されていた様子。最後の出版社からの後書を見るとこの号の巻頭付属にランドフスカのサイン入り写真があると書かれているのを発見するも何故か剥ぎ取られておりました(残念!) 多分レコードを聴く部屋に飾られていたのでは? レコード評ではブランデン5番(伯林フイルのメンバーの演奏)の紹介。以前出たコルトオ盤はピアノで代用していたがこの盤はチェンバロを使用と両者を比較しており、「こちらは器楽編成を縮小して、眞個の姿としての是等の古典を紹介してゐることにも亦充分な意義があるやうに思ふ」とオーセンティックな取り組みを高評価しているのが興味深い。

1巻頭広告にあったバッハ本は実は先日運良く入手。その生涯や作品の充実した解説も素晴らしいものの、チェンバロの他にクラヴィコードやハムマークラヴィアとの関わりにも充分な解説をしているところには感心。

3 SP盤蒐集家にとっては巻末の昭和10年当時のバッハの録音リストがありがたい!今から75年前にクラヴィコード録音がもう四種類、チェンバロ録音は十数種類(それもランドフスカ以外の奏者が多数) も発売されているとはビックリ!

2011年2月27日 (日)

タフな楽器

427日、某TV番組のリハに出動。 本番で使うホールの大オルガンの代打と言う事で(それもオーケストラとの共演とか)ウチの楽器陣の中で一番音量のある秘密兵器を提供。久々の出番ながら(1年以上眠っていた?)温度や乾燥の影響を全く気にしなくても良いタフな楽器だけに今日は調律師というよりは気分は運送屋(苦笑)。冬場で条件厳しい中余裕のお仕事でした。

23月に全国各地で暴れまわる予定のNaoki氏がまたもや日本上陸。珍しいフォルテピアノで参加の公演(3月9日池袋)やチェンバロ2台を使ったリサイタル(3月21日神戸、23日東京)、噂の16fチェンバロを使ったチェンバロ講座(3月13日いわき)など今回も使用楽器は多彩な予定。(今日はスタジオで三刀流のリハでしたが) 乞うご期待!

2011年2月26日 (土)

楽器も調律も多種多彩

213226日、来週のリハ・本番で出動予定の楽器陣はチェンバロ・オルガン・フォルテピアノ合計7台。(相変わらずオーダーが分散し大変) 出番に備えて順番に調律するもテンペラメントが1/6PC,1/6SC,1/8PC,1/12PCなどこれまたバラバラ。特に某演奏家からリクエストされた調律法はミーントーンの変形との事ながら今まで見た事が無い不思議な割り振り。調律に凝る方のオーダーだけに一体どんな響きに聴こえるのか楽しみ(バッハとLクープランをこの調律法で演奏してしまうとか)。

2011年2月25日 (金)

Naoki氏 IN英国

44225日、まだ2月なのにもう春のような陽気の1日。来週再び北国へ出動予定なのでこの暖かさは嬉しいもののどうせ意地悪くまた寒の戻りがあるかも・・・。イギリスを基点に世界的に活躍するリュート奏者竹内太郎氏のブログを拝見していると写真の2人との英国での共演話が掲載されてますね。特に北谷直樹氏への賞賛振りは特筆モノなので是非ご覧あれ。

2011年2月24日 (木)

日本最初のチェンバロ教師?

5 24日、今日は所要のついでに浪速の真ん中にある図書館(明治37年築)で日本古楽創世記の資料調査。日本最初のチェンバロ奏者エタ・ハーリッヒ= シュナイダー女史(昭和16年来日)がまず教鞭を取ったのはもしかすると大阪の某音楽大学では?との仮説を実証する資料を捜すも、見つかったのは昭和16年9月の着任の際の写真のみ。果たして開戦直前の時期に浪速の地でチェンバロの授業など行われていたのか?(私はピアノ教師としての採用だったのではと推測するものの某資料では新任教師はチェンバロ奏者と紹介されているので今だ判明せず) 

2011年2月23日 (水)

鍵盤楽器渡り歩き

3 23日。朝から60年以上前の古い足踏みオルガンの修理の相談に出動。部品はまだまだ使えるもののふいごのラバークロスの寿命(普通は30年程度)が過ぎており空気漏れ激しく残念ながら要修理との見立てに。足踏みおりガンこそ日本のオルガン界創世記を支えた存在だけに何とか蘇って欲しいものですが・・・。

