伯林楽器博物館
30日、ベルリン2日目は朝から一度は拝みたかった白黒ミートケ2台があるシャルロッテンブルグ宮へ。フタも閉めてあり写真も取らせない状態でただ遠くから眺めるだけでしたが、やはりバッハが弾いた楽器を実際に見れたので大満足。
午後からは楽器博物館へ。ここは元々素晴らしいチェンバロ・フォルテピアノのコレクションを持つものの、最近は修復にも力をいれているそうで結構沢山のオリジナルの楽器が演奏可能になっているとか。コンサートにも良く使っているそうです。(羨ましい!)
今回は特別許可をもらい館内の楽器が弾き放題。フライシャー、ステラン、ジルバーマンなどのチェンバロ、シュタイン、ワルター、グラーフなどのフォルテピアノと演奏可能な楽器を次々触らせてもらえるという至福のひととき。
この博物館にはバロック時代の楽器も沢山あるものの実はモダンチェンバロのコレクションが世界一では?19世紀末(!)に初めて製作された古楽復興運動の記念碑的なヒストリカルモデルのチェンバロやランドフスカ以前の貴重なモダンチェンバロなど見どころ多し。チェンバロ復興は19世紀末からという事が館長の解説でよく判りこれも大収穫。
実はまだ未公開の企画展もこっそり拝見。その無骨な姿が印象的な有名な「バッハチェンバロ」(弦も外され演奏不可能な状態でしたが)をテーマにナンと16f付きのオリジナルとコピーの楽器が9台も並ぶという壮観な企画。(私はこの数日で何台の16fチェンバロを見たんだろう!) ここでもバッハチェンバロとZellのチェンバロを復元したユニークなヒストリカル16fチェンバロを始め、多彩なモダンチェンバロも一堂に結集。カラヤンが愛用したという電気増幅装置内蔵のチェンバロにはビックリ。
もっと驚いたのは20世紀中期の古楽復興運動の先駆者MARTIN SKOWRONECKの第1号のチェンバロ。(彼の本で写真は見ていた楽器でした) これはなんと目の前の「バッハチェンバロ」の復元を目指した16f付きのモデルだったとのこと。ここはチェンバロ復興の歴史を語る上での貴重な資料を沢山持っている素晴らしい博物館だと再認識。
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