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2010年12月

2010年12月31日 (金)

本年もありがとうございました!

7931日。いよいよ大晦日、何とか無事に今年もこの日を迎える事が出来ました。本年も1年間お付き合い本当にありがとうございました。明日から始まる新年も良い年でありますように!

2010年12月30日 (木)

年末最後の贈り物

1530日、やっと仕事も一段落し年越し準備で明石の魚市場へ。正月向けの名物焼鯛を始め活きの良い魚を求めて市場は大混雑。阪神間育ちの人間はやはり瀬戸内の魚を眺めるのが一番嬉しいもんです。

「movie101230.wmv」をダウンロード ←活きの良いところ見てください!

2 神戸で偶然立ち寄った古本屋で昭和11年発刊の「ピアノ音楽」(野村光一他共著)という教則本を入手。この興味深い本は最初に「ピアノ音楽発達史」という項があり、鍵盤楽器の詳しい解説が掲載。まずクラヴィコードの項では5ページに渡り今の解説よりも詳しい内容を展開(写真はジルベルマン製作の楽器!)、次のハープシコードの解説は少々時代掛かっており写真は何故かイギリス式のペダル付きの相当後期の楽器、調律についての記述も「純正調からすぐに平均律へ移行」と相当乱暴な論を展開(他の楽器の解説はほぼ正確なのに不思議なのですが・・・)、最後のピアノフォルテ(この時代まだ現代ピアノとの名称の区別は無かった模様)はクリストフォリからジルベルマン、シュタイン、シュトライヒャ、ブロードウッドなど主要な製作家の功績を比較的正確に紹介。

1読み進めると作曲家バッハの項ではグルグル紋様で最近話題になった「平均率洋琴曲集」の自筆譜の表紙を大きく掲載。(其の他まだまだあるのですが) 現代に発刊されたとしても相当インパクトのある濃い内容の本が昭和初期に出回っていたとは・・・。やはり昭和初期の古楽への関心は相当ヒートアップしていたのでしょうね。今年の締めくくりにこれまた興味深い本を入手出来た事に感謝!

2010年12月29日 (水)

運送屋談義

729日、昨日久々に再会したフォルテピアノ製作家のMcNulty氏、楽器についての議論も大いに盛り上がったものの最初に私の車を見るなり聞いてきたのは「フォルテピアノの運搬方法」。早速我がジャパンスタイルを解説するも日本式折りたたみ台車(日本の技術者は皆使ってますね)には彼も驚いた様子。(石畳ばかりのヨーロッパでは残念ながら日本式はあまり使えないでしょうがね) ヨーロッパ式は大きなキャスターのしっかりした台車で1人で軽々運んでますね。他にも日本式の工具に関心しきり、私が愛用している変形ヤスリを見て「凄い!欲しい!」と早速メーカー名を書き取って注文するとの事。(どこで買ったか憶えていない程安い工具だったのですが・・・) 海外の製作家が日本に来ると大概日本の工具が見たい!と言いますね。

2010年12月28日 (火)

チェコからのお客様

Mcnulty_1 28日、墨田区の某ホール前でふと見上げるとスカイツリーが真正面に見えるのにはビックリ。いずれスカイツリーそばのホールと呼ばれるのでしょうねえ。(しかし雄大なだけで東京タワーに色気の無い建物に見えるのは私だけ?)

Mcnulty_3先日プレイエルとグラーフ2台のフォルテピアノを使ったユニークな公演を終えたMcNulty氏とViviana嬢がスタジオ来訪。早速ウチのフォルテピアノ3台を見て頂くも8年振りに我が子に再会した製作家はすぐに鍵盤を引き出して熱心に調整開始。 やはりベテラン技術者の様々な技を間近で拝見出来たのは貴重な経験、調整中のオリジナルの6オクターブやアメリカ製の5オクターブの楽器への多くのアドヴァイスも良い勉強となった次第。「僕のワルターモデルはモダンピッチに上げても全然大丈夫だよ」と太鼓判を頂いたのも大きな収穫。来年からモダンピッチの仕事もお受けいたしますのでヨロシク!

