C・クラーク工房訪問
8日、スイスの山奥での2日目。渓谷に響くノドカな牛や羊の鳴き声を聞きながら朝から山の尾根道をノンビリ散策。ここはこんなところで余生を暮らしてみたい!と思える天国に近い(標高1100m!)素晴らしいところ。
今日はフランスの片田舎のフォルテピアノ工房を訪ねてスイスから車で往復1000kmを日帰りで爆走。(国際免許の無い私は助手でしたが) こちらの高速道路は最高速度が130kmと乗用車は皆早い! (日本から持ってきたカーナビ結構役に立ってます) 工房はフランス東部の田舎の歴史ある町(築1100年という教会があり観光客も多い様子)に近い農村地帯。
5時間掛けてやっとC・クラーク氏の工房に到着。今回は現在製作中のフォルテピアノを依頼主とご一緒に見学。(もう数年も完成が遅れているとのこと・・・ どうして優秀な製作家は皆こうなんだろう) お目当てのピアノはまだ弦は張られておらず残念ながら音は聴けなかったもののその素晴らしい木工技術とコダワリの作風をジックリ拝見。彼とは16年前のアントワープでのフォルテピアノフェスティバルでお会いしたことがあるので申し上げると「あなたのことは憶えてますよ」(本当?) 製作中の楽器の他にオリジナルのフォルテピアノも修復中、次の作品も響板まで張られてスタンバイ中。(同時に数台の作業を平行して進行している様子。これだから中々完成しないはずだ・・・) あと数台で新品製作は終了とのこと、彼ほどの技術を持った製作家は他にいないだけにナンとも勿体無い!帰りも500kmを爆走し深夜やっとスイスの山奥に帰還。
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