これぞショパン!
13日、四谷のホールでプレイエル(1848年)でのショパンリサイタル本番。今回の仏人奏者のコントロールが難しいショパン時代のピアノ(連打が難しいシングルアクション!)と現代ピアノをいとも簡単に弾き分ける芸には脱帽!リハもこのプレイエルはどう攻めれば望みの音が出るかの確認程度でプログラムを一通り暗譜で弾きとおしてオシマイ。もうショパンの音楽が体に染み込んでいるのでは・・・。
本番ではいかにもフランス人らしい少し退廃的で濃厚な香りの ショパンを披露。プログラムは弦とのアンサンブルには現代ピアノ、ピアノソロにはプレイエルと2台のピアノを使用。アンコールでは19世紀前半のピアノにしか付いていない第2響板を当時のスタイルに基づいて弦の上に装着し(本プロでは装着せずでした)「これぞショパン時代のサロンでの響き」を再現(違い判りましたか?) 極上のプレイエルの音色とショパンの香りを堪能出来た贅沢な一夜。
プレイエルの第2響板を閉めた時の写真はこれ。弦の上を第2響板が覆い音色がまろやかになります。19世紀前半のピアノには結構この第2響板が多数装着されていたようです。ショパンも当然この音色で弾いていたはず・・・。
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