4昼はもうお付き合いが25年以上という旧知のオルガン工房を久々に訪問。 (残念ながら社長にはお会い出来なかったのですが) コダワリ溢れる教会用電子オルガンをマイペースで製作する姿勢は相変わらず。30年余で200台以上も製作したと伺いその根強い人気振りには驚くばかり。午後は海外製のスピネットチェンバロの御機嫌伺い。ザックリした作りはやはり日本人には真似出来ない個性かも・・・。

2011年2月22日 (火)

年貢納め終了

622日、数字との格闘の末にやっと毎年恒例の年貢納めのためにゼーム署へ。毎度ながら疲労困憊でム署に向かう心を癒してくれるのは隣のK-サツ署(1927年築!)の玄関で睨みを利かすミミズク君。(本音はこれを見に行くついでにゼーム署へ行くようなものですが) 年貢納めと言えば電卓を延々と叩きながら格闘すること一週間という「原始時代」から、パソコンならぬワープロの「奥様向け家計簿ソフト」を無理やり転用した「発展途上時代」、そしてパソコン入力の「文明開化時代(?)」と年々楽になってきているものの、実は進歩する程に数字は機械任せで本人よく判っていない・・・。去年はゼーム署から突然呼び出しを喰らい蒼ざめるも実が計算間違いによる「税金の払いすぎ」でした・・・。(払い戻しをゼーム署から申し出られるとはビックリ) 今年も過払いの指摘ありますように!

2011年2月21日 (月)

幼稚園

2022日、自分が大昔に通っていた幼稚園にピアノ調律で訪問。教室の壁の古い記念写真を何気なく拝見すると池袋の明日館の姿が。我が幼稚園、創立当初は明日館の隣からスタートしたとの事。(現在は全国組織となっているのですが) 創立者と共に写っている幼児の中にかのオノヨーコさんがいると伺いビックリ。

2011年2月20日 (日)

北から帰還

4520日、北国での16f付きチェンバロとの格闘(?)も無事終了しやっとスタジオに帰還。さてそろそろ年貢納めの準備をしなくては・・・。

2011年2月19日 (土)

チェンバロ講座 IN いわき

119日、いわきでの公開レッスンとコンサート開催。毎月開催のシリーズ3回目の講師はチェンバロだけでなくクラヴィコードからフォルテピアノ、ミュゼット(ギターも?)とマルチに活躍のこの方。大人気の公開レッスンもとうとう地元だけではなく東京から受講や聴講に来られる方も現れてビックリ。確かに16fチェンバロを含め2台の楽器を使ったレッスンはここだけの贅沢さかも・・・。

12レッスンの後の講師コンサート(予想外の大入りは嬉しい限り!)は16fジャーマンを使ってフランス物という意表を突くプログラム。 どっしりとした重低音に歌うような高音というこの楽器のキャラが意外にフランス物と相性が良いのには驚きました。段々盛り上がるこのシリーズ、次回の開催は3月13日、講師は今回に続きまたもNaoki氏ですね。乞うご期待!

2011年2月18日 (金)

箱入り娘

218日、今日もホールの楽器の機嫌伺い。生まれてからコンピューター管理で常時完璧な環境を維持している楽器庫しか知らない「超箱入り娘」が急に慣れない外に出るとホンの僅かな温度湿度変化でもクシャミが出てしまう様子。タフなはずの独逸製が舞台で思わぬ変化を起こし不思議でしたが今回ジックリ観察しているとその敏感さにはビックリ、数%の湿度変化でもタッチ感が変わってしまう程でした。早く場数を踏ませてタフな楽器に育て上げなければ・・・。

2011年2月17日 (木)

16fチェンバロ

2117日、夜明け前に東京を出発し東北いわきへ。北国の雪を心配するものの東京の方がまだ雪残ッている位雪無しで拍子抜け。今日は某ホールの独逸式チェンバロ2台の御機嫌伺い。1台はバッハが所有していたチェンバロに非常に近い16f付きの大型モデル。先日ご一緒したアンドレアス氏もこのタイプに惚れ込みパリの名工に特注してましたね。(彼もこの楽器に興味ある様子でした) このチェンバロを触る度にやはり16fの迫力ある重低音こそがバッハのチェンバロ音楽の真髄では?と思える次第。 20世紀前半のチェンバロ復興運動で16f付きのモダンチェンバロと呼ばれる大型楽器が主流になったのもバッハのチェンバロ音楽に最適なモデルとの発想だったのでしょう。しかし元となった18世紀のオリジナル楽器に忠実なモデルが復元されるようになったのはつい最近ですね。アンドレアス氏のハスモデルの16fチェンバロでの録音CDがやはり世界的に衝撃を与えたのでは・・・。

