老マエストロ健在なり!
13日、ブルージュ音楽祭もファイナルまであと1日。今日は45年前の第1回のコンクールから審査員を務める古楽界の至宝(もう生き仏という存在かも?)レオンハルト氏のチェンバロリサイタル。今回初登場のブレーメンの新人製作家のフレンチでの相変わらず渋いプログラム。このチェンバロの数日前の若手審査員の時からは見違えるような豪快な鳴りっぷりには驚嘆!御歳80歳を越えるご老体からは信じられないエネルギーに満ち溢れた演奏に観客は感激の嵐、最後は総立ちでこの老マエストロに感謝の拍手を送ってました。来年の来日公演も元気な姿を見せてくれるのでは?
午後はブリュッセルの楽器博物館へ。今回は博物館内のホールにあるコンサート用楽器を特別な許可を得て試奏。地元の名工アルーやフランスの名工アンセルム(私の楽器とほぼ同じ時代の作でした)などの充実したチェンバロ陣、R・ブラウンのフォルテピアノ、プレイエルなどの多数のアンティックピアノ陣など素晴らしいラインナップ。コピー楽器でも現代のトップクラスの製作家に依頼するなど贅沢さは羨ましい限り(パリの博物館もそうでしたね) コレクションの中には下鍵盤は通常ながら上鍵盤は左が高音、右が低音という逆配列の不思議な2段鍵盤のモダンピアノもあり(どういった用途で作られたのか判らないのですが・・・)。 通常コレクションも貴重な16f付きチェンバロのハスやクーシェ、豪華な装飾のティボー(弦が新しいのはもう演奏可能なのか?)など銘器が充実。最後は名物の屋上カフェでブリュッセルの市内を見渡しながらノンビリとビールで締めくくり。
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