2010年12月27日 (月)

最近入手のフォルテピアノCD

Cd_327日、最近入手したフォルテピアノのCDのご紹介。まずはこれが史上初の復元フォルテピアノでの録音では?というAlice Heksch(Fp)とNap De Klijn(Vn)夫婦によるモーツァルトのVnソナタ集。録音は1951年から1953年の間との事(詳しいデータが残っていないのか?) この夫婦がザルツブルグのモーツァルト生家でオリジナルピアノを見てノイペルト社にそのコピー楽器の製作を依頼したのが1950年、ノイペルト社はその後モーツァルト生誕200年に当たる1956年にそれを記念モデルとして発売した模様(数台その時のモデルが日本にも来てますね) 最近の復元楽器とは少しキャラクターは違うものの、60年前の聴衆にはモダンピアノとあまりにも違う音色に相当衝撃を与えたのでは・・・。フォルテピアノ復興運動がヒストリカルチェンバロ復興運動とほぼ同時期というのも偶然では無いように思えるのですが。

Cd_1もう1枚ご紹介は、先日プレイエル(1831年)とグラーフ(1819年)の2台の復元楽器でショパンを演奏するというユニークな公演で来日したヴィヴィアナ・ソフロニツキー(Fp)がセルゲイ・イストミン(Vc)と共演したショパンのチェロソナタのCD。こちらでも英国式とウィーン式の2台の弾き分けに挑戦しております。パートナーが楽器製作家のPaul McNulty氏とあって楽器の使い方がナントモ贅沢!

Cd_2このCDの解説に掲載されている写真が面白い!何やら調律ハンマーと金属棒を持って不思議な作業中のようですが、これが私も実際見て仰天したMcNulty氏の秘術「鍵盤を触らない調律作業」の一コマ。この秘術、周辺がどんなに煩くても調律出来るというスグレモノ(私が見た時は隣り合った2台のフォルテピアノの同時調律でした)。他にも色々な秘儀を持っている様子、流石フォルテピアノ先進国のベテラン技術者は一味違います。

2010年12月26日 (日)

祝!佐藤俊介氏芸術祭受賞

326日、白金台のM学院でのアンサンブル公演に白フレンチで出動。煉瓦壁の会場は残響も豊かで正にチェンバロ向け。寒さ厳しい晴天ながら程良い湿度だったのも大助かり。

37今日の本番中に嬉しい知らせが・・・。10月29日上野石橋メモリアルホールでの「佐藤俊介バロックヴァイオリンリサイタル」(Cem&Fpで共演はC・ショルンスハイム)が文化庁芸術祭新人賞を受賞との事。おめでとうございます!楽器提供でお手伝いした身としては嬉しい限り。実はメールで「佐藤俊○氏受賞」と見た時とっさに御近所の同業の先輩が受賞したのだと思ってしまい「そらメデタイ!しかし一体何の賞を受賞したの?」。「介」と「二」の一字違いでの早トチリでしたね。

2010年12月25日 (土)

フォルテピアノ製作家McNulty氏来日中

1225日、都内でのリハーサルの合間に墨田のホールを訪問。明日本番のためフォルテピアノ3台と一緒に来日中のフォルテピアノ製作家のPaul McNulty氏とフォルテピアノ奏者ヴィヴィアナ・ソフロニツキー嬢の2人と久々に再開。会うなり「この異常な乾燥を何とかしてくれ!」と困惑気味の2人に頼まれ何とか手を尽くして加湿器を調達。「我々日本の技術者はいつもこんな過酷な環境で戦っているんだぜ!」と説明するもどこまで理解してくれたやら・・・。

4今回の公演の目玉はMcNulty氏が世界で初めて復元した1831年製プレイエルモデルによるショパン演奏。第2響板も含めショパン時代のプレイエルを忠実に再現した楽器は外装も美しく品格ある仕上がり、御高齢のオリジナル楽器と違って新しく作られた復元楽器の全く健全なメカニックからはダイナミックなフォルテッシモから繊細なピアニッシモまで自在に出せるのが素晴らしい!(ピッチはショパン時代のピッチと思われるA=440とのこと)

8今回のもう1つの目玉は1819年製グラーフ(6オクターブ半 4本ペダル)の復元モデルを使っての珍しいウィーン式フォルテピアノによるショパン演奏。当初予定に無かったそうですがウィーン式のグラーフとイギリス式のプレイエルの2台をの音色の相違をじっくり比較出来る画期的なプログラムになった様子。(噂ではもう1台フォルテピアノが登場するかも・・・) ショパンを土俵にしての英国式vsウィーン式のフォルテピアノの対決は必見!(私は仕事があり聴けないのが残念)

2010年12月24日 (金)

