フォルテピアノ製作家McNulty氏来日中
25日、都内でのリハーサルの合間に墨田のホールを訪問。明日本番のためフォルテピアノ3台と一緒に来日中のフォルテピアノ製作家のPaul McNulty氏とフォルテピアノ奏者ヴィヴィアナ・ソフロニツキー嬢の2人と久々に再開。会うなり「この異常な乾燥を何とかしてくれ!」と困惑気味の2人に頼まれ何とか手を尽くして加湿器を調達。「我々日本の技術者はいつもこんな過酷な環境で戦っているんだぜ!」と説明するもどこまで理解してくれたやら・・・。
今回の公演の目玉はMcNulty氏が世界で初めて復元した1831年製プレイエルモデルによるショパン演奏。第2響板も含めショパン時代のプレイエルを忠実に再現した楽器は外装も美しく品格ある仕上がり、御高齢のオリジナル楽器と違って新しく作られた復元楽器の全く健全なメカニックからはダイナミックなフォルテッシモから繊細なピアニッシモまで自在に出せるのが素晴らしい!(ピッチはショパン時代のピッチと思われるA=440とのこと)
今回のもう1つの目玉は1819年製グラーフ(6オクターブ半 4本ペダル)の復元モデルを使っての珍しいウィーン式フォルテピアノによるショパン演奏。当初予定に無かったそうですがウィーン式のグラーフとイギリス式のプレイエルの2台をの音色の相違をじっくり比較出来る画期的なプログラムになった様子。(噂ではもう1台フォルテピアノが登場するかも・・・) ショパンを土俵にしての英国式vsウィーン式のフォルテピアノの対決は必見!(私は仕事があり聴けないのが残念)
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