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2011年2月15日 (火)

日本古楽界の源流を探る(17)

Disques_1_215日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和8年(1933年)7月号を紹介。まず目を引くのは発売前から大きな話題を巻き起こしていた古楽界創世記のスター(?)ドルメッチのクラヴィコード獨奏による「バッハ四十八協會レコード」の予約の募集広告。 7枚組という豪華セットながら相当な販売を当て込んでいたのか冒頭ページの一番目立つ宣伝には驚きます。この時代日本にもバッハファンがもう相当いたのか、クラヴィコードという未知の古楽器に対する関心の高さなのか、平均律という究極の名曲への憧れなのか・・・。特集記事はベートーヴェンやモーツァルトなどでこの号は残念ながらバロック作品の紹介は無し。海外の新譜情報ではドルメッチ一家(カールがトレブルレコーダー、ミリセントがガンバ、ルドルフがハープシコード)によるヘンデルのソナタ十一番ヘ長調を紹介。「このレコードは原曲當時の樂器をそのままに使用した古典曲のフレツシュ・コツピイスとも云ふべきで~」と大絶賛。オーセンティックな演奏に対する深い理解と憧れを感じます。

Disques_2_2この号の一番興味深い記事は「古樂器に依る古典器樂曲のレコード」。どんな古楽器を取り上げるのかと期待するもまずは「ストラディヴァリス」などのクレモナ系古提琴を紹介。(どうやらヴァイオリンが主役の解説な様子) 確かにオールドヴァイオリンは現役の古楽器と言える存在ですが・・・。しかし「シュワイツァーに依ればバッハ時代に於いては提琴の駒、並に弓が今日のそれとは構造を異にして、従つて音色も今日より一入穏和であつたと説いてゐる」との解説もあり当時の古楽器の知識の高さが伺えます。また古典時代の提琴曲は「矢張りクラヴサンを用ひなければ本當の味はでないのであつて、ピアノフォルテでは何となく野暮つたく感ぜられる・・・」とまだまだチェンバロ伴奏がほとんど無いことを嘆いております。まだその姿を見た事も無いこの時代(昭和8年)にチェンバロの演奏でないと!とボヤくは何とも凄い。

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