豪華なXmasコンサート

1 24日、銀座での豪華メンバー(日本各地のオケのコンマス大集合でした)によるXmas公演に白フレンチで出動。今日から東京も寒波到来とのことで舞台は厳しい乾燥となるも(リハの合間に20%近くも湿度が低下)極寒の地北ドイツはハンブルグ生まれの我がチェンバロは涼しい顔でビクともせず・・・。そのタフさには改めて感心。今日は出演者が全員交替でソロを取るという盛り沢山のプログラムの上に、お客様にはシャンパンやお菓子が配られ更に抽選で豪華プレゼントも当たるというクリスマスイブならではの贅沢なコンサート。さすが銀座の人気ホールは太っ腹!ところでホールの方から数日前に一時期古楽系も招聘していた某音楽事務所が倒産というニュースを伺いました。相変わらず業界は冬真っただ中の模様。

2010年12月23日 (木)

鮟鱇

1523日、今日は東北から経費節約のため一般道で帰京の1日(思えば今日は祭日で高速安い日でした)。 いわきの海岸では昨日座礁した貨物船を発見、結構全国ニュースだったのですね。昨日の荒れ模様の天気から一転暖かな陽気の中ゆっくり南下。途中街道沿いの漁港で休憩するもどこも冬の海の幸が豊富でたっぷり目の保養に。浜の露店で頂いた鮟鱇汁美味し。

2010年12月22日 (水)

嵐後快晴

3 22日、毎年恒例のXmas公演に出動のため早朝から福島県いわきへ。まずは会場下見を兼ねて郊外の漁港へ向かい魚市場で朝食。漁師相手の食堂で魚料理でもと勇んで参上するもメニューは1500円以上の観光客相手の高額料理ばかり・・・。注文するものが無いゾと焦っていると片隅に朝定食という地元民向けの安価なメニューを発見。これならまあ安くて美味いのでは。(カレイの煮付け美味し)

13今日はポジティフオルガンのソロ公演のダブルヘッダー。午前中からお天気が崩れ室内の会場でも雨音が聞えるほどの荒れ模様。ニュースでは貨物船がいわきの海で座礁と報じられるなど公演が無事開催出来るか心配するも昼から嵐が嘘のような晴天。ホールではコンサートの他に野外イベントも予定していたようで良かった! 公演はまずホールのロビーでのポジティフオルガンのフリーコンサートから。舞台の背景は「世界のムナカタ」がこの町の古いホールの緞帳のためにデザインした天女の絵のレリーフ。この幻想的な絵がまたオルガン演奏の強烈なスパイスとなって素晴らしい!

29夜は満杯のお客様と共に聖夜を祝う 漁港街の教会でのコンサート。しかし古い建物で暖房や照明で電気を使いすぎたのか何度もブレーカーが落ちてしまいオルガンが鳴らなくなる一幕も・・・。今日のポジティフオルガンの敵はいつもの乾燥や寒さでは無く嵐と消費電力でした(笑)。

2010年12月21日 (火)

古楽と落語

Photo21日、昨日に続き銀座にチェンバロで出動。昨日ホール近くの映画館で見つけたチラシで昭和の落語名人の貴重な高座姿を拝める映画を上映中と知りホール入り前に勇んで映画館へ。失われた前時代の文化を現代に再現するという芸は古楽も落語も同じスタンスではと思うので古今東西のアーティストの中でも伝説の名人を大スクリーンでじっくり拝観出来る機会は本当に貴重でした!(本当は生で見たかった!) 4人とも芸では甲乙付け難い面子ながら今回馬生の凄さを動画で再確認出来た次第。

2010年12月20日 (月)

路地裏蕎麦屋

Photo20日、今日はチェンバロ持って銀座に出動。先日の歌舞伎座取り壊しで閉店してしまったと思っていた御贔屓の蕎麦屋が御近所の路地裏で営業再開していると知り早速訪問。以前同様カウンターのみのお店では大将の「蕎麦を茹でてかき揚げを揚げて」の一生懸命な厨房パフォーマンスが相変わらず素晴らしいものの今や裏通りで以前のような大行列は無し・・・(たまたまなのか?)、フル回転の大将の調理が客の注文を追い越してしまうらしく私の注文した「もりかき揚げ」も席に着くなり出てきてビックリ。(以前はいつも大行列でノンビリ食べる雰囲気では無かったですが今はゆっくり食べられるので客の回転が遅く大将の方がフライング気味か?)

