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2010年4月 6日 (火)

コルマールのルッカース

27 6日、スイスから国境を越えてフランスのコルマールを訪問。今日はここのミュージアムにある有名なルッカースを拝見。録音などに大活躍の極上のオリジナルチェンバロを弾かせてもらえるとあって大興奮の1日。

9 ミュージアム訪問前にまずは腹ごしらえとアルザスの料理でランチ。フランスはもう春本番の陽気でTシャツの観光客もチラホラ(スイスは昨日まで寒かったのに・・・) 食事中楽器の管理役のストラスブールのアリーン先生と嬉しい久々の再会(北とぴあのオペラでご一緒でした)。我々の訪問のために忙しい中コルマールまで来ていただいたとのことで感謝!

48 楽器にご対面するとアリーン先生が「最近調律してないのよ」とのことでこの銘器を急遽私が調律することに。(アリガタヤ!) 普段はA=398~400で維持しているとのことで正にオリジナルバロックピッチの音を体験。少々癖のある楽器ながら調律しながら楽器と対話出来る至福の一時。(弦を切らないかヒヤヒヤしながらの作業でしたが)

ここのルッカースはやはり多くの演奏家が録音で使うだけあってすべてに渡り本当に素晴らしい!その芯のあるストレートな音色、ふくよかな鳴りっぷり、旋律をしっかり支える太い中低音とどれも今まで見たオリジナルの中でも最上級クラス。

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オリジナルのルッカースから数度の改造を経て、かのマルキ・ド・サドのファミリーも所有していたという数奇の歴史を持つ楽器にジックリ触れることが出来たことは今回の大きな収穫となった次第。この銘器、オリジナル楽器の持つ魅力もさることながら修復・調整のクラーク氏の功績も大きいのでは。

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