年末最後の贈り物
30日、やっと仕事も一段落し年越し準備で明石の魚市場へ。正月向けの名物焼鯛を始め活きの良い魚を求めて市場は大混雑。阪神間育ちの人間はやはり瀬戸内の魚を眺めるのが一番嬉しいもんです。
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神戸で偶然立ち寄った古本屋で昭和11年発刊の「ピアノ音楽」(野村光一他共著)という教則本を入手。この興味深い本は最初に「ピアノ音楽発達史」という項があり、鍵盤楽器の詳しい解説が掲載。まずクラヴィコードの項では5ページに渡り今の解説よりも詳しい内容を展開(写真はジルベルマン製作の楽器!)、次のハープシコードの解説は少々時代掛かっており写真は何故かイギリス式のペダル付きの相当後期の楽器、調律についての記述も「純正調からすぐに平均律へ移行」と相当乱暴な論を展開(他の楽器の解説はほぼ正確なのに不思議なのですが・・・)、最後のピアノフォルテ(この時代まだ現代ピアノとの名称の区別は無かった模様)はクリストフォリからジルベルマン、シュタイン、シュトライヒャ、ブロードウッドなど主要な製作家の功績を比較的正確に紹介。
読み進めると作曲家バッハの項ではグルグル紋様で最近話題になった「平均率洋琴曲集」の自筆譜の表紙を大きく掲載。(其の他まだまだあるのですが) 現代に発刊されたとしても相当インパクトのある濃い内容の本が昭和初期に出回っていたとは・・・。やはり昭和初期の古楽への関心は相当ヒートアップしていたのでしょうね。今年の締めくくりにこれまた興味深い本を入手出来た事に感謝!
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