1仕事の合間の夜食に再び銀座の蕎麦巡り。夜は呑み屋として繁盛している評判の蕎麦屋で酔っ払いに囲まれて田舎板蕎麦大盛680円を注文。銀座のど真ん中でこの値段は凄いのでは? 今日はホールのフルコンピアノの下にチェンバロを一時避難させるもサイズがちょうど良い塩梅だと発見。他のホールにも勧めてみようかしら?

2010年12月19日 (日)

蕎麦屋通いは続く

53_219日、都内を移動中にふと見上げるとスカイツリーがまたもや高くなってました。最近は意外な場所で間近に見えるので驚く事多し。

66昨日に続き蕎麦屋通い。今日は浅草の創業100年近い超有名なお店でホッコリ蕎麦をたぐるという贅沢なひと時。日曜は大行列ではと覚悟するも今日も時間帯が良かったのかすぐに入店、早速ざるそば(このお店は海苔をのせないのにせいろとは言わない)を注文。相変わらず超濃いツユと蕎麦の相性が素晴らしい!新興勢力のお店の蕎麦も素晴らしいものの年月が培ってきた老舗の存在感はやはり圧倒的。蕎麦の味以外の魅力も重要ですね。

37浅草まで来たのでと話題のテキスタイルアート「BORO」展を拝見。東北の寒村で「どんなモノも無駄にしない」との精神で家族何代にも渡って布を再生し継ぎ充てを重ねられたボロ着物はもうただの古着を超えてモダンアート!「モッタイナイ」の精神が知らずにアートに昇華してしまった貴重な例なのでは・・・。

2010年12月18日 (土)

御近所の蕎麦屋

Photo18日、御近所(我が椎名町の隣駅)で最近評判の蕎麦屋を初訪問。ネット上で西武線沿線どころか今や東京の中でも人気が上位というお店なので予約無しでは入れないかもと恐る恐る向うも何故か店内はガラガラ。(中途半端な時間だったお陰?) それでも人気店らしく雰囲気溢れる和風の店内で隙の無いサービスと共に極上の蕎麦を手頃な値段で提供。流石蕎麦激戦区の練馬周辺で評判を取るだけはある実力店。

The Westfield Fortepiano Competition, August 2011

318日、 海外から2011年8月に開催されるフォルテピアノのコンクールの情報が届きました。先日久々に来日したMビルソン氏が審査委員長を務めるアメリカのコーネル大学での開催との事です。2012年はチェンバロ部門の開催のようですね。

The Westfield Fortepiano Competition, August 2011

To be held on the Cornell University Campus, Ithaca, NY August 1–6, 2011 (competition) and 7–13, 2011 (summer academy).

Concept
Starting with the landmark recordings of all the Mozart symphonies in the late 70s, virtually all the important repertoire of the 18th and 19th centuries has been played and recorded by period instrument orchestras, some of it even many times. And by 2010 many of these ‘historically informed’ concepts (principles of bowing, articulation, tempo, vibrato, etc.) have trickled down to important modern instrument orchestras everywhere. More recently, in the piano world we see a similar development, as many important performers have proven in concerts and on recordings.
Yet much important repertoire still remains to be rediscovered and revitalized. This competition and summer academy wishes to encourage and help promote the best young pianists seeking a deeper understanding and more profound realization of this core repertoire through the avenue of instruments and sources familiar to the composer. To this end we have sought out an international jury from both sides of the Atlantic for the competition, and established prizes that include important and visible concert engagements in addition to cash awards. A Summer Academy just after the competition will be taught by two of the most important teachers and players from America and Europe.
 

General Information on the Competition
Open to musicians of all nationalities born after August 1, 1976.
The repertoire, with a great deal of choice in each round, will comprise works composed roughly from 1780–1830 for 5-, 6- or 6 ½-octave pianos, both Viennese and English. Several pianos in each category will be offered with sufficient practice time available.
Audition will be on DVD of an unedited performance of a single important work written between 1760 and 1840, on an appropriate instrument, original or modern replica; deadline for submission is May 1, 2011.

There will be 30 candidates admitted.
10 candidates will advance to the second round, 5 to the final round.
Candidates may play from a score or by memory.
The order of the candidates in all rounds will be alphabetical, the beginning letter to be chosen randomly.
All rounds are open to the public.
Full information, with complete repertoire list and application details will be available after November 30 at westfield.org/competition.