1いわきは「鮟鱇、メヒカリ、雲丹・・・」と食いしん坊には堪らない様々な海の幸の豊富な街。 仕事の合間の食事も当然力が入ります。バッハとチェンバロと海の幸がお好きな方是非一度いわきまで是非お越しあれ!2月3月と16fチェンバロのコンサート連続開催の予定(日欧のNaoki氏連続出演!)

2011年2月16日 (水)

日本古楽界の源流を探る(18)

Disques_1_316日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和8年(1933年)12月号を紹介。昭和8年こそ日本の古楽ブーム元年では?という私の推測を証明するような記事がいきなり登場。「ドルメッチの十七・八世紀樂器研究」。冒頭から「近頃ヨーロッパでは、古典音樂を當時の樂器で演奏したレコードが盛んに出るやうになつた。ドルメッチ翁の「バッハ前奏曲と遁走曲」と云ひ、ランドフスカ夫人の「バッハ・ゴールドベルヒ變奏曲」と云ひ、この傾向を代表するよいレコードと云ふことが出来る。然るに日本へはハープシコードの完全なものすら未だに渡來されてゐないので、古代樂器の研究は文献によつてその構造を知り、レコードによつてその音を聴くより術がない」との文章からスタート。

Disques_2_3 ドルメッチの著作を元に古代の鍵盤楽器を「ヴアージナル属」としてチェンバロの歴史を紹介。爪の素材の変遷に触れたりショートオクターブの鍵盤システムを解説したりと中々マニアックな内容。

Disques_3_2楽器の発展と共に単弦式から複数弦への変遷を解説するも、「あるハープシコードには第四の弦が付加されてゐたが、之等は非常に大きなものであつたから一般的ではなかつた。然しそれは非常に深い壮大な音を持つてゐた、大バッハもこのハープシコードを使用した」という文章が・・・。これは正に16fを持つバッハチェンバロの事に間違いないはず。やはりこの時代に16fチェンバロがバッハ演奏に向く楽器として認識されていた様子。だからモダンチェンバロが大手を振って使われていたのかもしれませんが。チェンバロの紹介写真もペダル付きの末期英国式ですし。このあたりが歴史的チェンバロへの当時の認識においての現代とのズレの始まりではと睨むのですが。

2011年2月15日 (火)

日本古楽界の源流を探る(17)

Disques_1_215日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和8年(1933年)7月号を紹介。まず目を引くのは発売前から大きな話題を巻き起こしていた古楽界創世記のスター(?)ドルメッチのクラヴィコード獨奏による「バッハ四十八協會レコード」の予約の募集広告。 7枚組という豪華セットながら相当な販売を当て込んでいたのか冒頭ページの一番目立つ宣伝には驚きます。この時代日本にもバッハファンがもう相当いたのか、クラヴィコードという未知の古楽器に対する関心の高さなのか、平均律という究極の名曲への憧れなのか・・・。特集記事はベートーヴェンやモーツァルトなどでこの号は残念ながらバロック作品の紹介は無し。海外の新譜情報ではドルメッチ一家(カールがトレブルレコーダー、ミリセントがガンバ、ルドルフがハープシコード)によるヘンデルのソナタ十一番ヘ長調を紹介。「このレコードは原曲當時の樂器をそのままに使用した古典曲のフレツシュ・コツピイスとも云ふべきで~」と大絶賛。オーセンティックな演奏に対する深い理解と憧れを感じます。

Disques_2_2この号の一番興味深い記事は「古樂器に依る古典器樂曲のレコード」。どんな古楽器を取り上げるのかと期待するもまずは「ストラディヴァリス」などのクレモナ系古提琴を紹介。(どうやらヴァイオリンが主役の解説な様子) 確かにオールドヴァイオリンは現役の古楽器と言える存在ですが・・・。しかし「シュワイツァーに依ればバッハ時代に於いては提琴の駒、並に弓が今日のそれとは構造を異にして、従つて音色も今日より一入穏和であつたと説いてゐる」との解説もあり当時の古楽器の知識の高さが伺えます。また古典時代の提琴曲は「矢張りクラヴサンを用ひなければ本當の味はでないのであつて、ピアノフォルテでは何となく野暮つたく感ぜられる・・・」とまだまだチェンバロ伴奏がほとんど無いことを嘆いております。まだその姿を見た事も無いこの時代(昭和8年)にチェンバロの演奏でないと!とボヤくは何とも凄い。

