最近入手のフォルテピアノCD
27日、最近入手したフォルテピアノのCDのご紹介。まずはこれが史上初の復元フォルテピアノでの録音では?というAlice Heksch(Fp)とNap De Klijn(Vn)夫婦によるモーツァルトのVnソナタ集。録音は1951年から1953年の間との事(詳しいデータが残っていないのか?) この夫婦がザルツブルグのモーツァルト生家でオリジナルピアノを見てノイペルト社にそのコピー楽器の製作を依頼したのが1950年、ノイペルト社はその後モーツァルト生誕200年に当たる1956年にそれを記念モデルとして発売した模様(数台その時のモデルが日本にも来てますね) 最近の復元楽器とは少しキャラクターは違うものの、60年前の聴衆にはモダンピアノとあまりにも違う音色に相当衝撃を与えたのでは・・・。フォルテピアノ復興運動がヒストリカルチェンバロ復興運動とほぼ同時期というのも偶然では無いように思えるのですが。
もう1枚ご紹介は、先日プレイエル(1831年)とグラーフ(1819年)の2台の復元楽器でショパンを演奏するというユニークな公演で来日したヴィヴィアナ・ソフロニツキー(Fp)がセルゲイ・イストミン(Vc)と共演したショパンのチェロソナタのCD。こちらでも英国式とウィーン式の2台の弾き分けに挑戦しております。パートナーが楽器製作家のPaul McNulty氏とあって楽器の使い方がナントモ贅沢!
このCDの解説に掲載されている写真が面白い!何やら調律ハンマーと金属棒を持って不思議な作業中のようですが、これが私も実際見て仰天したMcNulty氏の秘術「鍵盤を触らない調律作業」の一コマ。この秘術、周辺がどんなに煩くても調律出来るというスグレモノ(私が見た時は隣り合った2台のフォルテピアノの同時調律でした)。他にも色々な秘儀を持っている様子、流石フォルテピアノ先進国のベテラン技術者は一味違います。
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