The Competition Jury
Penelope Crawford, University of Michigan (USA)
Pierre Goy, Conservatoire de Lausanne (Switzerland)
Tuija Hakkila, Sibelius Academy (Finland)
Christopher Hogwood, Cambridge (England)
Robert Levin, Harvard University (USA)
György Vashegyi, conductor and artistic director, Orpheus Orchestra, Budapest (Hungary)
Andrew Willis, The University of North Carolina at Greensboro (USA)
Malcolm Bilson (USA), President of the Competition and Summer Academy, Ex Officio

First Prize, $7,500
Second Prize, $3,500
Third Prize, $2,500

In addition to these monetary prizes, solo concerts will be offered in several venues, and a concerto appearance with the Orpheus Orchestra in Budapest. NB: Maestro Vashegyi reserves the right to determine which of the three prize-winners he will choose for this engagement.

Schedule
First Round (30 contestants) Monday, Tuesday, Wednesday, August 1,2,3.
30 minute program on 5- + 5 ½ octave fortepiano.
Second round (10 contestants) Thursday, August 4
40 minute program on 6- + 6 ½ octave fortepianos.
Free day, Friday, August 5.
Final Round: (5 contestants) Saturday, August 6.
60 minute program including one large work from the repertoire list not played previously on either 5-, 6- or 6 ½ octave fortepiano, and one Beethoven Trio from Opus 1 with period violin and cello.
Prizes to be announced publicly directly after the Final Round.

2010年12月17日 (金)

十人十色

717日、ここ最近立て続けにフォルテピアノ奏者の方とご一緒でした。同じ楽器を弾いても各人が奏でる音色の違いには改めて驚嘆させられます(その違いはチェンバロの比ではないのでは・・・)。連続して同じ楽器を弾いてもらうと皆さんの楽器へのアプローチの違いが良く判り興味深いものでしたが、特に様々な楽器での演奏機会が豊富なベテラン奏者は他の演奏家にはマイナスと思えた部分も見事にその楽器の個性に転化してしまい多彩な表現を引き出していたのには脱帽でした。流石百戦錬磨の演奏家はタフなもんです。

2010年12月16日 (木)

田中潤一さん 安らかに!

1416日、初台で「田中潤一氏さんを偲ぶひととき」本番。彼に縁のある演奏家達が集まり故人との思い出を語りまた彼に捧げる曲を演奏するという公演、予想を超える多くのお客様が集まる中、演奏家の皆さんが披露する故人との楽しく少しセツないエピソードと追悼の思いを込めた熱演を存分に堪能。

1今日は私の持ち込んだフォルテピアノの他にチェンバロとポジティフオルガンと3台の鍵盤楽器が舞台に並ぶナントモ贅沢な布陣(何故か3台共木目調でしたが(笑))。いよいよ本格的な冬到来で怖い乾燥が始まっていたものの大入りのお客様の熱気のお陰で湿度も上昇し調律師としては助かりました。田中氏ゆかりの演奏家の多彩な演奏と皆さんの興味深いお話のお陰で終演は21時をすっかり超過、演奏家お客様共々故人を偲ぶ素晴らしい機会となった次第。潤一さん、安らかにお眠りください!

2010年12月15日 (水)

昭和17年のチェンバロ録音

Photo 15日、仕事で移動中にふと立ち寄った古本屋で「信時潔」の伝記を発見し早速購入。戦時歌謡の名曲「海ゆかば」の作曲家として有名な方ながら実は昭和17年日本に滞在していた独逸人チェンバロ奏者エタ・ハーリッヒ= シュナイダー女史の日本での初録音「東北民謡集」も彼の作品、まだ最後まで未読ながら戦時中のチェンバロと我が国音楽界の接点が少しでも記述されていればと期待しているのですが。

2010年12月14日 (火)

まもなくデビュー?

Photo 14日、久々にスタジオでフォルテピアノ3台勢揃い。この機会にと何人かの演奏家が来られ3台弾き比べ。まだ修復中の6オクターブのJohann Georg Grober (1820)、順調に仕上がって来ており調子も上々なのでもう舞台に上がっても大丈夫!との嬉しい意見も頂きそろそろデビュー戦の準備にかかる予定。お披露目は年が明けてまもなくでは?乞うご期待!