2011年2月14日 (月)

日本古楽界の源流を探る(16)

Disques_114日、暫く御無沙汰しておりました昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、また再開です。今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和8年(1933年)2月号を紹介。記事冒頭はバッハのブランデンブルヒ協奏曲第5番のコルトー(Pf)・ティボー(Vn)・コルテ(Ft)による盤の特集。記事によるとギーゼキングによる第5番が先に録音されたものの未発売、仏蘭西のデユカツス指揮の盤が概に発売との事。今回この名手3人による待望の録音には絶賛の評を寄せるも最後に「併し慾を云へばピアノの部分を古風にクラヴサンでヴァンダ・ランドフスカ女史にでも演奏して貰つたならば定めしよりよきディスクが出現したであらうと想像される」と古楽器による演奏への期待を表明。全盛期のコルトーよりもランドフスカが良いと言うとはやはりこの昭和8年の古楽ブームは凄かったのでは・・・。

Disques_2この時代、古楽と共にジャズへの関心も高まっていたのか「Black and White」という記事ではこの時期白人奏者が主流ながら、まだあまり知られていない黒人奏者Jelly Morton、Dエリントン、Cキャロウエイなどの名前がもう登場。レコードの新譜紹介の記事ではクリステイアン・バツハのクラヴサンの為めのト長調協奏曲の盤を紹介。(レスゲン・シャムピオン(クラヴサン)他 ) この仏人クラヴサン奏者は後に日本でも結構人気の出たようで多種の盤が発売されてますね。他にはヘンデルのヴィオラ・ダ・ガムバとチェムバロの為めのソナタ(アリス・エーラースCem ルドルフ・ヒンデミットVg)も紹介。

Disques_3この号の最後に海外ニュースとしてまずは私が大好きなショパン弾きのパハマンの訃報が冒頭に。あらえびす氏の追悼記事も掲載。またバッハの四十八ソサイテイについて「ドルメッチ病気で録音延期」という記事もあり、この画期的なクラヴィコードによる平均律の録音に対して発売前から異常な関心の高さが伺えます。

2011年2月13日 (日)

ハマの洋館で古楽祭

1213日、去年に続き開催のハマの古楽祭にチェンバロ調律でお手伝い。歴史的な洋館で味わう古楽器の音色に人気が集まったのかどの公演も大入りの様子。今日はまずE・Girard氏のバロックチェロリサイタル。仏人らしい艶っぽい音色は今後日本でも人気を博すのでは?続いてGirard氏による公開レッスン。どの受講生もレベルが高い!最近の古楽界の若手の実力の向上には目を見張るものがあります。

2011年2月12日 (土)

越冬は順調

1 12日、関西から楽器見学でお越しの方のため久々にスタジオでフォルテピアノ3台揃い踏み。外は連日極寒乾燥が続く中スタジオは常夏ならぬ常春状態をキープ。どの楽器も御機嫌麗しく越冬も順調な様子。

2011年2月11日 (金)

大雪のゴールドベルヒ變奏曲

10 11日、全国的に雪模様ながら松本はこの冬一番の大雪で一面銀世界(念の為前日入りして良かった!)。今日はアンドレアス氏のゴールドベルヒ變奏曲ツァーの千秋楽。しかし公演がマチネーの上に開演前にバッハ研究の大御所である I教授による1時間もの丁寧な曲解説付きということで今日はどうやらチェンバロを調律する時間が殆んど無い様子。その上チェンバロを舞台端に移動したりスライド上映のために舞台が暗転になったりと調律師泣かせの環境がテンコ盛り・・・。

9仕方無く今日は調律ピンを回すより調律の賞味期限を延ばす事に作戦変更。照明や空調を小まめにコントロールしながら(無理難題を聞いて頂いたホールスタッフに感謝!)チェンバロの御機嫌取りに専念すると何とか朝の調律が最小限の手直しで本番最後まで維持出来た様子でホッ。これでアンドレアス氏とのチェンバロツァーも無事終了。一週間彼に弾かれた我がジャーマン、もう別の楽器のような豪快な鳴りっぷり(16fが付いたようなバスが凄い)。 与えられた楽器をすぐに自分の音色に染め上げる達人の妙技を今回も拝見出来た次第。

