昭和16年のチェンバロコンサート
16日、最近縁あって昭和16年6月18日19日に東京で開催された(会場不明)独逸人チェンバロ奏者エタ・ハーリッヒ・シュナイダー女史のチェンバロ演奏会のプログラムを入手。日独親善のためドイツ国音楽使節としてチェンバロとクラヴィコードを伴って来日したシュナイダー女史の2夜連続のチェンバロ演奏会は、ヘルムート・フェルマー指揮・東京音楽学校管弦楽部との共演で、バッハを中心としたソロとアンサンブルのプログラム。シュナイダー女史は昭和16年5月14日来日、昭和24年秋まで日本に滞在したとのことですので、もしかするとこれが日本最初のチェンバロコンサートかも?とも思うのですが・・・(どなたか御存じでしょうか?)
チェンバロはメンデラー・シュトラムというミュンヘンで製作された楽器を使用。(ノイペルトだったとの資料を見たことがあったのですが違った様子) このメーカー、当時独逸でプレイエル社のランドフスカモデルのチェンバロに似た楽器を製作していた様子。プログラムの中には残念ながら楽器の全景写真は無し、それとは別に手裏剣マークがあるチェンバロのアップが・・・。これは正にかの有名なバッハチェンバロではないですか!もうこの時代日本でもその姿が紹介されていたとは驚きでした(解説にはそのことは何も触れていないのですが) 後日じっくりこの貴重な資料を紹介する予定。
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