2010年12月13日 (月)

12月16日田中潤一さんを偲ぶひととき

4113日、コンサートのご案内です。

「フルート奏者・田中潤一さんを偲ぶひととき」
2010年12月16日(木)19:00開演 初台・近江楽堂

フルート奏者として、又主宰するアンサンブル音楽三昧の活動で知られた田中潤一さんが急逝、悲しみは未だ癒えませんが、田中さん自身がこの日、近江楽堂で共に演奏する予定だった仲間たちを中心に演奏会を行うこととなりました。演奏家としてまた現役の教師として、音楽仲間や多くの生徒たちから慕われた人柄とその「音楽」を共に偲ぶひとときとなれば幸いです。

出演)
松堂久美恵 ソプラノ
辺保陽一 リコーダー
中根康美 ギター
譜久島譲 ヴィオラ・ダ・ガンバ 
西澤誠治 コントラバス
脇田美佳 チェンバロ
岩村かおる フォルテピアノ
森亮子 オルガン
                  
ボワモルティエ:組曲 第5番 Op.35-5
ルベル:ソナタ 第11番
バッハ:前奏曲とフーガ BWV998
ベートーヴェン:チェロソナタ 第2番 ト短調 Op.5-2
[コントラバス版編曲:西澤誠治]
武満徹:翼、小さな空

全席自由 一般2500円/学生1500円
ご予約・お問合せ:オフィスアルシュ03-3565-6771
http://www.o-arches.com
チケット取扱い:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999
CNプレイガイド0570-08-9990

23 この12月16日は実は田中潤一氏と共に私のフォルテピアノが近江楽堂の舞台に登場する予定のコンサートだったのです。この公演の打ち合わせのため亡くなられる直前までメールでのやり取りをしていましたので急逝の知らせには本当に驚きました。今回は田中氏とこの日共演する予定だった西澤誠治氏(コントラバス)とオランダから一時帰国中の岩村かおるさん(フォルテピアノ)の2人の演奏にフォルテピアノ(ルイ・デュルケンモデル)を提供することになりました。生前交友のあった音楽家の多彩な演奏と共に田中さんを陽気に偲びたいと思います。

2010年12月12日 (日)

伊国からの6人組

1 12日、伊国Parmaから来日中のアンサンブルの上野での公演にジャーマンで出動。朝一番に楽器搬入するとすぐにチェンバロ奏者が「練習させて!」と登場。(どんな楽器か心配だった様子) 言われるままに調律も無しに楽器を引き渡すと他のメンバーも現れそのまま演奏が始まり・・・、結局調律無しでリハが始まるも確かこの楽器1週間前の調律が最後・・・、賞味期限切れてなくて良かった!(汗)。 この3Vn・Vl・Vc・Cemの6人組、Vivaldiの四季他を演奏(そう言えばベルギーの老舗古楽グループ「ちっちゃな楽団」も四季を同じ最小編成でやってましたね)、伊国らしい華やかなアンサンブルと共にオーセンティックな衣装もお客様に大受け!(衣装も話題になっていたのか満席でした) 

2010年12月11日 (土)

今だ加湿器出番無し・・・

207 11日、暖かな1日。今年の気候は猛暑の夏から狂いっぱなしなのか・・・。12月中旬なのに舞台ではほとんど乾燥せず家の中では今だに加湿器の出番無し・・・。乾燥しないのは調律師としては助かるもののこのまま穏やかな天気が続くとは思えず意地悪な天のしっぺ返しが怖いのですよ。

2010年12月10日 (金)

英国の銘器

Cem_1 10日、昨日到着したばかりの英国製チェンバロのお届け作業。事前の下見では狭い玄関からの搬入は「ほぼ無理」との見立てのためレッカー車を手配して外から吊り上げの大掛かりな作業を予定。それでもまずは駄目元で玄関から入れてみようと試すも普通の入れ方では全く入らない・・・、そこで「捻り回しの術」(その場で思いついただけでしたが)を使うとギリギリで難関を通過。結局レッカーを使わず搬入に成功しホッ。

Cem_18今回お届けのチェンバロ、英国製ながら大陸側でも銘器として評判高い楽器で(この製作家の楽器は日本では2台目?)、その格調高い木工の仕上げや力強いサウンドは正に噂に違わぬクオリティの高さ。まだ日本に到着したばかりでヨーロッパの香り高い鳴りっぷりのままというのも嬉しい限り。海外の素晴らしい楽器も日本に持って来て数ヶ月経つともう日本訛りになってしまうのが困ったもの。管理には細心の注意が必要なのですが・・・(特に湿度管理が重要では)。