2011年2月10日 (木)

信州蕎麦行脚

610日、雪が心配なので明日マチネーに備えて今日から信州入り。楽器搬入は夕方なので昼から時間調整で市内をゆっくり散策。

1ここは蕎麦で有名な街だけあって気になる店が多すぎる・・・。まずは郊外の店でランチ。有名店なので美味しくも量が少なかろうと期待せずにいると中々たっぷりの量にビックリ。しかしツユが少なかったのが残念。蕎麦湯が出てくるも食べきる頃にはツユ無しに。

3続いて2時におやつ(笑)には城の傍のこじんまりとしたお店へ。こちらは蕎麦の味と共に辛味大根の強烈な刺激が何とも美味。時間が遅かったせいか貸切でした。

24少々満腹で苦しいながら折角蕎麦の名所に来たならといつもは行列必至の中心街の蕎麦激戦区にも出陣。幸い平日の遅めの時間のお陰か3軒目も貸切。このお店、蕎麦単品でも1400円を超えるという高飛車な価格に驚くも仕方無く最も安価な3種盛りを注文(何故か盛り単品より安かったのが不思議) 香り高い蕎麦は中々のモノながらこの値段では入り辛いです。3軒蕎麦屋ハシゴで腹は満腹、財布は痩せ細ってしまいました。

25夕方チェンバロを会場に搬入。このホール、内装が固いコンクリートだけに広い空間ながらチェンバロの音色が隅々まで通るのには感心。絶好調のアンドレアス氏、珍しく簡単な練習で「もう大丈夫」と早めに切り上げて私も同行し夜の日本食探訪へ。呑み屋での夕食で海と山の幸を堪能するも最後の〆は今日4食目となる蕎麦。流石蕎麦の本場は専門店でなくても蕎麦のレベル高し!

2011年2月 9日 (水)

天空でベートーヴェン、疾走するバッハ

119日、今日はダブルヘッダー。まずは朝から雪降る中足立区の高層ビル21階にあるホールにフォルテピアノで出動。雪が積もれば上空から銀世界の帝都を見物出来るかと期待するもすぐに天気は回復し少々残念。

5ランチタイム公演はフォルテピアノによるベートーヴェンプログラム。初参上の天空に浮かぶホールは窓から見える絶景と言い会場のゆったりとした空間と言い今時ナントモ贅沢な会場(バブル全盛期を偲ばせる?)。しかしこんな高い場所でのフォルテピアノ演奏は初めてかも。

12夜はいよいよアンドレアス氏のゴールドベルヒ變奏曲の東京公演。疾走する重戦車のような迫力ある彼のバッハ演奏に圧倒されっ放しの濃厚な80分。本番前の調律だけで最後まで突っ走る調律師泣かせの曲なのにリハの頃から舞台上の湿度が急に低下したりと楽器の御機嫌取りに四苦八苦。やはり冬場の環境は厳しい!

2011年2月 8日 (火)

バッハの音色

968日、 明日いよいよ東京公演のアンドレアス氏のゴールドベルヒ變奏曲ツァー。(早々と完売だったとか) 素晴らしいテクニックを持ちながら決してサーカスのような超絶技巧の演奏に走らず色彩感豊かで骨太なバッハ解釈を描く彼の演奏には圧倒されます。今回は今やバッハ演奏に最適と言われるMietkeモデルを使用してますが、アンドレアス氏のCD録音では彼が特注したという16f付きの大型ジャーマンを使用。バッハが所有していたとして有名な「ハラス」(通称バッハチェンバロ)に現存する楽器では一番近いタイプという彼のチェンバロ(ハスのモデルとか)の音色を聴くと、バッハの好んだチェンバロは我々が思う以上に太くて重い音色だったのではと思えてきます。我がジャーマンからいつもとは違う音色を紡ぎ出すアンドレアス氏の演奏を聴くとこれぞバッハへの原点回帰では?と思ってしまった次第。

2011年2月 7日 (月)