2010年12月 9日 (木)

英国式

6 9日、海外から送られてきたチェンバロの受取に出動。今回英国からの運ばれてきたいつもより大き目の木箱を開けると中は厳重というよりは余分な詰め物ギッシリの中にチェンバロが埋もれいる状態。独逸人ならジャストフィットの箱を作るのに英国人が作ると結構大雑把な箱になってしまった様子。

12午後西へ移動。今日は富士山も中々の見栄え、しかし名古屋から西は雨模様。

2010年12月 8日 (水)

お賽銭の御利益

3 8日、上野のホールでの「水も滴る」美女トリオの公演で珍しく演奏家のチェンバロを運送・調律。豪快な鳴りっぷりがご自慢のヤンキー娘のチェンバロ嬢も今日はバリバリ鳴らすモダンVn+Vc相手では少々押され気味・・・。それでは!と舞台の神様に600円ものお賽銭をお供えすると早速御利益あり(本当は楽器自体に秘密の仕掛けを仕込んだのですが・・・今日は電気仕掛け無しでした)。今日は雨女雨チェンバロ晴れ男が入り混じり(私は晴れ男が自慢なのですが)天候も混戦模様ながら運送中は何とか雨も上がりホッ。

2010年12月 7日 (火)

日本古楽界の源流を探る(13)

Disques 7日、昭和初期の日本での古楽ブームを検証するシリーズ、今日はレコード音楽雑誌「Disques」昭和7年(1932年)12月号を紹介。この時代、まだバロック時代の作品は毎月必ず紹介される程の量は無かった様子でこの号は古楽的には収穫無し。ハイドンの弦楽四重奏曲の紹介が目立つ程度か(ハイドンは今より人気があったのかも) 日本の愛好家の間でチェンバロやバロック作品への関心が高まるのは翌年の昭和8年からでは?もしかするとランドフスカのゴールドベルグ変奏曲チェンバロ初演(1933年)の影響が海を渡って遥か東洋の国まで届いていたのかも・・・。(私の勝手な推測ですが)

Disques1この号ではコルトーらが設立したパリの私設音楽院「エコール・ノルマール」の参観記(加藤鋭五筆)が興味深い。校内の各施設や講師、そして授業内容などを詳しい紹介されており、そろそろキナ臭い世情の気配は感じ始める頃ながらこの紹介記事を読んで「コルトーやティボーの元で学びたい」とパリ留学を夢見る学生が多かったのでは。(調べてみるとここではランドフスカ女史も教鞭を取っていたとのこと)

2010年12月 6日 (月)

日本古楽界の源流を探る(12)

Disques_36日、昭和初期の日本音楽界での古楽ブームを探るシリーズ、 また再会です。先日神保町の古書店の片隅で大量に発見した戦前のレコード音楽月刊誌「Disques」、未見の古い号が入手出来たので少し時代を遡り今回は昭和7年(1932年)10月号を検証。巻頭にはコミカルなジャズ用楽器販売の広告が登場。(片隅には「ジャズタイムス」というジャズ月刊誌の広告も、どんな内容かこちらも興味深々) 蓄音器の広告はまだ電蓄よりもゼンマイ式の旧式蓄音器が優勢。グラビア写真と冒頭記事はヨーゼフ・シゲツテイのベートーヴェンのVn協奏曲ニ長調(Bワルター指揮ブリティツシュ交響管弦楽団)の特集。次にA・シュナーベルのベートーヴェンのピアノソナタの紹介。その次に小さく「海外ニュース、バッハ頒布會の設立」という記事が。「英国コロンビア會社はバッハの四十八の前奏曲と遁走曲」の全曲レコードの頒布會を設立。楽器は其の時代のクラヴィコードを用ひ、「コロンビア音楽史」で御馴染のアーノルド・ドルメツシュが演奏する。ピアノ音楽上の一大高峰と云はれるこの「平均率」の全曲レコード化はバッハ愛好家の見逃す事の出来ぬ一大ニュースである。(中略) 會員は例により五百名を必要とするから我が日本よりの多大な賛歌を希望してゐる由。(後略)」 クラヴィコードというこの時代の日本では全く未知の楽器(写真や絵も見た事が無かったのでは?)の演奏に愛好家達がここまで興味を持っているとは驚きです。