調律師泣かせ

297日、最近遭遇したチェンバロ調律師イジメのお話。「あなたの調律は最後まで美しく響くかな?」と意地悪くチェンバロを弾き始めるチェンバリスト、オクターブのチェックから始まり上下の激しい鍵盤移動や不安定な4フィートの使用を交えて同じ調性の様々な旋律を休み無く繰り返すこと1時間15分。今日はト長調だけを演奏してチェックするよと油断させながら不意打ちのように急に長調から短調に切り替えたり・・・。調律師としては「もう賞味期限切れなのでこの位でご勘弁を・・・」と白旗上げる頃にとどめを刺すように「オクターブまだ合ってるかな?」と最初と同じ旋律を再び演奏するS趣味な(?)チェンバリストと「針のムシロ」状態のM趣味(?)の調律師。ゴールドベルヒ變奏曲とはこんな意地悪い曲なんでございますよ(汗)。

2011年2月 6日 (日)

ゴールドベルヒ變奏曲ツァー今日から

56日、アンドレアス氏のゴールドベルヒ變奏曲(昭和初期はこう呼んでました)公演ツァーは静岡からスタート。私は初体験の彼のゴールドベルヒ變奏曲、16fチェンバロでの演奏で話題を呼んだ彼のCDよりもシャープでスリリングな生演奏に大興奮! 我が8fジャーマンから16fのような迫力ある低音が聴こえたような気がするのは彼のマジックなのかも・・・。

2011年2月 5日 (土)

リハーサル三昧

1 5日、スタジオでリハーサル三昧の1日。まずは3月31日近江楽堂でのこちらのコンサートのリハーサル。先日の北谷直樹氏に続きヨシダフレンチが再登場、お伴には53歳というスコブロネックのチビイタリアンも使用が決定。お楽しみに!

8アンドレアス氏、今日も元気!チェンバロからフォルテピアノまで飽きる事無く弾きっぱなし。私1人のための名曲コンサートの様相でしたが・・・(ナント贅沢な!)

2011年2月 4日 (金)

アンドレアス氏来日

3 4日、このド派手なセーターは誰だ!6日からチェンバロリサイタル、引き続きプレガルディエンとの歌曲公演が始まるアンドレアス氏今日元気に来日しました!まずはゴールドベルグ変奏曲で3公演。東京はすぐに完売だそうでチケット買いそびれた方で是非聴きたい方はこちらこちらまで。(彼のお気に入りというウチのジャーマンが登場の予定) 

2011年2月 3日 (木)

リストのピアノ

12 3日、12月末にフォルテピアノ3台と共に来日したフォルテピアノ製作家Paul McNultyからユニークな公演の案内が到着。今年がフランツ・リスト生誕200年ということで去年のショパンに続き(彼はメモリアルイヤーに合わせてプレイエル1830年のコピーを製作)、今回もリストに一番合ったフォルテピアノを製作し披露する予定とか。(Boisselot 1846 というモデルらしいですが明細は不明) 7月26日ロンドンのウイグモアホールでの公演にはこの「リストピアノ」を含めてナント5台のフォルテピアノが舞台に勢揃いする様子。(Stein ca 1788, Walter 1782, Graf 1819, Pleyel 1830 and new Liszt’s Boisselot 1846 ) リストに最適なピアノとはどんなモデルなのか是非聴いてみたいものですが。先日の大好評だった日本公演の写真も届きましたのでご覧あれ(珍しいフォルテピアノを見ようと舞台にお客様が殺到したようですね)

2011年2月 2日 (水)

重量物運搬

Photo2日、今日は重量物運搬の訓練の1日。新入りの190歳というオリジナルのフォルテピアノを運送業者に頼まずに自分で運べないかと台車を改造したり梱包の段取りを試したりと試行錯誤の結果、何とか1人で運搬出来る目処が立ちました。これで全国どこでもこの老フォルテピアノを持って出動可能となった次第。まもなくこの老ピアノの音色を披露出来る予定。乞うご期待!

57ヨーロッパでは重いフォルテピアノもこんな風に楽々運んでいるので驚きましたが(フォルテピアノのコンサートの数が違うので慣れているのでしょうね)、これで少しはヨーロッパ並みになったかも・・・。

2011年2月 1日 (火)

東京はカラカラ

461日、東京は連日の異常乾燥、今日は昨日程では無いもののやはり湿度が15%まで下がった様子。今やホームセンターなどでは加湿器たった数千円ですね。これだけ乾燥すると2台目が必要なお宅もあるのでは・・・。エアコンの暖房はどうしても外気を入れるので部屋を〆切っても乾燥気味になるのでご注意を!

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