Disques_2そして注目の特集はニコラス・スロオニムスキイ氏による「ワンダ・ランドフスカの事ども」という和訳記事。 冒頭のチェムバロに対する思いを込めた詩を手始めにパリ郊外のサン・ルー・ラ・フォレ(聖狼林という和訳が面白い)にあるランドフスカの古典音楽学校(1925年創立)の紹介や彼女の偉大なる古楽復興の功績や学校での演奏の様子、現代作曲家へ与えた影響(ファリャやプーランクの作品などを紹介)、最後にレコード紹介(スカルラッティ、クウプラン、ダクヰン、バッハ、モオツアルト、ラモオ、ヘンデルなどの作品を演奏した盤六枚)と続きます。 この時ランドフスカはまだ有名なゴールドベルグ変奏曲のクラヴサンによる全曲演奏(1933年)を行っていないのにもう日本の愛好家の間では彼女のクラヴサン演奏は評判を取っていた様子。もしかするとこれが日本では相当早い彼女の詳しい紹介記事なのでは? 仏蘭西の古楽復興とあまり時間差無く我が国でも古楽器が紹介されているとは先人達の見識の高さには脱帽です。

2010年12月 5日 (日)

あちらは極寒

475日、12月に入るも穏やかな天候が続く日本と違って遥か彼方のヨーロッパでは極寒の日々なようで「夜間はマイナス10℃まで冷えこんだ」「日中の最高温度が氷点下」とのメールが続々と到着。こちら日本はこのままいくと「暖冬」となるのでしょうかね?(そんな甘い訳ないという気がしますが・・・)

2010年12月 4日 (土)

今日も眺め良し

6 4日、代々木の某ホールにフォルテピアノで出動。今日は先日の伊国伊達男とのデュオ公演で素晴らしい演奏を披露したスイス在住のフォルテピアノ奏者矢野泰世リサイタル。奇抜なデザインながらこの小ぶりなホール、残響も豊かで広さも頃合い、都内随一のフォルテピアノ向けの空間では?(搬入専用EVが無いのが難点ですが・・・)

3_27階にあるというこのホール、客席ロビーはガラス張りで新宿高層ビル群が正面と中々見応えある景色、遠方には話題のスカイツリーもチラリと見えます(流石先日の34階からの 絶景とはいきませんが・・・)

2010年12月 3日 (金)

豪雨後晴れ

Photo 3日、室内オケの本番。今日の神戸は豪雨と晴天が交互に現れる変な天気。お陰で寒さも乾燥も訪れず楽器も御機嫌で助かってます。

3今日御一緒の録音屋さんは中々凝り性(パイプオルガン製作にも凝っておられるとか)、今日も懐かしきオープンリールテープデッキを持ち込みアナログ録音(もちろんデジタル録音がメインですが)。私もデジタルよりアナログ録音の方が耳に心地よく好きですが、30年以上経つ精密機械を維持するのが大変のはず・・・、イヤハヤ恐れ入りました。

2010年12月 2日 (木)

今だ乾燥来ず・・・

1 2日、連日の室内オケ練習、今日は本番会場でリハ。例年冬は凄い乾燥で大騒ぎになるホールながら今日は湿度が50%もありチェンバロの御機嫌も上々の様子。しかしいつまでこんな乾燥しない冬が続くのか・・・。

2昼休みに今日もホール近くの活気溢れる下町市場を散策。昔ながらのお店が並ぶ中で目立つお店はこれ。原料をその場で絞って売っている屋台の椿油屋なんて他では見られないのでは・・・。

2010年12月 1日 (水)

大入り羨ましい

1 1日、まずは近々チェンバロお届け予定のマンションの下見。玄関の曲がりが狭く私の見立てでは「ここから入る確率は10%、駄目ならクレーンで吊り上げ」。ここは一分の望みに掛ける次第(結構ギリギリで入った経験多し) 昼は神戸新開地でランチ。昔は浅草並みの大歓楽街だった街もすっかり寂れてしまいヒッソリ。通りがかりの食堂のノレンに昔の風情が・・・。

2午後は室内オケのリハーサル。終了後楽器搬入で本番会場に向かうとちょうどコンサート終演と重なり会場周辺は親子連れで大混雑。聞けばTVで人気の子供向け番組のショーだったそうで3日間同じ会場でナント10公演!それも毎回満員だったそうな。(2000席の大ホールなのに) ホールの方も「クラシックの公演もこんなに人が来てくれたらねえ・・・」

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